成田国際高校の文化祭(7月1日)で、こんなモザイクアート展示がされたらしい。
<朝日新聞7月1日朝刊・ちば版掲載>
文化祭のテーマは「千人千色」
生徒会本部役員と有志の約30人の生徒が、このテーマに沿って「多様性の素晴らしさ」を訴えるシンボルとして、歌や社会活動で多様性や反差別のメッセージを打ち出すガガさんを取り上げてこの作品を作ったのだそうだ。
材料はおもちゃの入っていたカプセル。5月下旬から1か月をかけて、成田空港第2ターミナルに162台あるカプセル玩具の販売機の横に日本語と英語の意図を書いた説明掲示をつけた回収箱を置いて呼びかけて集めたという。
呼びかけには「今、世界では、自分さえよければいいという排外主義が広がりつつあります。でもお互いの違い、個性を尊重し認め合う世界であってほしい」と書いたという。
今日はもう文化祭も終わり、解体されて、使われなかったカプセル約1万個とともにリサイクルに出されたと思うが、高校生たちの思いはカプセルを回収箱に入れた人にも、空港でこの掲示を目にした人にも、この新聞記事に触れた人にも、しっかり届いたと思う。
安保法制の成立以来胸がザワつき、憲法改正論議の進め方に疑念をもち、平和を守っていくためには「今、できることをしなければいけない」といてもたってもいられない気持ちでこのブログを始めた私。
勉強をしたり、考え進めていく中で見えてきたのは、平和を大切に思う人は「人の心に寄り添って、耳を傾けられる人」。戦争や争いに向かう人は「人の気持ちをみる余裕がない人。人の心が見えない人。人が傷つくことに目を向けられない人」だということ。
成田国際の高校生の言葉の中に「自分さえよければいい」という考えへの反対が叫ばれているのを読んで、ここにこそ平和を目指す心のキーポイントがあると思った。
この高校生たちのメッセージをしっかり心にとどめて、大人の私たちもしっかり行動していきたいと強く思った。