☆あまちゃんの毎日ガハハハ日記☆

三男児+夫との生活、代表を務める会http://shirouiryo.com/のこと、自分の日常を綴る日日是好日

小児科&産婦人科の現状

2006-09-11 07:18:51 | 医療のこと
友人の小児科医が、大変深刻な現在の問題を訴えています。
これはその友人からのメールの転用ですが、多くの方に読んでいただきたいと思います。

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仕事は、子供の集中治療で、相変わらず、コンタクトの取れない患者さんが主です。小児科医としては極端にagressiveな仕事で、最近重要性が認識されつつありますが、日本でのman powerは極端に不足しており、同じ仕事をカナダの人員の半分以下でこなしているので、ここだけの話ですが何時事故が起こってもおかしくないのが日本の現状です(だれも寝ないで重症患者の治療をしたいとのぞんでいませんがそういう状況を強いられています)。
新しい分野に充分なお金をかけず、やろうとしているのですから、最初はやる気満々の医者もmotivationを保てないのが日本の現状です。皆さんは、寝ないで24時間以上働いていたパイロットの飛行機に乗りたいでしょうか。医療の現場は、それが日常的に行われています(充分な人員とお金も配置せず、行ってきた付けが、明らかに来ていて、一般の人は、あまり気づいていないかもしれませんが、医療の崩壊は、産婦人科、小児科ではすでに顕著になってきています。多くの医者がmotivationを失っています)。
日本の医療制度は実は、非常に優れたものです。誰でもすぐに少なくてもある程度の医療が受けれる国は、世界でも非常にまれです。アメリカやカナダの優れているところは、医者にきちんとトレーニングのチャンス(時間的、経済的)をあたえているところで、決して医療制度そのものは優れているとは思えません(カナダはましですが、アメリカでは、貧乏人は明らかに質の悪い医療しか受けれないようです。そして、例えば1日ICUに入院したら治療の内容にも関わりますが100万円が普通のようです。)。
日本においては、医者や看護師の人権無視(少なくとも労働基準法はまったく守られていない状況:良くて2-3時間の睡眠で(しかも頻度は低くても、何時、重症患者がくるかわからない状況:具体的には、心臓が止まった状態の患者が何時運ばれてくるかわからない状況での勤務を強いられています。これは休んでいても常に緊張を強いられているということです)で24時間以上、ひどいときには36時間以上はたらいています。個人的には、早晩、お金や権力がある人はよい医療を受けれるがそうでない人は…という状況が生まれると予測しています。話がずれてしまってすみません。まずは身近な人にわかってもらい、そういう状況を未然に防ぐために力になっていただければと思います。何人かの人で結構ですから、ぜひ皆さんの身近のひとに、こういうことをお伝えねがえたらと思います。

日本の医療がかなり危険な状態になっているのは、医療現場にいる人間は肌身で感じていることです。なんとかしなくちゃと思っているのですが、当事者の医療従事者の多くには社会的活動をする余裕すらありません(医者の労働組合って聞いたことないでしょう?日本医師会は開業医の団体にすぎず、多くの勤務医は属していませんし、勤務医を守るようなことはしているとは思えません)。
そして燃え尽きた医者の多くはだまって立ち去るのです。
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マスコミでチラと見かけたことはありますが、、思っているよりもずっと深刻で、正直調べれば調べるほど驚き、これは本当に重大な問題を放置していると思わざるを得ません。

前述した友人が教えてくれた産婦人科の先生のサイトです。
私自身まだこの問題についてこれだけ重大だという認識をしたばかりで、まだ勉強不足ですが、子を持つ親として、身につまされ、自分にできることって何だろう、とにかく何かしなければ、と思っています。

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5 コメント

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効率化 (YUMA)
2006-09-11 10:56:02
産婦人科は訴訟リスクが高いうえ、拘束時間が長く、医学部の学生に人気がないとききます。小児科医も診療に時間がかかるうえ、診療報酬も少なく、病院経営上、廃止したところが多いとか。



少子化問題を重要視するのだったら、医療も充実させて安心して子供を産める、育てられる環境をつくるべきではないか、と思いました。



少子化を進展させてしまっている私が言うことではないかもしれないけど。
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心配ですね… (しーちゃん)
2006-09-11 18:51:48
近頃、産婦人科の廃止、医局の廃止による問題などが多メディアで報じられているので少しずつ意識するようになりましたが、現場の方からの意見をこう見てしまうと心配ですね・・・。



お昼休みも順番待ちの患者を診察し、診療時間を過ぎても待っている患者を診察し、そこが終わってからは自治体の夜間救急をされているとかで、近所の町医者(小児科)でさえも、冬の時期はほとんど休めないと聞きました。

「今日は2時間(睡眠時間)しか休んでないんだよ~。」とボヤかれていました。

大きな病院に比べ重症患者を診る機会が少ないのはいいですが、判断を誤って重症化することもありますしね、全く他人事ではありません。



少子化問題、子育てへの負担軽減ばかりでなく医療面とのバランスを取って頂きたいものです。

わたしも何ができるか考えなくては…と思います。
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Unknown (ひびき)
2006-09-11 20:01:47
現場の話っていうのは、生々しく実情を伝えてくれて、ためになるわ。

自分はまだ産科にかかることになるかもわからないけれど、現場の声が聞けるのは大事だから、これはうちの旦那にも見せておくよ!
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ありがとう・・・ (のあふみ)
2006-09-12 15:43:10
貴重な声、読ませてくださってありがとうございます。



免許取得後の医者のスキルアップをどう実現するか、といった話、よく耳にしますね。同時に労働環境をきちんと整えられる体制をつくってほしいと思います。

読んでいて思いましたが、きっと学校の先生にも同じことがあてはまるんじゃないでしょうか。

ゆっくりのんびりの先生もいれば、しゃかりきに休む間もなく働いて疲れ果てる先生もいて・・・。



どちらも少子化問題とともに良い方向に進んで欲しいと願うばかりです。



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Unknown (GYOGYO)
2006-09-13 01:37:25
●YUMAさん

そうなんですよね。問題がこんなに浮き上がっているのに、どうやって手をつけていったらいいんでしょう。個人でできることを考えると、少し途方に暮れてしまうところもあります。



●しーちゃん

町医者の先生でも、2時間しか寝てないんですか!診療時間をみるかぎり、もうちょっと楽なのかなと勝手に思ってしまっていました。開業医の方の本音って聞いたことがなかったので、貴重でした。ありがとうございます。



●ひびきちゃん

ありがとう。そうして一人でも多くの人に知ってもらうことがまずは必要、なのかなと思うので、嬉しいです。



●のあふみさん

そうですね。学校の先生も、お医者さんも、特に共通する点は自分の子どもと過ごす時間が他の職種と比べて極端に少ないということもあるでしょうね。(もちろん立場や勤務場所によってまちまちなので、一概には言えないですけど)このままじゃ、いけないですよね。
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