藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)
はなバルーンblog
7/1 ドラえもん「天井うらの宇宙戦争」ほか
「一生に一度は百点を…」(脚本/早川正、絵コンテ・演出/塚田庄英、作画監督/富永貞義)
大山時代のリメイク版「コンピューターペンシル」に続いて、またもジャイアンの父ちゃんが登場せず、母ちゃんにその役が回されており、非常に残念。大山時代後期から疑問に思っていたのだが、何かジャイアンを父ちゃんを出せない理由でもあるのだろうか。今後、父ちゃんが出て来る可能性があるのは「ソノウソホント」くらいだろうか。大山時代のリメイク版では、この話のリメイク版も父ちゃんが出なくなっていたが。
肝心の本編は、コンピューターペンシルに気づく以降のジャイアンの描写が、ちょっと弱い気がした。この部分は、とことんジャイアンのずるさを描いて欲しかった。それでこそ、オチが引き立つのだから。逆に、道具を使おうかどうか迷うのび太の描写は、じっくり描かれており、よかった。全体として、のび太に重点を置きすぎて、ジャイアンの扱いが少し弱くなってしまったようだ。
「のろいのカメラ」(脚本/大野木寛、絵コンテ/玉野陽美、演出/塚田庄英、作画監督/富永貞義)
個人的な本話一番の見所は、ドラえもんの描かれ方だったのだが、おおむね満足だった。水田わさびの演技も、感情表現の激しい初期ドラを上手く演じていたし、絵の動きも良かった。まあ、絵に関しては、1話目の「一生に一度は百点を…」共々、ときどき大山時代の富永ドラになってしまっていたのが、少し気になったが。
現在のテレビアニメでは、色々な規制のために原作をそのままアニメ化するのは難しいようで、本話でも「ばらばらにちよう」の場面が無くなってしまっていたが、ジャイ子をガン子より年上のお姉さん的存在として描いたことで、無理なく話が進められていたと思う。オチも、原作通りで満足…と思ったら、今回は一捻りあった。この「一捻り」の部分が、あまり「ドラえもん」っぽくない演出がされていたので、少々違和感はあったが、試みとしては悪くないと思う。
「天井うらの宇宙戦争」(脚本/高橋ナツコ、絵コンテ/安藤敏彦、演出/鈴木卓夫、作画監督/金子志津枝)
藤本先生は、「ドラえもん」に限らず、自作には「ヌター・ウォーズ」「Star Walk」「スタージョーズ」など、「スター・ウォーズ」のパロディ映画をたくさん登場させている。よほど、「スター・ウォーズ」がお好きだったのだろう。この「天井うらの宇宙戦争」も、明らかに「スター・ウォーズ」の影響下にある作品なので、アニメ版を語るに当たっても、その点を避けては通れないのだが、私は「スター・ウォーズ」をまともに観たことがないので、突っ込んで語ることが出来ない。「スター・ウォーズ」のパロディであることは、分かっているだけに、残念だ。
それでも、単に「ドラえもん」の一作品としても、十分に面白い話だと思う。ラストのドラえもんの言葉の象徴されるように、「宇宙戦争」であるにも関わらず、秘密基地が剛田家の天井裏にあったり、ご飯を盗み食いしたり、最後は野球のボールで決着が付くと言ったスケールの小ささが、笑いを誘う。
今回のアニメ版では、特に、前述の「ご飯盗み食い」のシーンが、しっかり描かれていた点が笑えた。その後の場面で、アカンベーダーが口の周りに付いたご飯粒を舌で拭き取ったりと、描写も細かくていい。どうやって食べたのだと、突っ込みたくはなるが、まあ脚本が高橋ナツコだからなあ。
ともかく、中編として十分に楽しめた一編だった。
さて、ここまでは各話の感想だが、特番としての番組全体の感想も、書いておきたい。
まず、キーワードプレゼント。大山時代の末期にも頻繁に行われていたものだが、特に番組のテンポを損なうというものではないので、これ自体は、まあいい。
しかし、レギュラー枠と同じ尺の「のろいのカメラの途中にCMを入れて分断してしまうのは、いただけなかった。「一生に一度は百点を…」から、CMなしで「のろいのカメラ」に続いたので、変だとは思ったが、まさかここで大山ドラ時代の悪習を復活させるとは思わなかった。
特番で、普段出来ないような企画を行うのはいいと思うが、その企画のせいで本編に影響が出るような事は、やめて欲しい。今回の特番の構成を見て、リニューアルドラの今後に、ちょっと不安を覚えてしまった。
大山時代のリメイク版「コンピューターペンシル」に続いて、またもジャイアンの父ちゃんが登場せず、母ちゃんにその役が回されており、非常に残念。大山時代後期から疑問に思っていたのだが、何かジャイアンを父ちゃんを出せない理由でもあるのだろうか。今後、父ちゃんが出て来る可能性があるのは「ソノウソホント」くらいだろうか。大山時代のリメイク版では、この話のリメイク版も父ちゃんが出なくなっていたが。
肝心の本編は、コンピューターペンシルに気づく以降のジャイアンの描写が、ちょっと弱い気がした。この部分は、とことんジャイアンのずるさを描いて欲しかった。それでこそ、オチが引き立つのだから。逆に、道具を使おうかどうか迷うのび太の描写は、じっくり描かれており、よかった。全体として、のび太に重点を置きすぎて、ジャイアンの扱いが少し弱くなってしまったようだ。
「のろいのカメラ」(脚本/大野木寛、絵コンテ/玉野陽美、演出/塚田庄英、作画監督/富永貞義)
個人的な本話一番の見所は、ドラえもんの描かれ方だったのだが、おおむね満足だった。水田わさびの演技も、感情表現の激しい初期ドラを上手く演じていたし、絵の動きも良かった。まあ、絵に関しては、1話目の「一生に一度は百点を…」共々、ときどき大山時代の富永ドラになってしまっていたのが、少し気になったが。
現在のテレビアニメでは、色々な規制のために原作をそのままアニメ化するのは難しいようで、本話でも「ばらばらにちよう」の場面が無くなってしまっていたが、ジャイ子をガン子より年上のお姉さん的存在として描いたことで、無理なく話が進められていたと思う。オチも、原作通りで満足…と思ったら、今回は一捻りあった。この「一捻り」の部分が、あまり「ドラえもん」っぽくない演出がされていたので、少々違和感はあったが、試みとしては悪くないと思う。
「天井うらの宇宙戦争」(脚本/高橋ナツコ、絵コンテ/安藤敏彦、演出/鈴木卓夫、作画監督/金子志津枝)
藤本先生は、「ドラえもん」に限らず、自作には「ヌター・ウォーズ」「Star Walk」「スタージョーズ」など、「スター・ウォーズ」のパロディ映画をたくさん登場させている。よほど、「スター・ウォーズ」がお好きだったのだろう。この「天井うらの宇宙戦争」も、明らかに「スター・ウォーズ」の影響下にある作品なので、アニメ版を語るに当たっても、その点を避けては通れないのだが、私は「スター・ウォーズ」をまともに観たことがないので、突っ込んで語ることが出来ない。「スター・ウォーズ」のパロディであることは、分かっているだけに、残念だ。
それでも、単に「ドラえもん」の一作品としても、十分に面白い話だと思う。ラストのドラえもんの言葉の象徴されるように、「宇宙戦争」であるにも関わらず、秘密基地が剛田家の天井裏にあったり、ご飯を盗み食いしたり、最後は野球のボールで決着が付くと言ったスケールの小ささが、笑いを誘う。
今回のアニメ版では、特に、前述の「ご飯盗み食い」のシーンが、しっかり描かれていた点が笑えた。その後の場面で、アカンベーダーが口の周りに付いたご飯粒を舌で拭き取ったりと、描写も細かくていい。どうやって食べたのだと、突っ込みたくはなるが、まあ脚本が高橋ナツコだからなあ。
ともかく、中編として十分に楽しめた一編だった。
さて、ここまでは各話の感想だが、特番としての番組全体の感想も、書いておきたい。
まず、キーワードプレゼント。大山時代の末期にも頻繁に行われていたものだが、特に番組のテンポを損なうというものではないので、これ自体は、まあいい。
しかし、レギュラー枠と同じ尺の「のろいのカメラの途中にCMを入れて分断してしまうのは、いただけなかった。「一生に一度は百点を…」から、CMなしで「のろいのカメラ」に続いたので、変だとは思ったが、まさかここで大山ドラ時代の悪習を復活させるとは思わなかった。
特番で、普段出来ないような企画を行うのはいいと思うが、その企画のせいで本編に影響が出るような事は、やめて欲しい。今回の特番の構成を見て、リニューアルドラの今後に、ちょっと不安を覚えてしまった。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
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初代のパロディが、本家スターウォーズ終焉のこの時期に放送されるというのも中々興味深い話ですね。
タイアップして徹底したパロディに、というわけには行かなかったのでしょうかね・・・
> オープニングを見て、大山版の復活か、と思ってしまいました。
キーワードプレゼントも、大山時代末期に、よくやっていましたね。OPアニメとプレゼントは別によいのですが、「のろいのカメラ」の途中でCMを入れるのは、いただけませんでした。
「天井うらの宇宙戦争」は、やはり時期を狙ってのものでしょう。ネタが分からないとちょっと悔しいので、いずれ私も「スター・ウオーズ」は観ようかと思っています。
よろしくお願いします。
私も中学時代、悪友に髪を引っ張られたり
陰湿な虐めを受けていましたが、その腹いせに
アニメ「ツヨシしっかりしなさい」に
出てくるシャムネコ(面目の狭いツヨシを前に
好き放題に居間を荒らしたクソ猫)の写真を
パソコンにキャプチャーして、
学校で知人の前でその写真を悪友だと思って
踏み踏みしている所を見せようと思いましたが、
家で父に喋ったら
「弊害がある」って言っていましたが、
このアニメの「のろいのカメラ」のオチのようになると思いますか?
「「のろいのカメラ」のオチのように」と言うのが、よくわかりません。「のろいのカメラ」のオチって、スネ夫がああなる展開じゃないですか。現実に起こるとは、ちょっと考えにくいのですが。アニメ版のオチも、基本的に原作通りでしたし。
そんなわけで、ちょっと、何をおっしゃっているのかよくわかりません。申し訳、ありません。