感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

家づくりにおける木材加工品の加工手順

2017-03-02 20:52:20 | モノづくり挑戦物語
天気予報に沿って工事の段取りを組み立てた本日。

現場での作業はほどほどに今日は木材加工場でウッドデッキなどの加工に「まっちゃん」。笠岡市の現場の加工を「小野くん」がおこなってくれている工場。

最近では規格品などの使用が一般化している大工業界ではありますが、まだまだ現場によっては木材の加工からつくる現場もあります。

大工さんが仕入れる木材とは基本的に木材加工場である程度の寸法まで製材してくれている材料が一般的。

余り知られてはいませんが材木の販売単位は「本」ではなく材積、すなわち「立方メートル」で取引される事が多く、例えば10cm角で長さが1mとした場合、0.1m×0.1m×1m=0.01㎥

30万円/㎥の材木ならば0.01㎥×300000円で1本辺り3000円となります。

今回は仮に30万/㎥と課程しましたが、この価格も材種や等級によって、下は数万円から上は何百万までするような材料まで幅広くあります。

その中で予算と用途に沿って使う材種、等級を選定して購入する事になり、この辺りは大工さんの材木を知識が必要となってきます。

さて、こうして購入した材料ですが、製材までの材料を電動カンナ(プレーナー)で形を整え希望の仕上がりサイズに削っていきます。

希望のサイズに加工された材木ですが、室内で使用する材木はこの後、「超仕上」と呼ばれる仕上機で表面がツルッとなるように加工。

その後、面取り加工や溝付加工と使う用途に分けて様々な形に加工されていく木材。

そこまでの加工が済めばそのまま工場で組み立てされる加工品や、其々の現場にて組立、取付となる加工品に別れますが・・・

最後は塗装などの仕上げが施されて、其々のお客さんの家の一部として長く使ってもらう事になるのです。

「家づくり」の現場からは見えない「木材加工」ですが、この工程の中でも暮らす人を想い創意工夫を重ねて作業に取り組んでおります。

そんな本日の加工品も明日からは其々の現場で使われる予定となっておりますので、どうぞ宜しくお願いします。

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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