傍聴絵日記

@さいたま地裁傍聴席

小学校の恩師を怨み放火

2016年08月23日 | 刑事事件
平成28年(わ)第857号

川村 茉美(34)

非現住建造物等放火

【概要】
小学校時代の学年主任の対応を根に持ち、被害者宅に平成17年頃から手紙、電話、クルマのタイヤをパンクさせるなどの執拗な嫌がらせをした被告人が平成25年5月に起こした放火事件です。

放火の結果、被害者宅の納屋が全焼しています。
納屋全焼後の平成27年末にも被害者宅に侵入して再びボヤ事件を起こしています。(処分保留)
被害者に小学生の時の事を謝罪させたにも関わらず、看護学校の試験にストレスを感じると平成27年末の住居浸入を起こしますから、歯止めは不可能と思えます。

被告人は非定型自閉症と診断され、自閉症由来の「タイムスリップ現象」によって、過去のトラウマが現在の事の様に脳裏に蘇ると言います。
何故か小学生の頃の出来事をその後の人生の全て不遇の原因として関連付けてしまった様です。

しかしながら、幾多の嫌がらせを正当化出来るもので無い事は当然です。先述のタイムスリップ現象が行動制御能力、責任能力に問題は無いと診断されています。

【求刑】
懲役4年

【私感】
情状証人の父親は被告人の小中学生時代に仕事が忙しく、交流が希薄になってしまった事が原因では無いかと答えますが、被告人に対する関心が全く感じられず、希薄な家族関係が犯罪傾向の根底にある様に見えました。
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