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「卓球の鬼と呼ばれて。」 平野早矢香

2017-10-13 | 本と雑誌


卓球王国 230ページ 1700円+税

全日本選手権 5回優勝し、昨年(2016年)4月に引退をした平野早矢香選手。現役時代は鬼のような形相で渾身の力を振り絞り、幾度も壮絶な試合を見せてくれました。
本書では5歳から卓球を始め、全日本選手権の優勝、世界大会出場、そしてロンドン五輪で団体戦銀メダル獲得という卓球歴とその時の学び、考え方について語った半生記です。卓球の技術論にはあえて踏み込みどころか、ふれもしていません。

メモ
・努力をしても報われないかもしれない。でも努力をしなくては可能性は生まれない。自分が選ぶのは、努力をする道である。
それほど才能に恵まれていなかった平野早矢香らしい言葉です。
・ボールの打ち合いで勝つのではなく、ボールを打ち合っていない時間を制することで勝負に勝つ。表情や仕草から相手の心を読む。
試合時間の80%はボールを打っていない状態。ここで表情や仕草から相手の心を読む。これを情報源として、次のプレーを組み立てる。
・「後の先」の戦術の使い方で相手がやりたことをあえてやらせる。
相手がフォアを待っていたらあえてフォアに返す。当然相手は「待ってました!」とばかりに決めにきます。そこで、少し多めに回転をかけたり、微妙にコースをずらしてみたりして決めやすそうで実はそう簡単じゃないボールを返す。その結果、相手がミスしてくれれば、得点が入る。
・卓球は相手がいるスポーツだから、自分が100パーセントの力を出したからといってかてるわけではありません。もし自分が50パーセントの力しか出せなくても、相手の力を30パーセントにしてしまえば勝てる可能性があるのです。私はいつも技術で相手を圧倒できるわけではないので、「いかに相手を崩すか」しか考えていなかった。そのためには、自分だけではなく、相手を見る目が必要だったと思います。
この考えには共感。自分も7月の大会で相手を崩して力を封じ込めることを考えて闘った。


卓球の鬼と呼ばれて。
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卓球王国
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