2016年作品。
横山秀夫 原作小説の映画化。
昭和64年1月5日も雨宮の娘 翔子の誘拐事件が発生。身代金2000万円を奪われた上に少女も殺害されるという結果になった。そして、この事件は迷宮入りとなり、7日間で終わった昭和64年にちなんで64と呼ばれるようになった。14年後、この事件を担当した刑事の三上義信（佐藤浩市）は広報官をやっていた。
ある交通事故で加害者の妊婦の実名を公開しないことについて県警記者クラブから三上は突き上げをくらっていた。この渦中に、警視庁長官が64担当捜査官の激励のため県警を訪れることになる。そうした中、64を模倣した誘拐事件が勃発する。
前編、後編それぞれが2時間、合計4時間の大作。前編は交通事故の加害者名を匿名とした警察に対する記者クラブの反発とこれに対応する広報官。そして後編は14年前の少女誘拐殺害事件の模倣事件。
密度が高く、かつ長い作品です。充実した時間を持つことができます。
作品としてまとめ上げるには大変難易度の高いストーリーです。これを佐藤浩市の演技力で最高ランクの作品としました。前編終盤の記者クラブでの演説は鳥肌が立つほどの名演技です。佐藤浩市 恐るべしです。
見て損をしない作品。お薦め。
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