先日は、第139回常盤寄席でした。
御陰様で大入り満員、札止めとなりました。
忘年会の一番お忙しい中、きて頂いて本当にうれしかったです。
中には、忘年会を途中で抜け出してきた方や、埼玉から飛行機でお越しなった方もいらっしゃいました。
本当にありがたいです。
噺家冥利に尽きます。
トリネタは、【人情噺 夢の革財布】。
これは、伝説の名人、三遊亭円朝師匠が3題噺で作ったのが始まりで、東京では【芝浜】といいます。
大阪では、これを落語作家の小佐田先生が脚色し、桂雀三郎師匠が演じてらっしゃいます。今回、雀三郎師匠にお稽古に参りまして、やらせて頂きました。
大変丁寧に教えて頂きまして、本当に勉強になりました。
また、色んな方がやっている【芝浜】を、20本以上見せて頂きまして勉強させて頂きました。
この噺は、演者によって演出や、セリフがガラッと変わります。
ですから、演者のセンスが大変問われる難しい噺です。
でも、本当に年末にぴったりのええ噺なんです。
学生の時、人間関係で凄く悩んでいる時、この噺を聞いて涙が止まりませんでした。落語の世界に出てくるのも登場人物は、みんな少し抜けてるんですが、ええ人ばっかりなんです。
この噺は、特にそんな人しかでてきません。
この噺を、僕は大好きな「松竹新喜劇」みたいに、はじめは笑いもあり、最後はホロッとくるように仕上げようと思いました。
御陰様で、ええお客様の力も借りまして、いい感じに仕上げることができました。
落語会が終わり、お客様をお見送りする時、泣いてはる方が沢山いらっしゃいました。
ありがたいですね。
少しは、お客様の心を動かせたかなあと自負しております。
上方落語版【芝浜】は、鳴り物もいっぱい入って、本当にお芝居みたいで面白いですよ。
また、お時間ございましたら、染太の【芝浜】見に来てくださいませ。(o^o^o)
この日は、落語会もめちゃめちゃ盛り上がったので、打ち上げも大変楽しかったです。
「お客様も満席やし、落語を受けたし、こんなうれしい日はない!よし!今日は、日本酒をおもっきり飲もう」とお猪口を口元に持っていったんですが、
「やっぱり止めとこ。また、夢になるとあかん」(o^o^o)