愛したあとに 2006年 パク・ヨンハ短編ドラマ 58分
解説
2001年に韓国で連続放映された「冬のソナタ」日本では’03年一大純愛ムードを引き起こした。
このドラマでぺ・ヨンジュン、チエ・ジヌが一躍日本でも人気俳優になった、チエ・ジヌの幼馴染の相手役、ヨン様と三角関係になったパク・ヨンハだが、その煮え切らない持ち味はその後も飽きずにドラマに登場している、歌手として日本に売り込んでいるが、こうした短編ドラマにも登場している。
この手の男というのは、30代の男性でいま日本では結婚していいない若者が約50%いるそうだが、・・・ 女性から見ると母性愛を感じて面倒を見てやりたいという気持ちが抑えられないらしく、お付き合いをするのだが、男のほうから女性を操縦する事が苦手で、フラれるのが怖いのか、キスぐらいはするのだろうがHまでは行かない、だから、母性愛を感じるくらいの弱い女性は自分には魅力がないのだろうと思ってしまう。
映画「電車男」が典型的な例なのだが。
このドラマは、ヨンハがそんな男を演じて20代の若者たちの揺れる男と女の感情をうまく捉え表現している作品だ。
物語
ソウルのある小さな図書館に女性の声で電話がかかってくる、「実は本を借りて返済しなければならないのだけど、本が手元に無い、ある男の家に置いてあるのだが、その男の電話を教えるからその男に返すように言って欲しい」という電話である。
借りた本は本人が返してくれなければ困りますと図書館の職員は言うが、事情があって、その男に電話しても多分出ないだろうから是非そうして欲しいというのである。 そういう例は無いのだが、その女性がどうしても頼むというので図書館の職員であるユン・ヒソは引き受ける。
やがて、男は本を持って現れたが、いつも来ている常連さんで、名前をキム・ジョンウン(パク・ヨンハ と名乗った。
そんな事で知り合った二人だが、ある日ジョンウンが図書室で寝てしまった、ユン・ヒソはいつも来る彼に何か淡い恋心を抱いていた、しかし、ヒソにはソウルから遠く離れた大邸に恋人がいて、時々逢って居たが最近は逢う瀬も遠のいていた。
そんな微妙な気持ちを持ちながら、図書室で寝てしまったジョンウンを職員の控え室へ呼んでコーヒーをご馳走して彼女との話をする。
ジョンウンは電話で依頼してきた女性と五年もお付き合いしていたが、彼女はジョンウンの返事がもらえないままに、他の男性と結婚することになり別れたというのだ。
ジョンウンは彼女を忘れ切れないままに、思い出の図書館へ通って来る、いつも同じセーターで、袖がほころんでいる、それを見たヒソはなんとかジョンウンを慰めたくなるのだが、・・・。
感想
いつも思うが、映画とは俳優が物語を演じるもの、文字では表せない感情を俳優はそのしぐさで見せる、これを演技というのだろうが、微妙な男女の息使いをうまく表現していて面白い。
感じた度 ★★☆