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子どもの学習時間を増やすには?

2015年07月11日 | 教育経済学
小学校低学年の子どもの学習時間を増やすためには
何をしたらいいのでしょうか。

①勉強したかを確認している
②勉強を横について見ている
③勉強する時間を決めて守らせている
④勉強するように言っている

この4項目の中で「母のかかわり」として
効果の高いものは、

③>①>②>④

だそうです。

中でも④は、ほとんど効果がありません。

よって、

「勉強しなさいっっっ!!!」

というのは、エネルギーの無駄遣いだそうです(笑)







『「学力」の経済学』 中室牧子 ディスカヴァー21 1015
より引用しました。
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エビデンスベースト

2015年07月08日 | 教育経済学
久しぶりの教育経済学分野のブログです(笑)

エビデンスベースト
evidence-based
(科学的)根拠に基づく

という意味です。

先日、『「学力」の経済学』という本を買い、読みました。
その中に、教育については、「一億総評論家」状態だと
書いてありました。全くその通りです。

人は誰でも教育を受けてきたので、

「私の頃はこうだった。」
「あの人はこうやって成功した。」
「昔の学校は・・・」
「最近の学校は・・・最近の教師は・・・」

などなど全員、語ることができます。
(私も全く同じことを論文に書いたなあ~)

ただ、それらは個人の体験や、逸話であって、
万人に通用する話ではないですよね。

教育経済学や教育社会学では、データから語ります。
個人の体験を大量に集めたものと考えれば良いでしょう。

そのようなデータ中から得られる知見、この本に書かれてあった
タメになることを、少しづつ紹介します。

「子どもは褒めて育てるのが良いのか?」

答は「NO」です。
ただ褒めてはイケナイ、という意味ではありません。

褒め方に注意しなければいけません。

決して成績が良くないのに、「やればできるよ」
などとむやみに褒めると、実力の伴わないワガママっ子を
育てることになるかもしれません。

そしてまた、「頭がいいのね」と子どものもともとの能力を褒めると
子どもは意欲を失い、成績が低下するそうです。

そうではなく、「よく頑張ったわね」と努力した内容を褒める
のがいいそうです。
「今日は1時間も勉強したんやなぁ、よ~頑張った!」とか
「今月は遅刻0やったやん、エライ!」とか
具体的に子どもが達成した内容を上げることが重要だそうです。


『「学力」の経済学』 中室牧子 ディスカヴァー21 1015
より引用しました。

「学力」の経済学
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中室 牧子
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重要な考え方Ⅳ ピア・グループ効果

2011年06月30日 | 教育経済学
小塩隆士は『教育を経済学で考える』の中で、経済学が「教育成果」へアプローチする場合、アウトプットとインプットの関係を示す「生産関数」を想定するという。アウトプットとしての教育成果とは、テストの点数などで示される点数であるが、インプットは次の3つのグループに分けることができるという。

1つ目のグループは、その個人が生まれながらにして持っている属性や家庭・社会環境などである。知能指数がどれだけあるか、親の学歴や所得がどうなっているか、自宅でどれだけ勉強しているか、といった要因がこのグループに含まれる。

2つ目のグループは、学校で供給される教育の「質」である。生徒1人当たりの教員数(またはその逆数)、教員の学歴や経験、図書館の蔵書数などがそこに含まれる。

3番目の要因は、一緒に教育を受ける生徒の特性である。その生徒が属しているクラスを構成する生徒が平均的に持っている、生まれながらの能力や、(日本ではほとんど意味がないものの)人種の構成などがここに含まれる。この3番目の効果を「ピア・グループ効果」(peer-group-effect)と呼ぶことが多い。

 ここで注目すべき点は3番目の「ピア・グループ効果」である。最近では公立の学校でも、「習熟度別」という名を借りた「能力別」クラス編成が行われていると指摘した上で、次のように述べている。

 「朱に交われば赤くなる」という言葉がある。人間は、それほど強い存在ではない。周囲の影響に大きく左右される。まして、高校生ぐらいまでではしっかりとした自己が確立していない。友だち関係は、自己の形成に大きく左右する。能力別クラス編成の経済効果を考える場合、このような友だちの影響がピア・グループ効果として捉えられる。

 (中略)進学校を大学受験のテクニックをつめ込む学校であると決めつけるのは、一面的な解釈である。むしろ進学校は、生徒どうしが互いに刺激しあい、ピア・グループ効果がうまく発揮される「場」を提供できている学校というべきだろう。

 ただし、このピア・グループ効果は、ある程度、その学校に通ってくる子どもの頭の出来がよくなければ発揮されない。そのために進学校は、難しい入試問題を受験生に課して、入学する生徒の粒を揃える。(中略)頭のよい子どもたちが入学してくるのだから、進学校でピア・グループ効果が発揮されなければ、学校のほうに落ち度がある。

 一方、ピア・グループ効果は逆方向に作用することもある。同級生のほとんどが茶髪であれば、「オレも茶髪にしようか」と思うのが普通の人間である。友だちがだらしない格好で通学し、コンビニエンス・ストアで買い食いをしてゴミを街に撒き散らすのなら、自分もそうしなければならない。そうしないと、「優等生ぶりやがって」といじめられるのが目に見えている。こうして、ピア・グループ効果が悪い方向に作用すると、学校は教育困難校、底辺校への道をひたすら歩むことになる。そこから抜け出すのは、並大抵のことではない。

 このことは、高校であればまだ納得のいく話である。なぜなら、自らが入試を受け、選抜されて入学するのであり、行く行かないの選択の余地もまた残されている。しかしこれが、基本的に学校選択の余地がない(最近では選択制を取り入れている自治体もあるが)公立の小・中学校で起きているとすれば、そしてそれが目に見える形でわかるとすれば、かなり問題があるのではないだろうか。というのは、そこに行く生徒たちには選択権がなく、親の居住地域によって、よい方向のピア・グループ効果か悪い方向のピア・グループ効果が発揮されるかが、決まってしまうからである。

小塩隆士『教育を経済学で考える』 日本評論社 2003

教育を経済学で考える/小塩 隆士
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教育行動における「投資」と「消費」

2011年06月20日 | 教育経済学
例えば、塾や予備校。

保護者からすれば、「お金」を払って子供の成績を上げてもらう、
もしくは上位の学校に進学することができ、その結果、
子供が給与の良い職に付き「お金」を子供が回収することができる。

これが「投資」の一つの考え方。



がしかし「消費」の側面もある。


例えば、塾や予備校に子供を行かせることによって、

「何となく得られる安心感」

「子供にお金をかけているという陶酔感」

「塾・予備校に行かせさえすれば、上位の学校に行けるかも知れないという希望的観測に基づいた、行かせている間は得られる期待感」

「子育て、子供を見なければならない時間の低減による開放感」

などなど。



これらはどちらか一方に限定されるものではなく、
投資○割、消費○割、というように、人によって
そのバランスは違うだろう。


しかし、「消費」の側面があまりにも強い保護者の子供の学力は、
低い傾向があるという皮膚感覚がある。
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