超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

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眼鏡は顔の?!

2016-12-10 05:33:41 | 出来事
この年齢になるまで裸眼で何の不自由もない、という話はかなり珍しい(むしろ奇跡的?)とは思われるが、恥ずかしながらオールグリーンであったはずの人間ドックでほぼ唯一「措置が必要」とされてしまった。一度(このサイトでも紹介したようには)「視力回復作戦」を立案したものの、「やっぱ様子見でいいや」と先送りしたところがここ数年視力が落ち続け、ついに「運転に支障あり」と診断されてしまったのである。ガラの悪いサングラス以外、眼鏡なるものをしたことがない私にとってはかなり大きな厄介事である。「目の前に物事が歪んで見えるレンズがある違和感」にとても耐えられないだろうと、「心眼」で視力検査をクリアしてきたが、確かに朝通勤電車待ちをしていて向こう側のホームの行先がボケて見えなくなってきたり、京都のような不案内の土地で間近までいかないと「行先案内」が見えないとは悲しくなるほど不便、そして何よりも夕暮れ時の運転などホントに危ない時もあり、ここに至っていよいよ眼科の扉を叩くことにしたのである。



シニアグラス(の世話にはなっていないが)などはその辺に売っているものですぐに事足りるようだが、近視矯正眼鏡というのは基本、眼科で処方箋を書いてもらい眼鏡屋で作ってもらうモノであるそうだ。眼鏡生活が長いベテランは眼鏡屋で受ける簡単な検査だけでよいそうだが、初めての場合は視力以外にも問題がないかも含めて眼科で診察を受ける方が無難だと言われた。以前レーシック手術やオルソケラトロジーなど近視矯正術ばかり渡り歩いて、「行き付け」の眼科などないのだが、大昔に一度だけ「緑内障」を疑われて「視野検査」をしてもらった土日でもやっている商業モールの中の眼科へ電話してみた。店員恐怖症の私はそれだけでもかなり躊躇したものだ。「あのーぅ、視力が低下してきたので眼鏡を作ろうと思うんですが、処方箋を頂くための検査とかは時間のかかるものですか?また予約とか必要でしょうか?」予約はいらないが、処方箋ができるまではそれなりに時間がかかるという。まず細かい視力検査を行って眼鏡に入れるレンズの仕様を決め、15分ほどそれを付けてみて「頭痛がする」「モノが歪んで見える」などの副作用がないか確認する。最後に医師の診察を受け他に異常がないか調べたり、問診によって日常生活でのアドバイスなどをもらい処方箋を書いてもらうという段取りのようである。

土曜日の診療開始時間に合わせて尋ねるとすでに10人以上先約がいて驚いたが、診察だけでなく私のように新たな眼鏡やコンタクトレンズを作りに来ている人も結構あり、流れ作業的に思ったよりも早く順番が回ってきたようだ。今、視力測定などは全部接眼部を覗いて自分でレバーを動かして行うセルフスタイルだが、眼科のそれは昔ながら5m先の「C」マークを見るものだ。ただし黒いスプーンではなく、東条英機のような眼鏡をかけさせられた。上の方のマークから順番に明かるく点り出すと早いうちからボケて見えなくなってしまった・・・「(やっぱ、心眼と記憶にも限度があるなー)」ここで視力を稼いでも何の意味もないのだが、いつもの癖が出てしまった。「右目0.●弱、左目は0.○ですね。明るさによっては運転に困るでしょう」検査師はそういいながら東条メガネに「かちゃん」とレンズを入れた。「うぉーっ、こんなによく見えるのか?!世の中が変わったみたいだ」これまで人の眼鏡を借りて遊びで着けてみるとあまりの変化に「(コイツ、こんな歪んだ世界を眺めてたのか。。。」とぞっとしたものだが、今は一番下の方の「C」マークまでくっきり見えるぞ。

その後レンズを何種類か変えたり、赤や緑に黒い斑点の模様の見え方など色々測定され、「近くの見えづらさはどうですか?」「(老眼ということね。)んー、まー、普通に電車で文庫本は読めますけど」「じゃ、遠くを見やすくするということで、矯正後1.0くらいでいいですかね。着けた状態で異常が無いか確認のため、これつけたまま、15分くらいにして遠くや近く、周りを見渡していてくださいね」測定室から人でごった返す待合室に戻された。鏡に映った東条メガネの顔はかなり異様で「(こんな姿できょろきょろ見回してたら変態に思われないか?)」という印象だったが、考えてみればそこにいる時とはほぼ皆同様の経験をしており、気にも留めていないようだった。うーむ、確かに部屋にある張り紙やポスターなど細かいところまでよく見えるが、こんな世界でおかしくならないだろうかな。。。結局別に異常もなく、最後の医師の診察でも「ま、別に異常はないので弱いヤツで慣らして見てください」有効期限1ヶ月という処方箋を受け取った。

こうしてまず第一ステップは通過したが、いよいよ眼鏡を作る段階でほとほと参ってしまった。何よりもデザイン、質、価格どれをとっても種類が多過ぎてどう選んでよいか分からないのである。レンズもセットで数千円の100均のような店もあるし、10万円以上する別当薫さんCMの「HOYAバリラックス�」ような高級品もある。学生時代から30年以上愛用してきたサングラス「レイバン」もあるし、昔無くしてしまったアルマーニなど私でも聞いたことのあるブランドがあるが、やはりフレームだけで数万円以上する。妻に付き合ってもらい有名眼鏡店でいくつかかけてみたが、さっぱりピンとこない。サングラス以外の眼鏡など何を付けても違和感満載なのである。一応、他人の見え方として妻の見立てが頼りだったが「これ、いいんじゃない?」と指さすフレームはことごとく「(コイツ、オレのこと宮川大輔にしたいのか?!)」という、「顔の一部」どころか、顔を破壊されそうなデザインばかりだった・・・

医師からは「かけ慣れると裸眼視力はどうしても弱るので、普段不便を感じないならそのままにして耐え、運転時や午後とか夕方になって見えにくくなったらかけるスタイルですかね」と言われていたし、始終着けてあるくこともないので「●INSあたりの安いのでいいかな」とも思っていた。ぶっちゃけどんな形のフレームであろうが、違和感が拭えず自分の眼鏡顔が気に入ることが無かったのである。しかし妻は「いくつも作るわけじゃなし、誕生日プレゼントにしてあげるから、いいヤツにしたら?」とプレッシャーをかけてきた。ここで私は今夏にあった同窓会でたまたま隣にいた男子のメガネに「それ、ウルトラセブンじゃね?」とを指差したことを思い出したのである。どうやらどこぞのブランドとのコラボモノと聞いた。ネットで調べてみると、確かにそれらしい製品があって、色は赤黒グレー、そしてフレームのデザインから10種類くらい販売されていた。眼鏡のフレーム製造に関しては福井県の鯖江というところが圧倒的なシェアをもつ職人の「聖地」であるらしい。セブンモデルも鯖江製でかなり高品質らしいが、版権があるからか値段もかなり高額だった。

同級男子は名前を知っているだけで運動部か文化部かも分からないくらい、私にはほとんど印象が薄く、悪友に言わせると「冴えないヤツ」だったそうなのだが、某SNSで友達になっていた。今は有名企業で海外ビジネスにも活躍しているようなのだが、出張のたびにさりげなく「これから行ってきます」といかにも航空会社のプラチナカードでしか入れないようなラウンジの食事などを載せる人で、それほど仲良しというわけでもなかった。その彼に「恥ずかしながらこの年で眼鏡をつけなくてはならなくなった。確か夏の同窓会でセブンの眼鏡をしていたと思うが、それは●○の製品か?重なっては悪いのでどんなモノか教えてくれないか」と聞いてみた。するとやはり同じブランドの一番流行っているモデルのようで、仕様や品質、値段などを丁寧に教えてくれた。これには感謝したが「別にキミが気に入ったのならメーカーが重なってもいいんじゃないの?」みたいなことを言ってきたので「(だからお前と重なるのがイヤなんだよ!)」と思いつつ、丁寧に御礼をしたためておいた。「たかだか眼鏡フレームに○万円だと・・・?冬用ウェットスーツ買ってもらった方がましだな」「とりあえず色々着けて、見てみりゃいいじゃん」なんてやりとりをしながら、ぐずぐずと時間ばかりが過ぎて言った。

販売店を調べ最寄にある会社帰りにビックカメラの店舗によると、「今、在庫がこれしかないいんですが・・・」レンズ代込なので、1万円くらいは割引になる勘定だが、どうも少量生産品であまり品数は多くないようだ。「そもそもモノが無いんならしょうがないよな」と放ったらかしにしておいたが、ある日ちょっと思いついて市内に唯一ある「ただの個人眼鏡店」のホームページを見たら「ただ今、在庫一掃のため半額キャンペーン中」と出ていたので、「まさかねー」と思いつつ電話してみると驚いたことに「もちろん全品です。在庫はまだ結構ありますよ。お待ちしてます」ということだった。私は電撃的に「この出会いは掴むしかない!」と閃き、妻に付き合ってもらい店のドアを開けたのである。店内にはいかにも「眼鏡屋のおやじ」風の店長が一人いるだけの小さなスペースだったが、「あのーぅ、セブンの眼鏡を・・・」と言うとにこやかに中央の棚を指差し「自由につけてみてください。全品半額で他じゃ買えないと思いますよ」余所のブランド店のように店員がつきっきりで愛想よくあれこれ出して説明するわけもなく、私はとりあえず全部つけてみた。「これはアイツが持ってるヤツだからなしね」色々と見ていると珍しく「これとこれのどっちかがいいんじゃないかな」というフレームが珍しく一致した。ここに至り、人生初の眼鏡なるものを身に着けることとなったのである。



実際「強いご縁を感じて」手に入れたものだが、正直「目の前にモノを歪ませるレンズがある」という違和感はいかんともし難く、眼鏡顔もそれほど気に入っているわけでもない。しかし一目で私のこよなく愛す「ウルトラセブン」のモデルであることは分かるし、処方箋に従っているだけあって(当たり前か!)やたらにモノがよく見える。実は普段の仕事ではプレゼンなどで遠くのスクリーンを見るようなこともほとんどなく、運転や展示会見学など限られたシーンでしか威力を発揮しないのが現状である。またしばらく着けた後に外すと、絶望的に世の中がボヤけて見えてしまう。セブン眼鏡の同志は7歳からメガネを使用しており、「この年で」という私を羨ましがってはいた。勉強やゲームばかりしてきたわけでもなく、長時間PCに向かう仕事をしてきたわけでもない、しかし眩しい時以外に「目を保護」したことがないから、毎日風を切って乗るバイクや、ほぼ毎週浸かる海水・・・今まで半世紀、自分の目はずいぶん酷使してきたと思う。「ウルトラアイ」を装着しても変身するわけではないが、これを機会にこれまで世話になった目をケアしていこうと感じた眼鏡デビューだった。

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6 コメント

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Unknown (月美)
2016-12-10 22:23:23
こんばんは。お初の眼鏡とのこと。私も眼鏡は100円ショップでとりあえず購入してみたシニアグラス(はい 老眼です)ぐらいで、ちゃんとした眼鏡を持っていないのです。なのに 実は 息子達が幼稚園入園と共に パートタイムデビューしたお仕事が 今まで無縁だった眼鏡屋さんでした。お客様のお顔に合ったフレームを選んで差し上げていたので、少しくらいはフレームを見る目があると自負しております(笑)なので言わせて貰いますが 太郎さんの初めて選ばれた眼鏡 とても素敵じゃないですか〜。ウルトラセブンモデルなのですね。私の働いていた眼鏡屋には置いてありませんでしたが すごくモダンで良いと思います!きっとそういう眼鏡がお似合いのお顔立ちな方なのですね。セブンの眼鏡を持っていらっしゃるお友達との下りも 面白くて吹き出してしまいました。いつか横顔だけでも 眼鏡姿のお写真をアップして下さる日を楽しみにしています。
Unknown (磯辺太郎)
2016-12-11 14:08:11
月美さま

こんにちは。今まで目の前にレンズがあったことなど無かったんですが・・・シニアグラスは100円ショップでも事足りるのですか?!そう言えば緑の窓口にも置いてありますもんねえ。
なんと、眼鏡屋さんでお仕事されていたのですか!それまで無縁とは月美さんも目は良い方なのですね。今時珍しいって言われません?(勉強しなかったとも・・・?笑)
顧客の顔にあったフレームを選べるのですか。それは素晴らしいし羨ましい~。ウルトラセブンモデル、眼鏡だけ見ると中々モダンなんですね。良かった。。。
お顔だちはですねえ・・・高校時代、クラスの女子には影で「アーニー」(セサミストリートね)と呼ばれていたようです。大学の時は(少年アシベの)スガオくん人形をプレゼントされました。
結局セブン眼鏡の同志とは違うタイプを選んだんです。めったなことで会うことはないでしょうけど。
Unknown (月美)
2016-12-11 18:44:51
アーニーはわかりますが スガオくんは知らなかったので調べてしまいました。この2人の共通点は頭のつむじあたりの髪が ピンピンしてるところでしょうか(笑)あとは目に特徴があるのかな。私の経験上 そのお顔立ちでしたら、きっとセブン眼鏡はお似合いですよ〜!…となんの根拠もなく 言ってしまいます(笑)いつか眼鏡をかけたお写真がアップされる事を心待ちにしております。
Unknown (磯辺太郎)
2016-12-11 21:35:42
月美さま

ま、ま、調べることはないですよ~。ツンツン頭に目つきが鋭いってえとこですかね。
セブン眼鏡に似合う?!いやー、プロに言ってもらえると自信すきます。根拠なくても何となく安心しましたぁ。
しかし女子というのは、中々掴んだあだ名を付けるもんですねえ。。。(遠い目)
ま、そんな名が付くだけ光栄ということなのかな。
Unknown (小夏)
2016-12-17 00:49:54
師匠、出遅れましたぁ~、こんばんは!
写真だけ拝見していましたよ!ハニ丸がみるなり「をぉ、いいじゃん!!かっこいいなぁ~、僕もほしいなぁ~」と横から呟く呟く・・^^

視力、やはり師匠の強靭な眼筋(?)をもってしても一歩進んじゃいましたかー!?京都でなるほど。。外国で不審者が近づいてくるのもぼやけていたら怖いものね(って、飛躍しすぎ?^^)
近視矯正眼鏡、、えっ、近視なのでしょうか!?わぉ

東条英機メガネ、、まぁ、初体験でいらっしゃいましたか?
重いよね~(笑)でもスッキリ見えるし。。ある意味まな板の鯉!
そうそう、検査って気球も出てきますよね!

時折でてくる師匠のお考えに「なるほど」!
モノを歪ませるレンズがある、、、とは。私など何十年ですもの。新鮮に思いましたよ~!

それにしてもお友達とのお話、クスッとしてしまいました^^
ハニ丸のメガネ購入時にはいつも同行させれていますが、こんなにかっこいいのに出会えるのもそうはありません。今年は東京駅の一件もありましたし、スーパーウルトラ年でしたね!!
Unknown (磯辺太郎)
2016-12-17 15:09:20
小夏さま

師匠もご主人様も眼鏡はされてらっしゃるのですね。眼鏡だけ見ると確かにデザインは気に入っているのですが、いざ着けるとなるとどうも違和感満載で・・・あまり人さまの前に出る気がしないのです。

昔からあまり目をケアしてこなかったので、一歩一歩と近視が進み、「運転に支障」ゾーンに入ってしまったのです。
京都の地名って難しくて「見えても」読めないんですが、不便なものです。確かに外国では用心も必要ですしね。

東条メガネはレーシック検査の際などでかけたことがありますが、人前でずーっとというのは初めてでした。そうそう、鉄製でやけに重たいんですよねえ。目の前でレンズがかちゃんと入れられると、あら不思議、ホントに世界が変わったように見えるんですね。

レンズって私にとっては天体望遠鏡なのです。眺めたいときに着けるだけで、普段からずーっとあるなんて想像もできませんでした。(実際、してませんけど)
何十年ものベテラン(って言うのかな)の方には不思議な感覚でしょうか。

セブン眼鏡友達のヤツもかっこいいんですよ。「兄弟」はいやですけど。。。自分でもよくあのちょっとした「気付き」を思い出したと感心します。
やはり自分以外の身近な人に「見立て」てもらいたいものなんですね。
そう言えば、今年のニュースシリーズを綴る季節になりましたねえ。

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