レディ・ベス 10-11月

2017-11-10 02:51:05 | だって私は涼風真世が好き
ミュージカル「レディ・ベス」 10/9(月)・15(日)・11/7(火) at帝国劇場


今年は観たい組み合わせだけ観ることにしました。

【1009】綾ベス、和樹ロビン、吉沢メアリー、古川フェリペ
【1015】花ベス、和樹ロビン、吉沢メアリー、古川フェリペ
【1107】綾ベス、和樹ロビン、吉沢メアリー、平方フェリペ

お察しのとおりです。

今回の再演では脇のコミカルな場面が悉くカットされ、いくつかの曲が短くアレンジされ
新曲が2曲、消えた曲が2曲、展開が変わった場面もあり、観やすくはなったと思います。
とはいえ肝心の歌詞に大きな手直しがないので、奇跡の大傑作になっているはずもなく。

9日に観たときは何だか懐かしかったですよね。あーこんなだったこんなだった、って。

綾ベスが初演と比べて格段にブラッシュアップされていて、自然体なベスでとてもよかった。
初演はどこか気負い過ぎてる感じがあったけど、今回は表情も物腰も無理なく上品で優しい。
歌声も安定していて、今回をCDにしたほうがよかったのではと思ったり。

新曲「傷ついた翼」はロビンとの別れの歌、「闇を恐れず」は即位の決意を宣言する歌。
2回目ぐらいから耳に馴染んでくる。
個人的には初演の戴冠式にあった信仰は自由だよの歌が好きだったのでカットは残念だけど。。。
「闇を恐れず」の最後、私はクイーン・エリザベーーース!で振り返らずに去ってしまうので
ロビンの置いてけぼり感が半端ない。家を出ていく飼い主を見送る仔犬の図。←かわいそう

そして私の本分であるキャットさんの増減表を作ったよ。(-:初演と変更なし)
〔プロローグ〕出番追加。母と引き離されたちっこいベスを抱きしめる。
〔11時〕-
〔庭園〕-
〔王国が現れる〕出番追加。宮廷から戻ったベスを心配するセリフあり。
〔大人になるまでに〕曲短縮。
〔逮捕〕衛兵に殴られる。
〔秘めた想い〕-
〔牢獄〕-
〔愛のため全て〕振付変更。衛兵に殴られる。←二度目
〔庭園〕ロビンからの手紙が追加になって展開に変更あり。
〔闇を恐れず〕出番追加。即位の決意を歌うベスを見守る。
〔晴れやかな日〕-
〔カテコ〕-

プロローグは役者のマイムに変更になって、キャットさんはちっこいベスを抱きしめてます。
ベスが4歳のときから養育係だったという記述がWikiにあったので絵的に合ってるのね。

「王国が現れる」では冒頭のセリフのみ追加というか“復活”。
初演の初日には、この曲はアスカム、ベス、キャットの3人で一緒に歌ってたんだよ。
そこまで復活させてくれたら私とても嬉しかった・・・

「大人になるまでに」は最後のサビがカットされて短縮。
正直なところ、ちょうどいい長さになったと思う。前はちょっと冗長だと思ってt(小声
でも相変わらず唐突な場面だよね。アスカム先生の旅とやらの詳細もよく分からないし。
キャットさんの心配する様子と、その直前までのベスの楽しげな姿が全く噛み合わない。
(スペイン人がビリヤードをしている間にムキムキマンの悪夢を見続けてたんでしょうね)

で、ガーディナーが逮捕に来たところで衛兵にガツッと殴られてます。やめてあげて。

「愛のため全て」は振付が変わりました。ここは以前の動きのほうがよかったなー。
劇中に起きたことをダイジェストで見せる形になったからもうゴチャゴチャしてる。
なぜか再び衛兵に殴られるキャットさん。やめてあげて。

再演の演出変更で印象的なのが、養育係の存在感が【微増】したことです。
「王国が現れる」でのセリフ追加と、ラストの庭園でのやりとりが落ち着いていて好き。
庭園で教育係と養育係はそれほど多く話さないけど、視線や表情、言い方の一つ一つに
強要するのとは違う、ベスへの強い期待と温かい愛情がうまく出た感じがするんですよね。

キャットはアンサンブルがやっても足りるという感想を初演では結構見かけたけど、
再演ではその辺の印象がちょっと変わったというか。
アスカムはベスの一歩前に立って女王になるために進むべき道を照らしてくれていて、
キャットはベスの一歩後ろから常に背中を支えているという構図がよりはっきりしたと思う。
そこに、ベスが“自分で選ぶ”という要素が加わったのも大きいかも。

ほかに印象に残った修正点としては──
・エミリー・レノックスを逃がすのに失敗する:メアリー治世の仄暗さが強調される
・アスカム“すべては愛だ”別の表現に変更:二幕の「愛のため全て」との矛盾が解消
・酒場で男装がバレたときの“おんどりゃー”カット:カットして当然
・逮捕時のベスのドレスが黒に:ロンドン塔に到着したときに服が変わってる違和感が解消
・ガーディナーの男色がなくなる:ルナールに対して外交的緊張が出るのでシリアス度が増す
・幕切れの音楽が「傷ついた翼」:初演の切ない感じも好きだけど再演はベスの船出を感じる

中でも、メアリーのラストシーンが、父王の肖像画の前で佇むうちに蝋燭が消えるという
彼女の人生を象徴する終わり方になっていて、ここは本当に好きです。
よしざーさんしか観てないけど、ヘンリー8世の帽子を憎々しげに見つめているのも面白い。
メアリーとベスの姉妹の物語だったら、もっと全然違った作品になっていたかもなあ・・・

あ、訳詞はもう諦めました。(多少の変更はあってもやっぱり全体のセンスが最悪)
楽曲が素敵なだけに本当にもったいない。

千秋楽にもう一度行って、私の再演はおしまいです。

初演と再演で自分の温度がこうも違うのはなかなかに興味深い。

そうそう、涼風様のグッズを買ったんですけど、カレンダーの9月がこんなことになってました。



【キャスト】
レディ・ベス:平野 綾/花總まり
ロビン・ブレイク:加藤和樹
メアリー・チューダー:吉沢梨絵
フェリペ:古川雄大/平方元基
アン・ブーリン:和音美桜
シモン・ルナール:吉野圭吾
ガーディナー:石川 禅
キャット・アシュリー:涼風真世
ロジャー・アスカム:山口祐一郎

大谷美智浩/中山 昇/加藤潤一/寺元健一郎/石川新太
朝隈濯朗/石川 剛/榎本成志/奥山 寛/川口大地/黒沼 亮/後藤晋彦
杉山有大/武内 耕/田中秀哉/福永悠二/港 幸樹/山名孝幸/Christopher
秋園美緒/池谷祐子/石原絵理/樺島麻美/島田 彩
真記子/安岡千夏/山田裕美子/吉田萌美

リトル・ベス:斉藤栄万/山田樺音
リトル・メアリー:石倉 雫/桑原愛佳

【スタッフ】
脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽・編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
演出・訳詞・修辞:小池修一郎

翻訳:薛 珠麗
音楽監督:甲斐正人
振付:桜木涼介
歌唱指導:山口正義/やまぐちあきこ
美術:二村周作
照明:笠原俊幸
音響:山本浩一
映像:奥秀太郎
衣裳:生澤美子
ヘアメイク:富岡克之
指揮:上垣 聡
ジャンル:
ウェブログ
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