緒方鍼灸院 【脉泉堂】 有田町の自然 平六のワンダー

「目で見て、手で触り、音を聞き、温度を感じ、においを嗅ぐ」体験は「知識として知ってる」ことよりはるかに重要だと信じます。

卵巣 卵子の目覚め リラックス・・・有田町2016.6.15

2016-06-15 13:34:18 | 鍼灸の魅力

今回は、卵巣 についてです。

卵巣の位置、大きさ、構造 及び 卵子の成熟過程 について整理していきます。

子宮体部の左右には、親指大 最大径 約3~3.5 ㎝大の 卵巣 がつながっていて、細い管状の 卵管 が子宮体部の上からのびています。

卵巣の構造 ・・・・ その中に、卵胞が 育っています。

 原始卵胞: 女性が 生まれた時、すでに 約200万個の 卵胞の元、原始卵胞を持って生まれてきます。しかし、初潮が始まるころまでに 約170~180万個が 自然消滅します。

生理が始まると 卵胞刺激ホルモン(FSH) によって、卵胞が 育ち始めます。 

  一次卵胞 → 二次卵胞 → 胞状卵胞 → グラーフ卵胞(成熟卵胞) へと育っていきます。

この間、いろんなホルモンが 作用しています。

卵胞刺激ホルモン・・・FSH

  卵胞を育てましょう!

卵胞ホルモン・・・エストロゲン

  もうすぐ排卵ですよ~。受精卵が着床できるように子宮内膜を厚く、

  柔らかくしておいてください。

黄体形成ホルモン・・・LH

  さあ!排卵ですよ!

黄体ホルモン・・・プロゲステロン

  排卵終了です。子宮内膜の状態を整えてください。

次の 丸い図が 卵胞を表しています。 卵胞の周囲が 莢膜細胞(キョウマク)、内部の 卵子を囲っているのが 顆粒膜細胞(カリュウマク) です。

莢膜細胞には、LH(黄体形成ホルモン)受容体があり、排卵時に膜を開放します。

顆粒膜細胞には、FSH(卵胞刺激ホルモン)受容体があり、卵子を育てます。

成熟卵胞(グラーフ卵胞) 約2㎝ となったら、その 中から 卵子が 卵巣外 へ飛び出してきます。

グラーフ卵胞から 卵子が 飛び出してしまった 抜け殻 を 黄体 と 呼び、その後 白体 へと なって消滅してしまいます。

実は 卵子の数が一番多いのは、生まれる前 妊娠20週頃の 胎児の時で約700万個。

それが出生の時には約200万個に減少しています。

思春期の生理が始まる頃には 約30万個 迄 減少を続け、
1回の生理周期につき約1000個ずつ減少し、35歳頃には 数万個迄 減少します

減少するというと、毎月月経の度に1個ずつ卵子が排卵され、少しずつ卵子が
少なくなっていく・・・というイメージがあるかもしれません。

しかし、1個の卵子が排卵される時に、1000個程の卵子の元となる細胞が消滅していきます。

1回の排卵には1000個の卵子が使われ、消滅するのです。

実際の排卵の仕組みを 再度、簡単に説明すると・・・

卵巣には 原始卵胞 と呼ばれる卵子の元となる細胞が存在しています。

卵胞刺激ホルモン・・・FSH の働きで、大体1日あたり30~40個ずつ成長を始めます。

 殆どはすぐに消えてしまいますが、1%程度は生き残り成長を続けていきます。

 その生き残った卵子の中から1個だけが卵子となって排卵され、残りは消滅してしまいます。

つまり毎月1000個 程度の卵子を使って、たった1個を排卵する
という工程が繰り返されていくのです。

このように原始卵胞(卵子の元)が減少すると成長を始める数そのものも減ってしまうため、
排卵される為に生き残る卵子の数も減ってしまいます。

若い人なら排卵の為に生き残る数が5~20個程度あり、その中から選りすぐりの1個が
排卵されますが、年齢が上がれば上がる程、この生き残る卵子の数が少なくなるわけです。

個人差もありますが、40歳で若い人の半分~ゼロの月があると言われています。

ただし、卵巣内の原始卵胞の残り数には個人差が激しく、必ずしも年齢が高い人が少なく、
若い人の方が多いというわけではないことがわかってきました。

事実、最近登場した不妊治療検査の一つ、アンチミューラリアンホルモン検査
AMH検査、卵子の在庫数検査)でも、そのような事実が確認され始めているようです。)

原始卵胞(卵子の元)数が減少すれば、妊娠しやすさに大きな影響が出ます。

自然妊娠しにくくなるだけでなく、体外受精のために卵巣から採取する卵子の数も減少します。

20代なら一度に10個以上とれたものが、35歳以上となると確実に減り、
40歳以上ではゼロということも珍しくありません。

このように、原始卵胞(卵子の元)の数が減少すれば、妊娠率も下がります

これが卵子の老化現象の一つ、卵子数の減少が不妊の原因となる 理由なのです。

更に卵子の老化は数が減るだけでなく、不妊の原因となるもう一つの現象、質の低下 を引き起こします。

女性ホルモンが乱れると起りやすいのが、月経不順無月経 です。月経不順や無月経が続くときは、ホルモン分泌の調子が悪くなっている可能性が高いというわけです。

また、ホルモンがスムーズに分泌されないと自律神経のバランスが乱れて、カラダ中に影響が出ることがあります。

たとえば、卵巣の働きが落ちてきて女性ホルモンの分泌量が減ると、視床下部は昼も夜もフル回転してホルモンを分泌させようとします。

そうなるとカラダはパニック状態になり、自律神経まで乱れてきて、頭痛 めまいのぼせ 冷えイライラ などの トラブルも。

これは間脳にある視床下部が、自律神経の中枢もかねているからです。

脳が ストレス を感じると、ホルモン分泌が乱れてカラダの調子も悪くなります。

反対に、好きな音楽 を聞くなど 心地よい刺激 を受けていると、ホルモン状態 が整って、カラダも元気になります。

これは医学的にもちゃんと証明されていること。

規則正しく、ストレスをためない生活を心がけることが、ホルモンを ベストな 状態に保っていくのに大切なことなのです。

同じような役目が 鍼灸に よってもたらせます。 あなたの身体を整えて健康に。

今回はここまでにします。 次回は 卵子の成熟過程(減数分裂/極体)  について語ります。

気の変化、変動を鍼灸により、複雑な状況の中、カップルで 自然に妊娠されるまで、鍼灸を使っての 心、精神的、身体的に 気血の巡りを良くするお手伝いをさせていただき、穏やかな状態で 妊娠され、出産までお手伝いしたいと考えています。

治療院の場所は、コメリ有田店さんの西隣りですので来院時の目印になります。

来院される前に、0955-42-2655

予約の電話 をお願いします。

2016年 6月から 日本不妊カウンセリング学会 カウンセラー養成講座を 受け始めました。

最新の正しい情報をお伝えする為、年間 2回計画されている 養成講座を経て、受験・面接を受け、不妊カウンセラーの認定取得を目指し始めています。

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