映画と読書とタバコは止めないぞ!と思ってましたが……禁煙しました。

タクシー運転手が読んだ本、観た映画の記録。

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山下敦弘監督 「マイ・バック・ページ」

2011-06-06 22:25:56 | Cinemaレビュー
妻夫木聡と松山ケンイチが共演し、1970年代初頭の全共闘運動を舞台に描いた映画、というくらいの感覚で、正直関心はなかったのですが

キネ旬での評価が結構良いので、やっぱ観ておくべきかと

今日の休みに観てきました。

http://mbp-movie.com/

原作は評論家・川本三郎氏が新聞社入社当時の1969年から1972年までを綴った自伝的ノンフィクションだそうです。

【あらすじ】
1969年、東大安田講堂事件を契機に全共闘運動が失速していった時代。

東都新聞社で週刊誌記者として働く沢田(妻夫木聡)は、取材対象である人たちと共感したい思いと、ジャーナリストとして必要な客観性との狭間で葛藤する日々を送っていた。
1970年、日本大学の教室で“哲学芸術思潮研究会”と称するサークルの討論会が行われていた。

壇上で気炎をあげる片桐(松山ケンイチ)。

「行動しない組織はナンセンスだ。俺は間違ってない。俺は一人でもやるぞ!」
片桐の発する奇妙なエネルギーに、傍聴していた学生の重子(石橋杏奈)は惹きつけられていた。
1971年、沢田は先輩記者・中平(古舘寛治)とともに梅山と名乗る男(片桐の偽名)からの接触を受ける。


「武器を奪取して4月に行動を起こす」と意気揚々と語る梅山を、中平は“偽者”だと断じる。

しかし、梅山と部屋に残された沢田は、梅山への疑念を抱きつつも、梅山に不思議な親近感を覚えていた。
そして、事件は起きた。
自衛隊の駐屯地で、武器を奪おうとした梅山の仲間が、自衛官を殺害したのだ。

翌日、沢田は梅山と面会する。
「君がやったという証拠を見せてくれ」
スクープがとれたと思う沢田。
しかし、会社はこの事件を“政治犯が起こした殺人事件”ではなく“一般の殺人事件”と断定。
沢田は、警察へ梅山の情報を提供するように求められる…
(パンフより抜粋)



簡単にいえばペテン師にひっかかった記者の話

劇中、松山ケンイチ演じる梅山こと片桐が「沢田さんて優しすぎますよ」と言うように

同じ音楽、同じ本、同じ映画に共感した同世代だからって、こうも簡単に相手を信用するのも、どうかなぁ~と…

まぁ多分にスクープを取れるって功名心もあったから?



この映画、冒頭でフーテンに混じって妻夫木くん演じる沢田が、怪しげなテーブルウサギを路上販売してます。

そのテーブルウサギを優しさから死なせてしまう。

あぁ~~これって、この映画を象徴していたのか!

いかがわしいからって、邪険に出来ない沢田の優しさ

その所為で、痛い目にあってしまう。

止められたものを見逃し

無関係の人を死なせてしまう。

映画後半、忽那汐里演じた週刊誌の表紙モデル・眞子が言う

「なんとなく嫌な感じ」

そう嫌な感じです。

刑事に言われるまで被害者の名も知らない妻夫木くん演じる沢田

きっとこういう映画

私が若い頃は、若いんだからしょうがないで観てたかも…



この映画で新聞社の社会部部長役でワンシーンだけ出演した三浦友和さん

いやぁ~強烈です。

大人の判断

沢田の甘さを、たった一言で切り捨てちゃうあたりの貫禄

この映画の登場人物で一番共感できました。



松山ケンイチ演じる片桐(またの名・梅山)の怪しさ

正体の判らなさ

本気なのか?

何を目指したかったのか?

最後まで、いかがわしさがブレない辺りは見事だったかも…



パンフに掲載された監督と脚本家へのインタビューによれば、この映画は「泣く男の話」だったとか…

沢田のラストの涙が観客にどう見えるか…

正直、私は何に涙したのか判らなかった。

夢にやぶれ、後悔しての涙?

信ずるものを無くしてた今…

革命とは別のところで幸せに暮らす昔の知り合いと出会えた喜びの涙?

川本氏の原作では何が語られてるのか…



映画のカット割り等、演出面では

ワンシーンワンカット的長回しだったり

役者さんのドアップだったり

とくに石橋杏奈演じる重子のアップや、忽那汐里演じた眞子のアップは印象に残る。

こういう演出、昔のATG作品を彷彿

私は嫌いじゃないけど、今はただ長く感じちゃうンじゃない?



この映画、決して出来は悪くないけど、関心の無い人には、やっぱ関心はないし、面白いとは感じないでしょう

私もなんで今、この映画なのか?ちょっとね(^m^:)



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14 コメント

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「マイ・バック・ページ」 (見切り)
2011-06-07 07:48:17
あっ、もう見たの?
はやいですね、hiさん

私も あの二人が出るんだもん
後味悪くたって(ストーリー全く知らなかったけど) 見ようかな~って 思っていました。

70年代の日大の闘争に関係した(と、その後)人の本 ちょっとだけ読んだばっかり、
なんとなく 雰囲気がわかります。

やっぱり見てみよう、

岳は見はぐれちゃった。
「アジャストメント」 
これフィリップ・K・ディック 原作だったから 見に行きました。
詰めが甘すぎ。
松ケンが… (hi-lite⇒見切りさん)
2011-06-07 11:31:29
いかがわしい革命家きどりの男を演じるとは予想もしませんでした。
また妻夫木くん演じる記者が、なんでそんな男に興味を持つのかも、納得出来なかった…
まぁそういった事実、事件があったって事なんだろうけど…
若い頃の勘違い?
それとも時代の所為なのか?
映画はその辺を、冷ややかに描いてたので、まぁ許せるかなぁ~って
でも、それほど面白い話ではありませんよ。
ふ~ん (みょみょ)
2011-06-10 16:53:40
私が大学入った頃は、学生運動は過去の話になりつつあったので、どっちかいうと庄司薫「赤頭巾ちゃん気をつけて」の話としてのイメージが強いです。
だから、共有できる部分がない者が見ても面白いのかな~って思ってたら・・・
やっぱり それほど面白くないのね。
じゃあ、止めておこうかな。
DVDでいいっか。

どんどん新作公開されるし、「テンペスト」見たいな。
学生運動 (hi-lite⇒みょみょさん)
2011-06-11 10:20:14
私も大学に入った時は過去の出来事でした。
大学卒業間際、成田闘争も終盤だったし…
浅間山荘事件や、よど号ハイジャック事件などは子供の頃。
私の世代は、無気力無関心世代と言われてたけど…
正直、この上の団塊世代の人たちは何に対し怒ってたのか?
また今もこの世代の人たちは怒ってるのか?
怒りってなんだろう?とよく考えます。
マイバックページ (見切り)
2011-06-12 17:22:58
見てきました。
私は面白かったよ。

恥ずかしながら あそこらへんの景色 覚えがあるし・・
なんというか なつかしいし。

あのケンイチ君が 
太って無責任な詭弁者になりきって 
カムイとかノルウェイの森の イメージとぜんぜん違うんだもん。
若い人生の鳥羽口にたったばかりの彼が何を目指したのか 何をしたかったのか
さっぱり判らんかったけど
その 彼に騙される駆け出し記者も やっぱり 素直で若かったんでしょうね。

松ケンの… (hi-lite⇒見切りさん)
2011-06-12 18:53:27
芝居の幅が広いって事は、改めて感じた。
やっぱ懐かしさ?
見切りさん、私よりちょっとお姉さんかなぁ~?と思ってるンですけど(^m^:)
観ました (華やぐ時間)
2011-06-17 22:11:07
実話モノに惹かれるわたしは 川本三郎のことには詳しくないけど 観てきました

音楽や本に共通項を見出したからと信じていく記者の甘さ
詭弁で他人をも自分をも煽っていく松ケンの危なさ・・

若い頃は何者かになりたい自分という意識があり まさに青春映画だなぁと思いました

きっと… (hi-lite⇒華やぐ時間さん)
2011-06-18 17:16:27
青春映画なんでしょうね。
青春の苦い後悔。
人を信じ、人に裏切られ…
ただ私もいい歳のおっさんになっちゃった所為か、ラストでの主人公の涙は、なんとなく女々しく感じちゃって…
なんだか共感はできませんでした。
若い人は分かるのでしょうか (さすらい日乗)
2011-07-19 06:39:53
原作にほとんど忠実だと思う。
最後のとこだけは、なかったと思うが。

若い人に、理解できるのでしょうかと思いましたが。
松山ケンイチが演じた菊井良二は、スパイだったと言う説もあったくらい、不思議な事件でした。
原作では、逮捕された後のことも書いてあり、そこも良いのですが。
コメントありがとうございます。 (hi-lite⇒さすらい日乗さん)
2011-07-19 14:40:21
若い人だけじゃないと思います。
昔を懐かしく邂逅する物語は、時代だけじゃなく精神的にも主義主張や考え方が共感できて判るものかなと思います。
二人の主人公、どちらもなんで?と思っちゃうと難しいですね。
面白かったですよ (ぐら)
2011-08-26 22:18:03
TBありがとうございました。
若くもないけど学生運動は全く知らない世代ですが、私は面白く観られました。
ラストの沢田の涙にも感情移入してしまいました。自分が信じて情熱をかけて挫折した世界とは全く違う世界でなんとか生きてきたかつての仲間と再会して、そして「生きていればそれでいいよ」と言われて、ふっと心の緊張の糸が切れて、色々なものがこみ上げて来てしまったんだろうなあ・・・と思いました。
面白かった? (hi-lite⇒ぐらさん)
2011-08-29 10:49:40
ん~~~原作者・川本氏の昔を振り返って、ただ単に郷愁に浸ってるだけにしか感じなかった私は冷淡なのかな?(^。^:)
私はなんで泣いてるのか。いまいち理解できませんでした。
こういう内容だったのですね (そよ)
2012-01-08 21:34:57
hi-liteさんの感想等読んで・・・ 理解しました
何しろほとんど寝てたもんで
三浦友和のシーンは「あ、三浦友和だぁ!」と気付いたものの・・ 再び睡魔に^^ ;
ピリッとしたシーンだったんですね


ブックマークしていただいて  ありがとうございます
とこちらにもお礼をば^^
眠くなっちゃいました(^m^) (hi-lite⇒そよさん)
2012-01-11 09:22:55
でしょうね。
あまり関心のない人の昔話は辛いですもんね。
私も映画館じゃなかったら、ウトウトしてたかもしれません。

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