おはようヘミングウェイ

インターネット時代の暗夜行路。一灯の前に道はない。足音の後に道ができる。

秋日和でない天と地 1

2016-10-14 22:02:53 | Weblog
秋祭りが終わって残暑が遠のき、急に秋めいてきた。夜が更けるに連れ、涼しさを通り越えて肌寒くさえなってきた。澄みわたる青空に映える紅葉は秋を彩る風景の定番だが、曇天の朝にして千両役者の紅葉がない風景の中にも、多士済々の脇役たちの秋を見出すことができる。早朝の新鮮な空気を吸いながら、もう1つの秋を探しに出掛けよう。

実るほど頭を垂れる稲穂かな。眺めていると条件反射でこの言葉が湧き上がってくる。ああ、新米がいっぱい! ふっくらご飯……、生玉子……。



瑞穂の国の風景を前にして佇む。穏やかな気持ちになってくる。なぜだろうか。この色合いがいい。喜怒哀楽の感情を超えて、限りなく無心に近い心境に。弥生時代以降、先祖たちは稲穂の風景を脳裏に刻み込んできた。豊作を前にした作り手たちの安堵の思いは、時代と世代を重ねるうちに日本人のDNAとなった。



早朝から機械を使って刈り取りに勤しむ。たった1人で短時間で作業を済ませてしまう光景を見るにつけ、人手を掛けて鎌で刈り取っていた時代の労苦がそら恐ろしく思えてくる。



収獲を控えて畔道の草刈を黙々と続ける。地に足を付けて、こつこつと、丁寧に。手を使い、頭を使い、機械を使う。これもまた、いい風景だ。



刈り取られた稲穂の群れ。断捨離とは違った爽快さと達成感が漂う風景である。








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