平方録

身辺をつれずれに

〝老爺心〟ながら…

2017-02-12 05:59:45 | 随筆
今年初めての横浜イングリッシュガーデン。
そろそろ園内のバラのせん定作業も終わったころか、最後の段階だろうと思って覗きに行ったら、入り口でばったり会ったガーデナーが、挨拶もそこそこに「まだせん定が終わっていないんです~ぅ」と悲鳴のような口ぶりで言うものだからびっくりした。
これが暖かい冬だったら芽が動き出してしまって、ちょっと具合の悪いことになっていたかもしれないが、まぁ、寒い日が続いているので、それほど心配することはないだろうが、それでも作業遅れは気がかりである。

原因は人手不足だろう。
ガーデナーが1人育休中だし、ミナト周辺を会場に横浜市が3月から開く全国緑化フェアの準備を手伝っている関係で、最後の追い込み作業に人手を割かれてしまっていて、肝心の本丸の守りが昨年末あたりから手薄になってしまっているのである。
アルバイトを雇って何とか乗り切ろうとしているのだが、如何せん本職ではないから正しいせん定が行われているのかどうか、若干怪しいのである。

それほど心配しなくったって時期が来れば花は咲くだろう。
しかし、見に来てくれる人々に感嘆の声を上げさせてこそ、その存在意義とか存在価値とかが際立つのであって、素人の庭の延長線上のような咲き具合では物足りないし、お客さんに申し訳ない。
そのあたりをどこまで自覚しているか、だ。

昨年末の大アーチのせん定の盛りに、ボクにも手伝ってほしいというラブコールがあったのは、そうした猫の手も借りたいという事情もあったのである。
しかし、勢いよく繁茂しているつるバラのせん定作業は、つるを1本1本外すだけでも本当に大変な手間がかかり、おまけにトゲが顔や手に刺さったりするものだから、一筋縄ではいかない。脚立の上に立っての作業だから気骨も折れるし、実際に脚立から転がり落ちれば骨折だけで済むかどうか。
加えて、数時間寒風に身をさらして作業していると、持病のようになってしまっている腰痛がうずき始めるのである。
実際に腰に来てしまってからでは遅いので、注意深く腰の様子をうかがいながら、何とか避けようとするのだが、そういう時は暖かくして無理をしないことに尽きるのである。

そんなわけで年末は3日間通っただけで、年初からは寒波も襲ってきたので、家にじっと閉じこもっているのである。
すでに今の段階では脚立の上に上がる作業は終了してしまっているので、地面にしっかり足をつけてできる作業ばかりだが、それでも今年ばかりは腰痛に加えて別の事情も有之で、日和らせてもらってしまっているのが我ながらもどかしいのだ。
手伝えないというもどかしさがあるものだから、なおさら作業の遅れは気にかかる。

植物は、わけてもバラという植物は、手をかければかけるほど、その見返りの花は美しく咲くものであり、手を抜いたなら、それなりの答えしか示してくれない。
せん定作業が終わっていないので、寒肥を与える作業も手付かずだし、心配は尽きない。
ま、河合スーパーバイザーの目は節穴ではないから、任せておけばいいのだと思うけれど…
これこそが老婆心、いや〝老爺心〟というものだろう。そもそも余計なことなのだ。



ガーデン内の花は少ないが、黄色いクリスマスローズが目を引いた


メジロのつがいが梅の花で盛んに蜜を吸っている


ソメイヨシノの花芽はまだ固い


手入れの済んでいない冬ざれの庭はどう見たって寒々しい


こんなブッシュ状態に…



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