おはようヘミングウェイ

インターネット時代の暗夜行路。一灯の前に道はない。足音の後に道ができる。

富田林平太郎料理帖抜粋抄

2017-06-12 | Weblog
「そうだ! 料理で病気を治すんだ! 末期がんを宣告されて14年」。新聞に掲載された、こんな本の広告で知った“奇跡のシェフ”。広告には、がんで余命ゼロと言われたシェフの死なない食事が列挙されている。わが異称である富田林平太郎シェフとほぼ同じ考えなのに驚いた。

例えば、食材は丸ごと食べる 皮まで食べる

富田林流:魚は身も皮も食べ尽くして、残るのは骨の山だけ。小学生の夏休みの自作品として魚の骨格標本ができるほどだ。

例えば、体を温める陽性食品を積極的に食べる

富田林流:健康の基本は体を冷やさないこと。すなわち温かい食べ物を基本的に頂く。トマトも電子レンジでチンして頂くと、甘みが増す。高級じゃないトマトの硬めの皮もとろとろになって抵抗なく喉元を過ぎていく。旬は過ぎたが、ソラマメをオーブントースターで1分ほど焼いて、サヤを剥いて中身のソラマメをそのまま食してごらん。絶品のおいしさだから。塩などの調味料は一切不要だ。

例えば、生命力の強い野菜を摂る

富田林流:値段の安い見切り品より、鮮度がいい品を。ただし袋に入った千切りキャベツで何日経っても腐らないものがあるが、これは避けた方がいい。得体の知れない防腐処置がしてあるみたい故。

例えば、腹8分目より6分目

富田林流:その通り。育ち盛りの高校生や体育会系の大学生ならば腹10分目でも12分目でもよい。高カロリー食でも1日であっという間に燃やしてしまうから。中年以降の年齢で、取り立てて運動もしないのであれば6分目で十分。少し足りないかなという程度でいることが、胃腸への負担を減らすことになる。食べ過ぎこそ不健康への道である。

例えば、コーヒーを飲むときはブラックで

富田林流:銭湯での湯上がりの瓶入りミルクコーヒーの味は絶品だが、もはや過去の思い出にすべきだ。精製された砂糖は体を蝕む。コーヒーの苦みこそ、コーヒーの命そのものだ。味わいの主役をこそ味わおう。砂糖、ミルクなどの脇役はすべて退場させるべし。

例えば、サプリメントはいらない

富田林流:サプリメントなど食材とは言えない。将来、食糧危機の時代となって、サプリメントしか食べる物がないならば、貪ってもよい。ただし、その前に食糧危機を乗り越える努力をしようじゃないか。

例えば、朝1番に白湯を飲む

富田林流:基本的に賛成。ただし暑さが募り、体が火照る夏場には冷蔵庫から取り出したミネラルウオーターかスポーツドリンクでもいい。白湯を飲むのは体を冷やさないという心遣いなので、冷たいミネラルウオーターはせいぜいコップ1杯で抑えておくこと。水分補給を十二分に行うという原則に立てば、白湯だけにこだわることはないと思う。

例えば、うま味調味料は市販品は使わない

富田林流:この手の調味料は化学的に合成して作られている。みりんとみりん風調味料とは本質的に別物である。牛肉のステーキと、牛肉風の豆腐ステーキとが似て非なるものみたいなものだ。牛肉も牛脂を入れ込んだり、着色したり、肉切れを成形したものがあるので要注意。自然の風味、色合いとそれらしい人工的な風味、色合いとは、そもそも違う代物である。

例えば、牛乳、乳製品は用いない

富田林流:意見がやや異なる。牛乳は産地が明確で、地産地消となる地元か、その近くの産のものをお薦めする。有名大手メ―カ―のものには産地不詳のものがある。どこから持ってきた牛乳なの?、となる。産地が不明確という意味で遠慮した方がいいかもしれない。乳製品はチーズやヨーグルトなどだが、これは自己責任の下で各人の嗜好に任せることにしよう。カマンベールチーズなんか、おいしんもんね。

例えば、調味液で味つけした食品添加物まみれの“エセ”漬け物

富田林流:これは全くもって同感。漬け物は減塩と言っても当社比であって、基本的に塩分が多いしね。塩分の摂りすぎは血管、心臓に良くないよ。なにせ塩分はいろんな食品に入っているから、1日でけっこう摂っていたりする。例えば食パンやバター(無塩な製品もあるにはある)なんかにもね。塩が入っているから、おいしいというのも、また事実なのだが。

死なない食事を心がけた“奇跡のシェフ”もこのほど鬼籍に入られた。余命ゼロ宣告から14年を生きながらえたことを想えば、長寿の余生を全うしたとも言えるのでは。生きるエネルギー源の1つである食材、食事の在り方を改めて考えることを教えてくれたシェフだった。

食材、食事を取り巻く器や皿、箸、匙、フォークもお気に入りの物を揃え、毎度の食事で使うべきだ。生きているうちに使ってあげなくちゃ。形見分けのために死蔵しちゃいけないな。おいしい料理を使い捨ての割りばしではなく、愛着のある塗り箸で頂こう。ランチョンマットも大事だな。季節に応じて換えると、なおいい。これがあるだけで食卓がおしゃれになり、料理の盛り上げ役になってくれる。ランチョンマットの上で料理が乗った食器やカトラリーを上手く配置して立体的な絵画を創り出せれば、アートな食事が自前で毎回できるというものだ。

おまけのレシピを1つ。冷や奴に胡麻ドレッシングをかけて頂くと、けっこういけるよ!
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