今日の六本木の老舗花屋修行がテーマの「仕事ハッケン伝」は面白かった。だった。6店舗も運営されている老舗だけあって研ぎ澄まされた姿が印象的だった。仕事が分かっていないと仕事を与えることができない。これが最低条件。以前、高校生のインターシップを受け入れたことがあるが、それもこの番組の企画と同じことで、一人一人が自立して役割を果たすのが本来の姿であり、仕事である。だからそれを導くのがこちらの仕事となる。上に立つものの責任である。
実はそのインターシップを数年の間受け入れたことで、こちらのほうが学ばせてもらったことのほうが多かった。何も分からない人にまず何をしてもらうか。第一歩から考えないといけない。これが意外と難しかったからだ。お決まりの掃除がまず頭に思い浮かぶ。数日のことだから、普段手が回らないことをお願いしたものだ。だからこちらもその生徒の顔も覚えていない。それがたぶん3年目の時のこと、掃除をしながらじぃ〜っと商品のプライスカードを見ていた生徒がいた。物事を考えながらしているといった珍しい生徒だった。インターシップが終わったときも、発表を見に来ててほしいといわれたが、忙しくてその希望には添わなかった。数日後、いつものように体験した彼女達の感想文が送られてきた。辛かった、楽しかった。お決まりの文句が続く中で、印象的だったその子の内容に痛く感動した。じぃ〜とプライスカードを見ていたのは、一つ一つの商品の説明が書いているそのカードを見て、一つのものを売るためにとても大変な作業があるということを感じたとあったのだ。体験といってもほんの数日間。しかし、仕事の背景を感じる生徒と出会ったことで、かえってこちらのほうがいろいろなことを学ばせてもらった気がしたのだ。何でも自分が一人前にならないと、人には響かないということ。それを人のせいにしても何の意味もない。
大日本帝国海軍の軍人山本五十六語録の中にこんな言葉がある。この言葉は、経理でお世話になっている畑中氏から教えられたものだ。
やって見せ 言って聞かせて させてみせ 褒めてやらねば 人は動かじ













