平方録

身辺をつれずれに

春の海のひんやりさ

2017-03-21 06:06:55 | 随筆
お彼岸の中日は短パンでもよいくらいのポカポカ陽気になった。

短い時間だったけれど、早速短パン姿になってベランダの花を愛で、ウグイスの声を聞きながらしばし太陽の光線を浴び、そのぬくもりというものを肌で感じてみた。
早い話が日向ぼっこだが、波打ち際を裸足で歩いたら気持ちがいいだろうと思い、七里ヶ浜まで散歩に出る。

タイツや股引の類とはもともと縁がないのだが、これまでと違うのは今冬一杯愛用してきた暖パンのGパンを脱ぎ捨てて、ふつうのGパンに履き替えて出かけたことである。
冬物から春物へと脱皮したわけで、こうなると自ずと身も心も軽くなる。ここで生じる気持ちの変化というものを感じるのも季節の変わり目ならではである。
海岸に出てみると、多分、電車を乗り継いで遊びに来たような人たちだろうと思うのだが、まだダウンジャケットを羽織ったりしている人たちが混じっていたりして、随分朝早くに家を出てきたんだなぁなどと感心する。
日が陰れば気温も下がってくるから、用心深くしておかなければね。

海には波もないからサーファーの姿はなく、波乗り板の上に立ち上がって掃き掃除でもしているような連中がちらほらいるくらいである。
波がほとんど立たないので、海自体には動きがほとんどなく、蕪村の「春の海ひねもすのたりのたりかな」を絵に描いたような光景で、暖かい日の光が海面に反射してキラキラと輝いている。
太陽の角度のせいだろう、波打ち際に立って眺める海はエメラルドグリーンでとても美しい。南のサンゴ礁の海を運んできたような美しさである。
富士山が姿を隠しているのは春霞のせいである。この時期はいつだってこうなのだ。

靴と靴下を脱ぎ、膝までGパンをたくし上げて歩いていくと、海が親しげにちょっかいを出してきて足を濡らす。海水が足に触れると、傍目に受ける温かそうな印象とは打って変わって水はまだひんやりと冷たい。
一瞬ひるむほどだが、波打ち際を歩いていくに従い冷たさも気にならなくなるが、辺りを見渡しても裸足になっている人は見かけなかった。
まだそういう気分ではないのだろうか。そうだとすると、このボクの姿はどう映っていたんだろう。

 お彼岸のきらめく海のひんやりさ  花葯

一転して今日の天気は予報では雨で、気温は10度に届かないそうだから真冬に逆もどりになりそうである。
午前5時前から雨が降り出してきたが「春雨」の雰囲気はない。「氷雨」になりそうで、何ともつれない話だ。まだ彼岸の内だから仕方ないとしても、同じ降るなら春雨の方がいいよなぁ~。

宇都宮の姫のところに手伝いを兼ねて出かけていた妻は1泊しただけで戻ってきてしまった。
戻った翌日から吐き気と食欲不振でベッドの人である。
姫の2歳になる妹がまず罹り、次いで母親がやられるに及んで帰ってきたのだが、後を追うように超元気印の姫もやられたという知らせが届き、何のことはない、自分もしっかり感染して戻ってきていたのである。

幸い妻の症状は軽いが、小学校2年生の姫はひどく苦しんでいるらしい。すぐに吐き気が襲ってくるので何も食べられず、吐こうにも胃液しかでないような状態でぐったりしているという。
じっとベッドでうなっているほかはなく、そういう状態を聞くにつけ、可愛そうでならない。
こういう時、ジイジというものは遠くの空の下で祈るだけで、何の役にも立ってあげられないのがもどかしく、せつない。

1日でも1分でも早い復活を祈るばかりである。がんばれ姫!



鎌倉山から七里ヶ浜方面に降りる階段脇のサクラの蕾はこんな感じである。ソメイヨシノとは違うようでヤマザクラ一種と思われるが3、4日もすれば開きそうではないか


スマホのレンズはエメラルドグリーンを再現してくれないが、七里ヶ浜はキラキラ光る春の海である
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