日記、週記、月記、年記

あくまで日記です。がんばって頻繁な更新を目指します。

試験監督 

2010-07-24 19:38:14 | 日常生活
 今週は定期試験の監督で結構忙しかった。持ち込みOKの試験でも電子機器は不可なので、紙の辞書はOKだが同じ内容の電子辞書は不可ということになる。通信機能を使って調べるのは不正行為になるという趣旨なのだろう。電子辞書には通常通信機能はないが、今後そうした機種がでないとは限らない。
 今後教科書等もipadに移行していったら、どうなるんだろう。通信機能を認めたら試験にする意味がなくなってしまうので、わざわざ試験のために別途紙製の教科書や辞書を買う必要がでてくるのだろう。

選挙なんかいらない?

2010-07-13 17:21:01 | ニュース
討議デモクラシーについての研究発表を聞いた。住民の縮図になるように無作為に選ばれた小グループが、
十分な情報を与えられて各人の意見について理由を明らかにして討議するならば、最終的に多数決で決めざるをない
場合はあるにせよ、多くの議題について合意が達成されるだろうということだった。そうだとすると、
選挙を通じて住民の縮図からは歪められた代表による政治を行うよりも、ランダムに選ばれた一般市民が
議会を構成したほうが望ましいのではないかという質問が出た。ワタシはそうしない理由がよく分からなかったが、
ほかの人も初期近代からの制度的遺産とか投票によって委任するという手続きが正統化のうえで重要なんだという理由ぐらいしかあげられないようだった。
これらは、住民から無作為に代表を選んでは絶対にいけない理由にはならないように思う。
あえて歴史的経緯を無視してこの問題に答えるならば、コミットメントの問題からあえて住民の縮図とは異なる代表を
選んだほうがいい場合も考えられる。たとえば選挙前に政治家が増税によって財政再建を行うと約束して金利を
低く誘導する。しかし選挙が終われば中位投票者の住民にとっては増税しないほうが好ましいとする。そのような
ときには財政再建の約束が信用されなくなってしまうため、あえて財務官僚のような選好をもった政治家を選んだ
ほうが好ましい場合も考えられる。
現実にあまりないかもしれない状況だが、コミットメント問題がある場合には住民の縮図が必ずしもベストの代表とは限らない。

参院選の結果について

2010-07-12 17:37:43 | ニュース
 昨日行われた参院選のポイントはいろいろあると思うが、3つにしぼって感想を述べたい。
 第一に1人区の勝敗が全体の民主党と自民党の勝敗を分けたことである。29の1人区のうち、自民党が21、民主党が8議席と明暗を分けた。
特に新人同士の争いでは自民党が6戦全勝と圧倒した。また民主党の現職が敗れたり、勝っても紙一重の差だったところが多い。
 第二に2人区では民主党の複数擁立戦略で共倒れが懸念されていたが、共倒れした選挙区はなかった。
得票をよく見ると民主党は1人の当選は安泰で、2人目の候補者は次点で落選しているケースが多い。しかし次々点の候補者とは大差があり、共倒れの可能性は少なかったようだ。
県連が選挙運動の力の入れ方に差をつけて、2人目が捨て駒になった結果ではないか。
 第三に民主党の大敗でねじれ国会となり、政権運営は困難になるだろう。本来は憲法改正して参院の権限を縮小することで「ねじれ国会」の問題を解消すればいいのだが、そういう根本的な解決は難しいだろう。
 参院選は3年間ないし、衆院選もなるべく先延ばしにするだろうから、大きな国政選挙は当分ない。さらに現在与党は参院で109議席しかなくなってしまったので、仮にみんなの党を加えても過半数に足りない。過半数に2,3議席足りない程度なら小党派のどれと連携しても過半数に達するため、民主党がイニシアティブを握って「パーシャル連合」も可能だったかもしれない。しかし過半数に13議席も足りないと、そうした戦略は難しいのではないか。公明党と連合できれば参院で過半数に達するが、同党は自民党と選挙協力して民主党とは競合しているので困難とみる。
 これで対決法案が全く国会を通らなくなり、地方分権改革や消費税問題のような必要な改革が停滞してしまうことが懸念される。

神戸空港

2010-07-11 17:28:49 | 仕事
 今週も別の研究会で神戸に行っていた。帰りは神戸空港を使ってみたのだが、地方空港なのでこじんまりしていて、長い距離を歩かずすぐ乗れるのが便利である。新幹線と競合する路線なので、満席である。
 なお搭乗手続きしようとしたら、カウンターの人が手続き中に別の指示を受け、戻ってきたらワタシの搭乗券をなくしてしまっていた。 これは大変といろいろ探しまわってようやく見つかったが、こんなこともあるのかとビックリした。
 

「ロスト・クライム」

2010-07-04 23:26:10 | 日常生活
 週末は京都で研究会だった。始まるまで時間があったので、映画「ロスト・クライム」を見ていた。観たい映画だったが、近所の映画館ではやっていないのである。
 「三億円事件」を題材に、昔事件を担当したベテラン刑事が警察組織に逆らって犯人を追う。犯人は通説である事件直後に自殺した少年による単独犯行ではなく、複数犯という設定である。事実と創作がないまぜになったストーリーだが、事実としてはやはり単独犯ではないかと思う。一か八かの危険の大きい犯行手口や、奪った三億円がその後全く使われた形跡がないからである。三億円は普通に捨てたなら必ず見つかっているはずなので、どこかの山の中に今でも埋まっているのだろうか。
 この映画は話が収束する後半よりも、話が広がる前半のほうがおもしろかった。