或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

ポール・ゲッティ美術館(4)

2005-03-10 22:20:58 | 300 絵画
前回この美術館にあるモネの睡蓮を紹介し、”睡蓮つながり”で大原美術館、そして児島虎次郎へと展開していきました。今日はゴッホのアイリスの話です。実はこの美術館の作品の中では、睡蓮よりこのアイリスの方がずっと有名なんです。

写真は実際に私が見たときのアイリスですが、花以上に葉がダイナミックで、鮮やかな青緑色がとても強く印象に残っています。ネット上でもいろいろ写真が載っていますが、色という点ではこの写真がより実物に近く、皆さんにお見せできて良かったと思います。

この絵は、ゴッホが自殺する一年前の1989年、アルルでのゴ-ギャンとの共同生活に破れ、自分の耳を切ってサン・レミの病院に入院した時に、庭に咲いていたアイリスを描いたもので、北斎の版画”あやめ”の影響が見られるそうです。そう言われると明確な輪郭の取り方にその影響が感じられますね。

でももう相当に精神が錯乱した中で、これだけ力強く、凛とした花の絵がかけるなんて、やはり普通の人間のなせる技ではありませんね。サッカーじゃありませんが、まさに”神の手(hand of God)"かもしれません。

それとこの絵には有名ないきさつがあります。1987年11月のニューヨークの競売会で、欧州の美術商に5390万ドル(当時の日本円で72億円)という史上最高値で落札され、世界中にその名を轟かせました。

すごいですね、お金はある所にはあるんですね。でもそのアイリスが今はこの美術館にあるということは、さすが石油王の財産を引き継いだポール・ゲッティ財団、上には上があるということでしょう。(笑)
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2 コメント

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ジャーマンアイリス (nono-hana)
2005-05-16 12:35:35
ハンコックさん

素晴らしいゴッホのアイリスの絵ですね!

実は 私初めて拝見したのです。

お恥ずかしながら・・・。



すっかり 魅了されてしまいました。

TBありがとうございますね!

この絵に出会えた御礼も込めて!



北斎の版画は多くの画家に影響を与えていますね。

モネの睡蓮の絵が描かれたジヴェルニーのモネの庭には

太鼓橋など日本の浮世絵を模した風景が形作られ

藤や日本のアイリス 花菖蒲なども植えられたそうです。



それにしても 二人の画家の底知れないエネルギーは驚きです。
そうなんですか。 (ハンコック)
2005-05-16 22:47:17
モネの庭に、日本の牡丹があるって話は聞いてましたが、

日本のアイリスや花菖蒲なんかもあるんですね。

この庭のことは以前児島虎次郎を記事にした時に知りました。

なんか絵を気に入ってもらったので、これからは花関係は

いろいろとTBさせてもらいますね。

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