平方録

秋の出羽路を行く 1

午前4時。山形市内は虫のすだきが聞こえてく来るばかりで静まり返っている。
台風はどこにいるのか。
これは嵐の前の静けさなのだろうか。
台風がこのまま何事もなく通り過ぎてくれると嬉しい。


朝からの雨模様にもかかわらず連休2日目の東京駅は混み合っていた




9:24発新庄行きつばさ131号に乗る


コーヒーを飲みながらタブレットで新聞を読む。解散? どんな大義があるってんだ。アベなんちゃらのセコさに呆れる


雲が低く垂れ込める板谷峠を列車は登っていく


米沢駅に到着。東京を出て停車駅は上野、大宮、福島、米沢。次が山形で停車駅が少ない






沿線はまさに黄金の海。黄金の島ジパング!


山形駅でお別れ


コスモスとヒマワリが同居する馬見ケ崎川の堤防を一路芋煮会場へ


「日本一の芋煮会」風景












直径6mの大鍋で作られる芋煮は巨大な柄杓で人がかき回し、2台のパワーシャベルですくい上げて小さな鍋に移し変えられ、人々が待つ行列の先頭に運ばれていく。この鍋の名は「鍋太郎」。2代目で今年で25歳。劣化が激しく新調されることになっていて、今年が最後のご奉公だとか


ひときわ大きなクレーンは鍋太郎を運ぶためのもの


仮設の橋を渡って対岸の河原へ移動


山形市内の芋煮は牛肉が主役。もちろん山形牛! このほかサトイモとコンニャク、ネギだけのシンプルなもの。写真は先に牛肉をつまんでしまったので肉が少ないが実際はそこそこ入っているのでご安心を


豚肉の芋煮も食べ比べてみたが、味は段違いでウシさんに軍配


友人宅では心尽くしの手料理の数々を味わう。ここに登場している野菜は全て友人の手作り。それだけでも大ご馳走なのだ。真ん中に見えるカキは去年の秋収穫した熟柿を冷凍保存しておいたもの。これにウヰスキーやクセのない焼酎を垂らして食べると信じられないくらいの美味しさとなる




これは半分食べた後の姿だが、アケビの実に炒めたひき肉を詰めた郷土の味で、アケビのほろ苦さも加わってボクは好きな味である


モロヘイヤとオクラの粘りモンをさらに包丁で叩きまくって粘りを出させて食べる酒の肴。ごはんにかけても良さそうである


山形名物の野菜を細かく刻んだ「ダシ」


ミニトマトとタマネギのスライスを甘酢に漬けている。見た目にもとても綺麗で口に入れると爽やかさが広がる


十四代の蔵元が作っているコメを使った焼酎の「鬼兜」。とても希少な酒である。色からして琥珀色だしブランデーのような味わいでしかもまろやか。喉ごしも滑らかである
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