へんたいみやけさんの本と映画とCDとキャバクラ

へんたい みやけ さんの仮想世界? 理想郷

「オーディオ小僧のいい音おかわり」 牧野良幸

2017-03-15 | 本と雑誌


CDジャーナルムック 248ページ 1852円+税
「オーディオ小僧の食いのこし」の続編

イラストレーター、音楽のエッセイ執筆者 牧野良幸の名作「オーディオ小僧の食いのこし」に続く、自分自身のオーディオへの想いをベースに、現在の行動・活動をイラストと共に語ったエッセイ。

3章の構成。
第1章 オーディオ小僧の食いのこし その後と今
第2章 ベルリン、ドレスデン、プラハ
第3章 こちらハイレゾ商會

第1章はタイトルどおり、前作の続き。
LPレコード、中古LPの購入逸話、ガラードのプレーヤー入手という本道から始まり、真空管アンプ、蓄音機、そしてPCオーディオ、アマゾンと話が拡がっていきます。

第2章はベルリン、ドレスデン、プラハ 3都市で5つのオペラ、2つのオーケストラ・コンサートへの弾丸旅行記。オペラ、コンサートの記述に加えて各都市での中古レコード店探訪エピソードがあり、こちらの方が面白い。

第3章はハイレゾ・オーディオ。前半は装置の導入、聴き方。後半はハイレゾでオペラ、ハイレゾで洋楽というような妙なエッセイ。正直なところ、第3章は本として出版するためのページ数を増やすために無理に書いたという感が匂います。

面白いのは第1章。特にLPレコード再生のくだりは共感するところも多く、のめり込みます。第3章は枚数稼ぎですが、それでも「e-onkyoでハイレゾ音源を買ってみようかな」という気持ちになっちゃっている、影響をもろに受けた自分がいます。

50歳以上のオーディオ好きには 話のツボが分かる話が多い本。すなわち、ツボを圧されて気持ちよ良すぎるという作品です。

オーディオ小僧のいい音おかわり ~アナログからSACD、ハイレゾまで、帰ってきたオーディオ小僧~ (CDジャーナルムック)
クリエーター情報なし
音楽出版社
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ウォーク・ザ・ライン / 君... | トップ | 「W 二つの顔を持つ女たち」A... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本と雑誌」カテゴリの最新記事