キネオラマの月が昇る~偏屈王日記~

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「ALWAYS 三丁目の夕日」 (その映像について)

2005年12月03日 | 映画
本当にしみじみと温かい気持ちにさせてくれるいい映画でした。
誉めるところが多すぎてどこから誉めたらいいのかわかりません。

今回は映像のことに絞って語ります。

「神は細部に宿る」といいますが、この映画には細部への情熱というのは生ぬるい、むしろ妄執とでも言うべき・・・そう「鬼神」が宿っていました。
本当に素晴らしかった。
ここまで完璧な時代考証を成し遂げた邦画を観たのは初めてです。

たしかにCGも素晴らしい。
だけどそれ以上に素晴らしいのは人の手で作り上げた、あの昭和33年の町並みです。
デジタルじゃなくアナログの素晴らしさを観て下さい。

あの作りかけの東京タワーが完成していく過程。
集団就職の中学生たちが到着した上野駅の、吹き抜けの広いコンコースに人がざわざわしてる感じは、2005年の今でも、上野駅にその「面影」が見られます。
東京の街中を走る市電。

本当にすごいのはここから。

鈴木オートのブリキの看板の継ぎ目がめくれ上がった様子。
路地の塀に張られた隅が茶色く錆びてるホーローの看板。
茶川先生のカーディガンについている毛玉や、子供たちの着ているランニングの黒く汚れて襟ぐりの伸びた感じ。
宅間医師の家の隅にある文化人形。
ヒロミの提げてる買い物かごと、そこから覗いてる古いパッケージのハウスのカレー・ルウ。

この映画の美術さんがどんなに真心を込めて、もしかしたら観客が気付かないかもしれないディテールにまで拘ったか!
こないだ駒込の六儀園を観た感動が蘇りました。
隅から隅まで完璧です。
こういうのをほんものの「職人気質」というのでしょうね。

観客がこの映画の甘いノスタルジーに浸るために、素晴らしい最高の職人が手作業で作り上げた、映像の「詩」を思う存分楽しんでください。
私のように昭和30年代を知らない人間も、郷愁で胸が一杯になること請け合いです。
一平君のような少年だったお父さんや、六ちゃんみたいな女の子だったお母さんには尚更観て頂きたい、今年最後の素晴らしい映画のプレゼント、それが「ALWAYS 三丁目の夕日」です。
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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アナログ (xina-shin)
2005-12-04 10:41:09
手作り+CGでとても素晴らしい映像でしたね。

違和感は全く感じませんでした。

TB感謝です。
xina-shinさんへ (偏屈王)
2005-12-04 14:20:55
コメント&TB有難うございます。

>手作り+CGでとても素晴らしい映像でしたね。

本当に素晴らしい映像でしたね。

手作りとCG、二つの相乗効果で、あの奇跡のような映像を作り出したんでしょうね。



Unknown (16mm)
2005-12-04 21:16:43
こんばんは。16mmです。

TBありがとうございました。



この映画についてはなにも言う事はありません。

日本でこういう映画を作れる人がいるという事が<しかも私とほぼ同世代と言っていい人が>誇らしく思え、そしてなんとなく嫉妬も覚えました(笑)

本当に美術を含めた設定の類いは、一度では観尽くせない程ディティールが掘り下げられていると思います。



本年度ボク様的ベスト1邦画であります(笑)
良かったですね (夢果)
2005-12-04 23:02:17
これは私もすごい元気にしてもらった映画ですよ。

邦画もなかなか今年はがんばりましたよね。

懐かしいという年ではないんだけど

なんだか、懐かしい郷愁を感じるような

自然と涙がほろりって感じでよかったですよね。

もう一度みたいです。

16mmさんへ (偏屈王)
2005-12-05 19:46:04
コメントとTB有難うございます。



>日本でこういう映画を作れる人がいるという事が誇らしく思え、そしてなんとなく嫉妬も覚えました(笑)

本当にすごいですよね、山崎貴+白組。

ディテールの素晴らしさには舌を巻きました。
夢果さんへ (偏屈王)
2005-12-05 19:49:06
コメントとTB有難うございます。



>懐かしいという年ではないんだけど

>なんだか、懐かしい郷愁を感じるような

20代の観客にだって、この映画の「郷愁」は感じ取れると思います。

日本人のDNAに強く訴えかけるような「郷愁」なんですよねぇ、ほんと。
小道具、大道具 (にら)
2005-12-08 08:32:19
実際に昭和30年代の夕日町をこの目で見たことがないので、正確な再現なのかはよくわかりませんが、小雪さんの指にはめられたあの「指輪」は、今作屈指の名小道具だったと思います。

ええ、この目でちゃんと見ましたから間違いありません(笑)。



てなわけで、TBありがとうございました。
にらさんへ (偏屈王)
2005-12-08 19:24:47
こちらこそ、コメント&TB有難うございます。



>ええ、この目でちゃんと見ましたから間違いありません(笑)。

ヒロミだけでなく観客にも確かにあの「指輪」は、はっきりと見えました。

屈指の名小道具かぁ・・・。

なるほど、綺麗な表現ですね。
こんばんは (AYAKO)
2005-12-16 00:02:15
TBありがとうございました。

実際に30年代を知る者として 言葉では言い表せないほどの嬉しい懐かしさでした。

それだけでなく 郷愁と共に数々のエピソードが可笑しくて 笑わせてくれて そして 心を暖かくしてくれる。

最高の映画ですね。

こちらもTBさせていただきました。
AYAKOさんへ (偏屈王)
2005-12-16 21:07:18
お久しぶりです。

コメント&TB返し有難うございます。



>郷愁と共に数々のエピソードが可笑しくて 笑わせてくれて そして 心を暖かくしてくれる。

>最高の映画ですね。



ささやかな日常にこそ飛び切りのドラマがあることを、この映画は静かに、しかし雄弁に語っていましたね。

間違いなく今年一番の邦画だと思います。



TBさせて頂きます。 (出田(nao))
2006-01-08 08:27:31
はじめまして、TBさせて頂きます。

確かに凄い映像でした。

昭和の雰囲気が、

細部までこだわった作りによって出ていたと思います。
出田(nao)さんへ (偏屈王)
2006-01-12 21:42:52
はじめまして!

お返事遅れまして恐縮です。



ほんとうに凝りに凝った映像でしたね。

出田さんがご自身のブログでおっしゃってるように

「ALWAYS」は普通の日常を描いた話であるんだけれど、

その普通さがただ事でないディテールの細かさで描かれていたと思います。

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