葉山町インサイダー

のどかでゆったりとした毎日が過ぎてゆく。All has gone. 葉山の人のぬくもりが感じられる今日この頃です。

「トゥキュディデスの罠」に陥るか。文明の衰亡と覇権国家の行方 2

2017年06月19日 | 文明の衰亡を肌で感じる旅

 

覇権国家とは  同じ文明圏に属する最強の国<ハッチントン>  

・近代国家は「滅亡」ではなく「衰亡」する、国の形はなくならない。

①    軍事力と支える経済力

海軍で敗れた国は亡びる。

海戦で負けた国で発展した国は歴史上ない。

海上の覇権を敵国に握られれば、海上貿易が封鎖され物資がはいらなくなり、兵站輸送ができなくなる、経済が行き詰まる。

・スペイン無敵艦隊はアルマダの海戦〔1588〕でイギリスに負け、衰退。

・日ロ戦争で「日本海海戦」〔1905〕 ロシアは敗れ帝国は力を失う。

・第2次世界大戦で「ミッドウエイ海戦」「レイテ島海戦」 日本敗れる

・21世紀から核兵器をもつことが絶対条件となる

②  基軸通貨をもつ

 古代ローマは銀を通貨とした。銀の含有量を減らしたために信用をなくした。

東ローマ帝国の初代コンスタンテイ帝は「ソリッド金貨」 金を含有した通貨を発行、含有量4グラムときめ、その含有は変更させなかった。

 700年間続いた。安定した経済を運営できた。

今日のドル Sに縦1本の線が入っている。これはソリッドの頭文字、

本来 ドルのDをもじったものになるはず

現代では ドルが基軸通貨〔国際決済通貨〕IMFが認定。

 ポンド〔英国〕 マルク〔ドイツ〕円〔日本〕元〔中国〕が続く

・背景には経済が繁栄しモノを作り出す力・製造力が必須である。

③  国民の精神性が高い

ローマの4つの美徳

 ・順法精神 ・権威の尊重 ・戦時の犠牲精神 ・宗教への敬虔さ

男らしさ とは自分の生命以上の価値観があるという信念をもつ男性。

 文明の興隆期にはまじめで勤勉な国民が存在する

ローマ人は知力ではギリシャ人に負け、体力ではガリア人に負け 技術ではエリトリア人に劣っていた。そのローマ人が何故 1000年も帝国を続けられたか

 

◆近代の覇権国家

帝国名

繁栄の状況

衰亡の原因

ベネチア

1200~1650頃

 

・造船術、航海術で地中海を制覇

・4万の兵士 ガレー船200、

・加工貿易で14世紀最大の繁栄

・1600人の国会議員くじ引きで首相を選ぶ

・賃金上昇、重い税金

・イタリアでの繁栄が木材不足・森林の乱獲 船が造れない

・オランダのバスコダ・ガマの喜望峰周りの新航路でベネチアの権益は失う。

・オスマントルコ衰退で市場失う。

スペイン帝国 カトリック王国

1479~1931頃

 

・大航海時代 ヨーロッパが世界規模に膨らむ。無敵艦隊が支え。

・植民地・南米を領有

・イサベル女王の統治 150年間繁栄

・金銀で儲ける。製造業は非力

「搾取帝国」の異名。

アルマダの海戦(1588)で英国に敗北、徐々に衰退 

・宗教への不寛容、レコンキスタによりカトリック教のみ重用、ユダヤ人20万人とイスラムを排斥

 

オランダ

1650~1810

ナポレオン併合

 

1600年代東インド会社設立

・バルト海諸国の木材を使えた

海上勢力の維持 全世界の船舶数の7割をオランダが占めた。

・ダイアモンド 麝香 独占

1652年英蘭戦争で敗北、英仏海峡の制海権を失う。

1625年から50年間全盛時代。

イギリス

1580~1940頃

第2次大戦。

 

 

 

海賊に略奪権を与える、

アルマダの海戦でスペインの無敵艦隊を撃滅(1588)。

・石炭からコークスを取り出し産業革命を起こす。 世界の工場に。

・大砲を積んだ丸形帆船➡蒸気機関の軍艦を主力。領土を拡大、大西洋の制海権握る。17C~19Cまでがイギリスの全盛時代

七つの海を支配

「日の没するところなし」

最大の奴隷貿易立国

「ロイヤルネイビー」の意識

・石油の時代に乗り遅れる

・石炭➡石油 乗り遅れる

蒸気機関➡内燃機関(車)

・第1次世界大戦中50才以下の英国貴族の20%が戦死。

3回の植民地戦争のたびに疲弊。

衰亡の最大原因となる。

・1923年日英同盟・破棄

・2次大戦で植民地を失う。

・スエズ運河の支配権をめぐりエジプトに侵攻。英国は屈辱的な撤退を強いられた

教訓・ユダヤ人を抱き込んだ国は繁栄し(英国)、追放した国(スペイン)は衰退する。

 

現代の覇権国家アメリカ。ローマ帝国から引き継いだもの

帝国の比較

ローマ帝国

アメリカ

建国~滅亡

 

 

遺産   言語

建築美術

 

統治形態

 

 

兵役

法律経済

   暦

 

 

エネルギー

BC509~AC395分割

西ローマAD476滅亡

 東ローマ1453年滅亡

ラテン語➡仏語 英語の母体。

ローマの建築物、世界遺産の多く。

大理石とコンクリート

皇帝➡専制君主

元老院(Senate> ➡廃止

ローマ連合

ローマ市民➡傭兵

ローマ法大全

グレゴリオ暦の元はユリウス暦

July➡7月 ユリウスカエサル

August→8月初代皇帝アウグストス

戦争の捕虜 奴隷 40万人

パックスロマーナ

AD1620 プリグリムフアザーズ上陸

1775独立戦争 合衆国誕生

英語

パンテオン神殿を模した国会議事堂、大統領官邸

大統領

上院<senate>

連邦制(ミレトスのリキヤ連盟)

国民➡同盟国

法制度の基礎

➡そのまま採用。

➡そのまま使用

 

アフリカ奴隷400万人

パックスアメリカーナ

・イスラムの教え「昇る者は沈み、生まれるものは死に、朽ちるべきものは朽ちる」

 

参考にした本

「歴史 上中下」ヘロドトス著松下千秋訳(岩波文庫)

「気候は文明を変える」安田喜憲 (岩波書店)

「大国の興亡・上下」ポールケネデイ(草思社)

「文明が衰亡するとき」 高坂正尭 (新潮社)

「ローマ人の物語・2ハンニバル戦争」「15ローマ世界の終焉」塩野七生(新潮社)

「ギリシャ人の物語・2」塩野七生 (新潮社)

「新訳ローマ帝国の衰亡史」ギボン著・中倉玄喜訳(PHP研究所)

「古代貿易大国の滅亡・カルタゴ」ロイド著・大本彰子訳(河出書房新社)

「興亡の世界史」出口治明監修(宝島社)

 

「トゥキュディデスの罠」台頭した国が既存の覇権国に挑戦し戦争へ至る。

  古代ギリシャの歴史家トゥキュディデスがアテネの台頭に対しスパルタは懸念を抱いたことが発端となりペロポネソス戦争へ突入した。その恐れを罠と結論。

戦争が勃発する原因として「利益」「名誉」「恐怖」という3 要素を挙げた。富の追求、名誉への欲望、そして恐怖から逃れようとする行為が、人々を戦争へと駆り立てる

習近平国家主席が2013年11月の北京の会議で、「トゥキュディデスの罠を回避するために、私たち皆が協力する必要がある」と、同罠に言及した。

ハーバー大学グレアム アリソン教授の分析で過去500年間 既存の覇権勢力に新興の勢力が挑戦したケースが16回 うち12回が戦争に突入した。

 

 現代の覇権国米国 次を狙う中国(図表参考)

・軍事力    1    2                           

   陸海空  1    3

   製造業  1    2

   核能力  1    3

・基軸通貨   1    5

・精神性    ❓    ?

 

日本はどこに向かっているか?

   同盟の継続か 中国の衛星国になるか

・日本は永久にアメリカの同盟国か、2級国家に甘んじるか?

・核兵器を持たない限り台頭する新興勢力に対抗できない。

・核兵器を持つにはか「核拡散防止条約」(NPT)からの脱退が必要。

・この脱退ば 加盟国世界190か国を敵に回すリスクを負うことになる。

・第2次世界大戦の戦勝国 米 英 仏 露 中の5か国が「核兵器国」 

・それ以外の「非核兵器国」への核兵器拡散防止、特に日本、ドイツが標的

・非加盟国のイスラエル,パキスタン,インドは核を保有。脱退の北朝鮮も保有。

・現状が続けば 日本は米国の同盟国として2級国家に甘んじるしか方法。

・日米同盟は戦後70年続く、100年続いた同盟は歴史上 ない。

 ・急速に台頭する中国の「衛星国」 になるか

・北朝鮮の核に対抗する方法はあるか

・中国の覇権への野望を防ぐ方法を 日本は持たない。

 

・侵略 戦争は憲法を超えた次元で起きてくる。

 

・どうすれば、日本は活路がひらけるか?

 

 

同盟国とは共に血を流してこそ 同盟という(カルタゴを滅ぼしたローマ元老院)

 クエート侵攻でおきた湾岸戦争で日本は1兆円の寄付を米国にした。

終戦後の 「ありがとう」広告でそこにはJAPANの名前はなかった。

 



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