シンエイ版『オバQ』で「エンドレスエイト」?

 テレ朝チャンネル放映分『オバケのQ太郎』の録画を整理しようとして、何気なく先週土曜日の放映分を観てみたら、こんなサブタイトルの話が出てきた。










 ちょうど『涼宮ハルヒの憂鬱』にて「エンドレスエイト」が大絶賛エンドレス中なだけに、タイトルを見ただけで思わず噴き出してしまった。
 これは第421話に当たり、シリーズ後期の放映だったせいか全く記憶にない話だったので、すぐに観てみた。「夏休みが延々と繰り返される話だったらどうしよう」と思っていたが、さすがにそんな事はなく、O次郎の化けたタイムマシンで過去に戻って夏休みをやり直すというアニメオリジナル話だった。

 しかし、サブタイトルで「エンドレスエイト」の印象が頭に焼き付いてしまったので、お祭りの場面が出てくると、ついつい反応してしまう。







 こんな場面が出てくるので、「「エンドレスエイト」に当てはめると、Q太郎&O次郎がハルヒ&みくる、正太が長門かな」などと思ってしまった。タイムスリップの前にQちゃんが「夏休みに遊び足りなかった分、多いに楽しんで来よう」と言っているのも、「エンドレスエイト」のハルヒっぽいし。
 お祭り以外に被る部分はなく、全体のストーリーも「エンドレスエイト」とは関係ないが、とにかく放送のタイミングが絶妙なので、ニヤニヤしながら観ていた。

 あと、上のお面の場面は正太がパーマン1号のお面を付けて喋っているのだが、どちらも声が三輪勝恵さんなのでお面に全く違和感が無く、それどころか本当にパーマンが喋っているようにしか見えない。アニメスタッフもわかっていて、狙ってやったんだろう。このようなお遊びは好きだ。



 それにしても、肝心の「エンドレスエイト」は、残念ながら私にとってはニヤニヤどころの状態ではなくなっている。
 1話目を見た時は「来週が後編で、オチをつけるんだな」と思い、2話目でループ脱出できなかった時も「失敗回も用意しているのか。さすがに作りが丁寧だな」と思って観ていたが、3話目を過ぎてからは間違い探しをしている気分になり、真面目に観る気がしなくなった。名古屋では6話目まで放送されたが、既に7話目でもループ脱出しなかったと言う事は知っている。1~2日程度の遅れならネタバレを避ける事も出来るが、5日遅れで『ハルヒ』ほどの話題作となると、どうしても情報を完全に遮る事は不可能だ。
 いずれにせよ、これで最低でも8話までは「エンドレスエイト」が続く事になったわけで、もう製作委員会も制作スタッフもどうにかしているのではないか。文庫丸々一冊の長編だった「涼宮ハルヒの憂鬱」ですら6話で終わったのに、たかだか50ページ程度の短編にあんな手段で8話も割くなど、正気とは思えない。

 「笹の葉ラプソディ」を観た時には、以降の放送ラインナップを想像してワクワクしていたものだが、今では毎週観ている新作アニメのうち、『ハルヒ』が一番どうでもよくなってしまった。同じストーリーを「新作」として毎週見せられる事がこんなに苦痛だとは知らなかった。気に入ったアニメを繰り返し観る事はあるが、自主的に観るのと今回の「エンドレスエイト」のようなケースとは訳が違う。
 ただ、「笹の葉」の時点では迷っていたDVD購入は、すっぱり取り止める気になったので、その点では無駄遣いしなくなってよかったのかもしれない。とは言え、2話収録だとして「エンドレスエイト」だけで4巻も続くのに、律儀に買う人がどれくらいいるのか、売り上げはかなり気になるが。


 何話で終わるのかはともかく、ここまで引っ張ったアニメ版「エンドレスエイト」がどのような結末を迎えるのか、色々な意味で楽しみだ。これで原作通りにしても、原作既読者は「何だ、やっぱりこのオチか」、未読者は「さんざん引っ張ってこれか、ふざけるな」と、なりそうだし、かと言ってあれだけ毎回原作通りに終わりそうな伏線を張っているのに、アニメ独自のオチを付けるというのも考えにくい。
 本当に、どうする気なのやら。
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コメント
 
 
 
Unknown (加嶋)
2009-08-02 21:55:26
>>エンドレスエイト

私の場合、もともと『涼宮ハルヒの憂鬱』にそれほど多大な期待はしていなかったためか、今の状況を思いきり楽しむことには成功しています。
まだ「7本目」は見ていませんが、構成の仕掛けに唸ったり、ループが続いてくると演出に目を向けたり、それも飽きた今は、(客観的に見れば物凄い)この異常な状況そのものを面白いと感じるようになりました。
アニメファンとして、こういう出来事に直面するのは生涯この一度きりでしょうし。
おそらく、10年後には若いアニメファンを相手に、「エンドレスエイトのリアルタイム体験談」を偉そうに講釈垂れているんだろうなぁ……という感じです。

あと、本音を言えば「恐竜ちょっとだけスペシャル」で免疫を得た、というのもあるかも知れません……。
あの時は、1月17日のBパートから3月17日まで8週全てが恐竜・巨大生物絡みのエピソードで埋め尽くされ、そのうち1時間スペシャルが1本あり、さらにメインの映画も見たという、ある意味で「エンドレスエイト」以上の代物でした。
 
 
 
私も楽しみたいです (おおはた)
2009-08-05 02:07:39
 皮肉は全く抜きで、この「エンドレス」状況を楽しめているのは羨ましいと思います。
 私は、もしかしたら心に余裕がないのかも知れません。つい「「エンドレスエイト」さえこんなに繰り返さなければ、今頃は原作のあの話を観られたかも知れないのに」と思って、観ていていらついてしまいます。
 娯楽作品なのですから、楽しめたも勝ちですね。

>アニメファンとして、こういう出来事に直面するのは生涯この一度きりでしょうし。

 おそらく、間違いないでしょうね。他の作品で真似ようとして真似られるネタでも構成でもないでしょうから。その点では、本放送を毎週観る事自体が、貴重な体験だとは思います。

>本音を言えば「恐竜ちょっとだけスペシャル」で免疫を得た、というのもあるかも知れません……。

 確かに、あの時は「構成」の「こ」の字も見あたらないような恐竜ラッシュでひどかったですね。
 翌年以降を心配していたのですが、さすがにスタッフも反省したのか、本編の映画タイアップは1,2本程度の関連話の放送と、特番での番外編にとどめられるようになって、安心しました。
 
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