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湖北の観音巡り~長浜市 大井観音堂(聖観音坐像)~

2017-06-02 05:55:55 | 御朱印蒐集
 湖北は『観音の里』と呼ばれて、数多くの観音菩薩像が祀られている独特の信仰のあった地域だといわれます。
しかし、観音様の大半は無住の寺院となってしまっていて、村人の手によって村の観音堂に安置されているケースがほとんどです。

事前予約しておけば拝観可能な観音堂がありますが、わざわざ世話役の人に待機してもらなければならず頼みにくいため、特別公開の機会を利用して拝観することが多くなります。
北陸自動車道の小谷SICの開通記念として小谷近辺にある4つの観音堂で秘仏の特別公開をされていましたので、既に拝観した小谷寺の如意輪観音以外のまだ見たこのない3軀の仏像の拝観に訪れました。



大井観音堂は琵琶湖へ注ぎ込む姉川の近くにあり、村の中にある小さな子供たちが遊ぶような小さな広場の一角にポツリと建っています。
場所の確認はしていたものの、村の中で迷ってしまい村の細い道を堂々巡りした後、農作業のお婆さんに道を教えてもらってやっとたどり着きました。



仏像は「木造聖観音坐像」が祀られており、平安時代の末期頃の造像とされているヒノキ材の寄木造・内刳りの仏像で、像高さは55cmの坐像です。
右足を上にした結跏趺坐を組まれており、立像の多い聖観音の中で坐像の姿は比較的珍しいと説明板に書かれてあります。



湖北の造像としては時代が古い仏像になるようですが、江戸時代に“宝冠・、胸飾り・手首・肘上の釧(うでわ)などの金具、髪の彩色や金泥色、玉眼”などの改修の手が入っていて、元のお姿より少し外観は変わってしまっているようです。
とはいえ、さほど広くはないお堂の中の厨子に安置されたその姿に美しい輝きを感じることが出来ます。
また宝冠台の内側に小さな穴が7個あったことから、改修前は11面坐像の観音様であったのではないかともいわれている仏像です。



開帳当日も数名の村の方々が参拝者のお世話にあたられて、町民(村民)一同で守られている仏像であることが実感できます。
湖北の観音信仰は、己高山の山岳信仰に始まり、奈良仏教や白山信仰・平安時代の天台宗の影響によって独自の観音信仰が出来上がったとされていますが、守り続けてきたのは民衆(村民)の信仰によるものだということになりますね。


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