大垣市の 親切ていねいな ふすまと内装工事のお店 【創業80余年 林文香堂】 三代目店主の前向きな日記 

明るく朗らかに、人に親切に、素直に、謙虚に、感謝して の五つの基本を胸に、日々の小さなよろこびを綴ります。

重い障子がするする動く

2010年09月23日 | ふすま・表具
数年前に障子の張り替えのお仕事をいただいたお客様から
ふたたび張り替えのご依頼をいただきました。

和室と縁側の境の雪見障子8本とらんま障子8本。

奥様から「障子の動きが重くって」と相談をいただきました。

このお宅の縁側は玄関からまっすぐ続く廊下を兼ねているので、
和室への出入りの頻度が高く、敷居の溝もすり減って動きが重くなっていました。

雪見障子は板ガラスが入っているので、同じ大きさの紙張り障子より重量があります。
ですから敷居の減りも早かったのでしょう。

そこで今回登場するのが写真の「戸スベリ」です。
丸い部分は直径17ミリ。敷居みぞの中に入る寸法です。

障子本体の下にキリで小穴をあけ、この鋲を打ち込みます。
1本の障子に対し右下と左下2箇所にとりつけることで、
この2点が敷居との接点となるため摩擦が大幅に少なくなります。
ポリエステル素材のおかげで文字通りすべるように動きます。

奥様からも「簡単なことで全然違いますね!」と納得していただけました。

この他にも建具の動きを軽くする方法はいくつかありますが、
状況に応じて使い分けています。
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