Flamencoの迷子

Sevilla滞在中に感じたこと・学んだことを綴ります

Palmero

2017-02-11 20:33:33 | 日記
嫌いなpalmeroがいる。
私にはよく分からないけど、彼のパルマは魔法のようだと言う。
でも、彼の態度が鼻についてならない。

palmeroの役割、重要性とかはもう述べない。
彼はいつもいつも誰よりも目立とうとする。
tablaoで見た時は踊り手以上に激しくremateし、舞台中程まで来る。
ハレオもうるさい。
こうなると、自分が中心、目立ちたいと言うのに溢れ、うんざりする。

先日、とあるカンテリサイタルへ行った。
一部の終わり頃に着いたのだけど、観客皆んな乗って楽しんでいた。
素晴らしい歌い手で、当たりだなと思っていた。

二部はソレアから始まった。
が、何かギクシャクしておかしい。
ギタリストがpalmeroがでかい意味のないでかいpalmaしたり、大声でハレオかけるたびに顔をしかめ横に振る。
palmaを嫌がっているのは明らかだった。
が、palmeroは気づかない。または気づいても無視。
堪らずギタリストがいくつかのletraの後、はっきりパルマするな、と言った。
すると今度はmesaで激しいnudilloを始めだした。
もうnudilloと言うか、ただ手でmesaを叩く。
とにかくうるさい。

パルマを止める前から、大御所のsocioらがパルマがうるさい事をこれまたでかい声で話し合いだした。
大御所の横にいた私はたまったもんじゃない。
あっちもこっちもうるさい。
そんな空気だから歌い手も集中できず。
でも何故か歌い手はこれまたでかいpalmaを叩き出した。
またギタリストが止めろ、と指示を出す。
この2人は何故空気を読めないのか?

こうやってソレアが終わり、seguiriyaになったらpalma引っ込んだ。
皆んなホッとした瞬間だった。
私はすねて引っ込んだのかな?とか思ったら、seguiriyaが終わるとまた帰って来た。

buleria、cancionと色々歌われる中、繊細に歌っている最中、歌い手より何倍もでっかい声でハレオをかける。
最初からそうだったのだが、ハレオかけるたびに大御所のsocioに向かって振り向く。
うざい。うざい。
もう大御所らは呆れ果てていた。
中には帰って行った人もいた。
buleriaで、歌い手は見に来ていた大御所の踊り手を引っ張り出そうと懸命にアピールするも、素っ気なく相手にされなかった。
恐らくその大御所も2人のでっかいパルマを不快に感じていたのだろう。

パルマ、ハレオはここまで歌とギターを殺すのかと学んだ。

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