はなバルーンblog

藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)

わさドラ問題点について補足

2006-12-28 22:55:11 | アニメドラ考察
 昨日、「わさドラ」こと現在のアニメ「ドラえもん」の、私が考える問題点について述べた。
 論点を「長期的な視点の欠如」に絞ったので、個人的に気になっている点でも、話の流れ上どうしても触れられなかった部分もある。それらを残したままで年を越すのは気になるので、昨日書き尽くせなかった部分の補足を行っておきたい。


 まず、昨年4月の放送開始以来、アニメ本編以外の企画で、実際にどのようなものがあったかをまとめてみたので、ここで公開しておきたい。これは、あくまで実際にテレビで放送された内容をまとめたものであり、公式に発表されたものであっても、雑誌記事やブログ等は対象としない。
 それでは、放送開始時の特番から順に、振り返ってみよう。



・2005/4/15 「ついに登場!! あっ、ドラえもんだ! 春満開パワーアップ 60分スペシャル」(1時間特番)
・2005/4/22 30分枠通常放送第1回、ミニコーナー「ドラえもんミニシアター」開始(7/29放映分まで)
・2005/7/1 「ドラえもん DON DON サマースペシャル!!」(1時間特番)
・2005/8/5 「踊れ・どれ・ドラ ドラえもん音頭」登場(9/23放映分まで)
・2005/9/2 ドラえもん誕生日スペシャル?(30分枠)
・2005/10/21 ドラえもん1時間!2006年MOVIE(秘)映像見せますSP!!(1時間特番)
・2005/10/28 OP「ハグしちゃお」に変更、「ドラドラ探検隊 謎のたまご」開始(12/9放映分まで)
・2005/12/31 「新生ドラえもん 初の大晦日3時間スペシャル」(新作3本+再放送3本)
・2006/1/13 サブタイトルに煽り文句が付く、「映画速報」開始
・2006/2/3 「恐竜ちょっとだけスペシャル」開始、3月末まで毎週恐竜ネタが続く
・2006/2/24 「ドラえもん 恐竜スペシャル」(1時間特番)
・2006/3/3 「映画ドラえもん のび太の恐竜 2006 公開直前スペシャル」(30分枠)
・2006/3/24 「ドラえもん1時間 春の特大スペシャル!!」(1時間特番)
・2006/4/21・28 「新生ドラえもん 一周年記念スペシャル!!」(30分枠)
・2006/5/5 「ドラえもん キャラクター 大分析シリーズ!」開始(全7回)
・2006/6/30 「ドラえもん! キャンデーなめてジーンと感動する おばあちゃんスペシャル」(1時間特番)★
・2006/7/21 「ドラミ復活プロジェクト」開始(8/25放映分まで)★
・2006/9/1 「ドラえもん誕生日スペシャル!」(1時間特番)
・2006/9/8 「ドラえもんとレギュラーのドラビア・クイズ」開始(11/3放映分まで)★
・2006/9/15 「緊急特番 史上最大の秘密道具スペシャル!」(30分枠、再放送1本と総集編)
・2006/11/10 「史上最大のひみつ道具コンテスト! 結果発表!!」開始
・2006/12/1 「ドラミちゃん 誕生日 スペシャル!」(1時間特番)★



 あらためて、わさドラのこれまでを振り返ってみると、たった2年弱にしては、あまりにも企画・特番が多い。
 これらのうち、春・秋の改編期と大晦日、それに2月末の映画公開直前時期の特番は、大山時代から行われていたが、わさドラになってからは、通常の30分枠でも「スペシャル」と銘打って放送することが増えたし、OP・本編を除いた2分ほどの時間を色々なミニコーナーに使っているので、いつも特番ばかりやっている気になってしまう。

 さらに、上のリストで「★」マークを付けたものには、芸能人が実写でゲスト出演している。今年6月30日の特番以降、急に芸能人出演が増えたのは、リスト上で歴然としている。
 芸能人出演による番組のバラエティ化は、放送作家の安達元一氏が「企画協力」として番組に参加するようになってから(OPでは5月26日放送分よりクレジット)であり、最近の番組傾向は安達氏のアイディアが反映されていると考えられる。
 安達氏は、自身のブログで、「ドラえもん」に関わっていることを何度もネタにしていたのだが、その内容およびコメントへの返答等に問題があり、それに反発した人たちにより、ブログが「炎上」状態になってしまい、現在はそれらのエントリは全て削除されている。この「安達ブログ問題」は、最終的に「ドラ関連記事を削除します」と言う記事まで削除されて、うやむやになってしまった。

 今の、バラエティ路線の発案者が安達氏であったとしても、安達氏一人に対して「あなたのせいで「ドラえもん」が変になった」と、怒りを向ける気にはならない。もちろん、安達氏に責任があることは言うまでもないが、それ以上に、安達氏を起用して、その方針を受け入れている番組上層部の方が、より責任は重いだろう。
 結局、前回と同じ事の繰り返しになるが、「ドラえもん」という番組を左右する力のある人間が、番組を長期的に続けていこうと考えない限り、どうしようもないと思う。
 ただ、安達ブログ問題によって、「上」の人間が、現在どのようにして「ドラえもん」をアピールしようとしているか、その一端が明らかになったと思う。その点で、安達氏のブログ記事は非常に興味深い内容だっただけに、削除されてしまい、残念だ。

 ともかく、私としては、監督レベルではなく番組の上層部が、一体どのような考えで今の「ドラえもん」を作って放送しているのか、それをぜひ聞いてみたい。


 最後に、現在の「わさドラ」について問題点等の考察を行っているブログを、いくつかご紹介しておきたい。



・「わさドラ迷走の元凶?」(月あかりの予感)
・「ドラと放送作家ともうひとつ」(UGS 日記のこもれ火)
・「「わさドラの問題点をおさらいしてみる」(マスメディア研究所)
・「藤子・F・不二雄先生没後10年 ~ジャイアンツ化するアニメドラ~」(ごったニメーションblog)
・「「ドラえもん」の呆れた制作裏事情」(アマ・ジャナ)



 ここでご紹介した中で、「ごったニメーションblog」には、「安達ブログ問題」のまとめもあるので、この件について興味のある方は、ご覧いただきたい。また、トラックバックやリンクを辿れば、今のわさドラについて書かれた記事は、まだまだ見つかる事だろう。

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