明後日5日の9時から、熊本県益城町の益城町総合体育館で「第20回全国大学社会人対抗相撲九州大会」が開催されます。
今日は会場の体育館で土俵づくりが行われ、地元の相撲連盟関係者が五、六十人ばかりが参加しました。わたしも仕事を早めに終えて体育館まで足を運びました。ちなみに体育館の近所に常設の土俵があります。いつも県内の大会ではそちらを使うことが多いですが、今回は全国大会。観客の数も多いですし、全国から来られる選手や関係者などお客さんに配慮して、立派な観客席を備え、空調も効いた体育館のアリーナを使うことになりました。
1999年の熊本国体、2001年の熊本総体(インターハイ)のときは宇土市の体育館に土俵を作ったそうです。そのときの土俵作りを経験しているメンバーも多いです。逆にわたしは初めてでしたので、どうやって土俵を作るのかをしっかり見て、勉強です。
アリーナ中央に敷いたブルーシートの上に、土台として既に組み立てられた板枠を敷き詰めていき、最後に釘打ち。まさに大工仕事。その外側に土俵への上がり口(これも既に組み立ててある)を置き、固定します。
次に、上に透明ビニルシートを張り、上がり口のところに「踏み俵」、土俵の四角形のいちばん外側にあたるところにも「角俵」と「上げ俵」と呼ばれる俵を置き、さあ後は土を盛っていくだけだ、こりゃ昼過ぎには終わりそうだ・・・
と思ったら、ここでアクシデント。用意していた土が湿っていて使えない! これをそのまま使ったら土俵で怪我をしやすい(指揮を執っていた土俵づくりの専門家さんの話によると)。幸いこの日は天気がよかったので、屋外でしばらく乾かすことに。
その間にお昼の休憩時間。弁当を食べてもまだ時間が余ります。先輩方と歓談しながら時間をつぶしました。
午後2時。ようやく土が乾いたようなので、土俵の四隅から順番に土を入れていきます。ダンプトラック2台分の土を外で乾かしていました。その土をシャベルで一輪車(搬送用一輪車、つまり手押し車のことです)に入れる係、その一輪車を体育館の倉庫(外より一段高いところにあります)に持ち上げる係、一輪車を運んで土俵まで持っていく係、持ってこられた土をならす係、一輪車をまた外に下ろしていく係。見事な連係プレーでどんどん土が埋まっていきます。
土を入れ終わったあとは、土俵をならします。何種類かの道具を使って、削ったり、たたいたり。特に面白かったのは、下に重しがあって、その上に2本ないし4本の棒がついている道具。名前はなんていうんだろう? これを使って1人ないし2人で上からたたきながらならす作業。やってみると、意外と重たく、力がいります。10人ばかりが1時間ほどかけてこの作業をし、土俵も固まってきました。
あとは五寸釘で円を描いて、土を削って俵を埋め、仕切り線を描けば完成です。でも、今日の作業は俵を埋める直前までで終わることに。続きは明日するそうです。この時点で夕方5時。朝9時から始まりましたので、ちょうどサラリーマンが朝お仕事に行って帰るまでの時間かかったわけです。大勢の協力があったからほぼ完成しましたが、少人数だったらこうはいきません。やはりスポーツ大会の準備や運営のためにはボランティア精神は欠かせません。みなさん大切な休日をこのために費やしているんですね。そして留守を守るご家族の理解もあってのことで、ほんとにありがたいと思います。
千数百年の歴史を誇る相撲で、その雌雄を決する場所、土俵を作るときに機械はいっさい使いません(まあ、使う機械といえば、土や道具を運んでくる車ぐらいでしょうか)。多少の道具を使って、すべて人間の力だけでやるところに大きな意味があると思います。
明日はわたしは参加できませんが、大会の朝には完成された土俵が見られるので、楽しみにとっておきます。参加されたみなさん、おつかれさまでした。