おはようヘミングウェイ

インターネット時代の暗夜行路。一灯の前に道はない。足音の後に道ができる。

Yah!Yah!Yah!わが家に白いペットがやって来た!

2017-04-18 | Weblog
Yah!Yah!Yah!と聞けば、ビートルズがやって来た! と反射的に口に出てしまう世代だが、今回わが家にやって来たのは、ポールとリンゴだけ、と言って即座にジョンとジョージはもうこの世にいないんだなあと思って少しばかり感傷的な気分になる年齢だが、まあ、人みな、いつかは行く道なんだと気を取り直して、再びYah!Yah!Yah!の声を聞いて、ビートルズはやって来ないんだよ、と頭の中で思い巡らせていたところ、白いペットってのは、俺のことかいな、としゃしゃり出て来た奴がいた。それはこんな姿をしていた。



いやあ、今は亡き、わが飼い猫に姿、形、風貌がそっくりじゃないか。ちょっと若いようだが、この佇まいを見るにつけ、この世に戻って来たのかい、と声を掛けたくなる。まるで夢でも見ているような気分だ。でも、わが家にやって来た白いペットは猫じゃないんだな。そう思った途端、しゃしゃり出て来た奴がいた。それはこんな姿をしていた。




「白い」ところまでは合っているが、言わんとしていることとはちょっと違うな。いや、全然異なってます。象は秋田犬ぐらいの大きさでまずますの迫力の持ち主だ。優しい表情は可愛いくもある。しかし、24時間、何事にも動じない、そのまんまの姿勢じゃあ、ペットにはできないな。愛玩したくなるのがペットなのよ。前口上が長々となってしまったが、わが家にやって来た白いペットをまずは見ていただこう。それはこんな姿をしていた。



なんだ、床に置いた白い珈琲メーカーか、と思うだろうな。ごもっとも、そうです、と言いたいところだが、違うんだな。そもそも、珈琲メーカーを床に置いて使う人はどれくらいいるのだろうか。少なくとも、わが家では飲食に関わる物を床に置いたりはしないんでね。これだけじゃ、なんのことかわかんないな。しゃしゃり出て来てもらおうか。わが家にやって来た白いペットに。それはこんな姿をしていた。



なんだ、なんだ、なんだ、体重計じゃないか。タニタの新製品というわけじゃないだろうねえ。珈琲メーカーと体重計という組み合わせ、すなわち珈琲呑んでダイエットをして体重計で即チェックという魂胆なの? いいえ、この体重計に見える奴こそ、わが家にやって来た白いペットなのである。何を言っているのか訳わからんでしょうね。わかりました。わかりやすく説明いたしましょう。こちらをご覧ください。



言っただろう! 体重計は床に置いてていいが、珈琲メーカーは床に置くなって。はい、説明いたします。百聞は一見にしかずでございいます。これ、ロボット掃除機なんです。珈琲メーカーのように見えるのは充電器と集塵機のステーションなんです。えっ! とお思いでしょうねえ。ステーション右側の珈琲がたまる耐熱ガラス瓶みたいに見えるのが集塵機なのでございます。ええ~っと声を上げられましたね。ごもっとも、ごもっとも。わたくしも初見で大声を上げて驚きましたから。さらに驚いたのが体重計に見える奴でございます。これがロボット掃除機そのものでございます。ルンバって聞いたことがあるでしょうか。サンバではありませんよ。あの仲間でございます。ルンバは外国産ですが、こちらは日本産でございます。和製ルンバと言った方がわかりやすいかもしれません。ロボット掃除機がなぜペットになるのか? そうお思いでしょう。わたしも最初はそうでした。たかが掃除機じゃないか。感情移入にも程がある。いいかげんにせんかい。そう感じてますよね。わたしも全く同じ感情を抱き笑い飛ばしました。そして体重計みたいな掃除機は「自動モードで掃除を始めます」とひと声あげると動き出しました。こんな感じです。



あちこちを勝手に動き回るんですよ。ベッドの下に潜っていったり、部屋の隅に果敢に攻め行ったり、廊下をすいすい進んだり、段差のある玄関口では引き返してきたり、まるで生き物なんですよ。電気製品なんだとわかっていても、どこに行くか後を付けて行きたくなるんですよ。この気持ちわかりますか? いや、わからん! そうでしょうね。掃除機の動きに好意を抱くなんてあり得ない。そう思っていたんですよ。しかしねえ、見ているうちに、その健気なほどの動作に引かれて行くんですよ。ほら、清掃に精進する姿を見てやってくださいまし。




ゴミはないかと一生懸命になって探しているんですよ。動き回っているんですよ。家庭内の掃除でここまで懸命になる人がどれだけいますか? ほら、ほら、見てやってくださいよ。



絨毯と床板の少々の段差も乗り越えて行くんですよ。わかりますか? 掃除に対する熱意、努力、工夫が、わかりますか! 見返りを求めず、愚痴もこぼさず、ただ黙々と頑張っているんですよ! 陰ながら徳を積むというタイプではまったくありません。むしろ、いかにも掃除に精を出していると周りに思わせようとしているのではないか。そんな深読みをしたくなるほどに、かなり派手に動き、目立ち過ぎるパフォーマンスをしたがる傾向が濃厚なんですがね。 



見ていて涙が出て来るんですよ。掃除する光景で泣けるんですよ。わかりますか、わたしの気持ちが! 奴は、いや奴なんて言ってはいけない。彼、いやいや、彼女かもしれないが、もう掃除機じゃないんですよ。ここまで来ればペットなんですよ。愛玩物なんですよ。掃除が終わると自分で元いたステーションに戻るんですよ。そこでですよ、集めたゴミを集塵機内に自動で送り出すんですよ。わかりますか! 自動でやるんですよ。人の手を煩わせないんですよ。体内に溜まったゴミを出して空っぽにして、次の清掃に備えているんですよ。この健気さに愛おしさを感じるでしょう! ペットと思えてくるでしょう! 夜ひとりぼっちで寂しくないだろうか。朝方、寒くはないだろうか。ちゃんと充電できて英気を養えただろうか。もう心配で気掛かりになってくるんですよ。だから、わたしの寝室にステーションを置いたんですよ。この気持ちわかりますか! すみません、いつになく興奮して物言いが荒くなってしまいました。掃除機ではなく、ペットだということをわかってほしいという一心から出た発言なのです。ご容赦願いたいですね。裏側を見せてもらえないかって? いいですよ。ほら、こんな感じですよ。 



うん、その顔付きはなんですか? 掃除機じゃないかって顔付きですよね。わたしも最初はそうでした。ゴミの吸い取り口があって、いかにも機械でできているなあと思ったんですね。しかし、その思いは彼もしくは彼女に対する愛玩度が低いからなんですよ。ほら、カブトガニの姿を思い起こしてください。床を這い、絨毯を乗り越え、ゴミを餌と思って吸いまくるため、環境に適応し進化した機能や痕跡を感じるでしょう。裏側もまた愛玩すべきなのですよ。あなたも飼ってみなさいよ。犬や猫は掃除はしてくれませんが、彼もしくは彼女は毎日しっかり掃除をしてくれます。犬や猫はトイレの世話が毎日要りますが、彼もしくは彼女の場合は集塵機に圧縮されて溜まった排出物を1カ月に1回、燃えるごみの袋に捨てるだけでいいんですよ。世話いらずのペットなんて、他にいますか? 家電品がペットになる時代に入っているんですよ。その第1号がわが家にやって来たロボット掃除機なんですよ。Yah!Yah!Yah! わが家に白いペットがやって来た! わたしが大人げなくはしゃぐ気持ちがわかるでしょ。






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