小隊長(妻)です。
※ 一般の方にはキツイ写真を載せます。
血が苦手な人、スプラッターがダメな人は退出して下さいね、責任は取れませんので。
久しぶりに雪が降って朝から雪掻き(兵長が)してました。
苦手な雪掻きも兵長は好きみたいですね。
早起きして楽しそうに作業していました。
明日、明後日も雪、雪、雪・・・豪雪地帯の皆様は本当に大変だと思います。
この冬、北海道は雪の事故による死者が23名、重軽傷を含めたら340名になるそうです。
プチ都会暮らしでは考えられなかったことがいっぱい。
なにより自然が豊かで野生動物と隣り合わせで生きているので、ヒグマに襲われたとか、馬に引きずられたとか、牛の角が刺さったとか、驚いてしまいます。
また、脳梗塞や心筋梗塞での死亡も多く私の周囲でも珍しくありません。
都会とは違った危険があることを、先日兵長と山へ入って雪に埋もれて動けなくなって実感しました。
底なし沼のように体が落ちていきます。
動けずじっとしていると、気温が低いせいで雪が体にまとわりつきながら固まってしまいます。
私はスノーシューを履かなかったことを後悔しました。
雪って本当に怖い。
さて、タイトル通りエゾシカの残滓の写真を載せます。
ハンターさん達には平気でも一般の方にはキツイです。
兵長も、普段からこのブログに掲載している獣の写真はボカシを入れて配慮していますしね。
でも、私は兵長が山でエゾシカを撃つ、止め刺しをする、解体をする場面を見て命をいただくということを考えさせられています。
そして無残にも林道脇に、民家のそばに捨てられているエゾシカの残滓がどういう事態を巻き起こすのかです。
最近では冬眠しないヒグマもいるそうです。
エゾシカの残滓は野生動物のご飯になりますよね、民家のそばに残滓があったら住んでいる人は危険にさらされるわけです。
この写真は先日、兵長と山へ入る途中で見た残滓です。
道路から血痕が見えたので兵長と確かめに行きました。
腹抜きされて肉だけ取られていましたが、カラスやトンビが数十羽、上空に群がっていました。
回収が難しいのであればせめて雪を被せて見えないようにするとかの配慮は必要な気がします。
こちらは林道に入って1km付近の林道脇でカケスが残滓の脂をつついている場面です。
カメラを向けたら数羽いたカケスは飛び立ち、この子だけ逃げずに居座っています。
回収が楽チンな場所なのですけどね。
そして、これは去年の3月、白糠の林道に捨てられていたエゾシカの残滓です。
ここは残滓てんこ盛りのメッカで、ここでハンティングする地元のハンターさんならすぐ分かる場所ですね。
毎年、私の背丈ほど積み重なって捨てられています。
雪が被っている間はそんなに目立たなくても雪解けと同時に姿を現わします。
鳥やキツネに食べられて骨と皮だけになっています。
北海道は鉛弾の使用は禁止されていますが、毎年それでも鉛中毒でオオワシ・オジロワシが死んでいます。
つまり鉛弾を使用しているハンターさんがいるということです。
そして少し行くと牧場があり人も住んでいます。
ヒグマがついたらどんなに危険かハンターさんなら分かっているはずですよね。
私は猟期中、兵長の猟に付き合うのは2~3度程度ですが、その度に目撃するということはいかに日頃から残滓が目につくところにあるかですね。
ハンターに対して風当たりが悪くなるのは当たり前ですよね。
なにより、エゾシカを手負いにしないで欲しいです。
エゾシカは撃っても100m走ることもありますし、撃った場所で血痕が見つかればほとんどのハンターさんは追跡しますよね。
出来るだけ見つけて止めを刺して回収していただきたいものです。
先日、ブログに載せたエゾシカの料理は撃っても死にきれずに兵長が止め刺しをするまでしばらく鳴いていたシカのものです。
大切に大切に美味しく頂きました。
本来、狩猟はそういうものだと思っています。
と言っても、一般の方にはなかなか理解していただけないことだと思いますが。
でもね、家畜も野生動物も同じ命なの。
命を食べて生きています。