葉山町インサイダー

のどかでゆったりとした毎日が過ぎてゆく。All has gone. 葉山の人のぬくもりが感じられる今日この頃です。

日本にも”パンとサーカス”の時代がやってくる

2009年08月15日 | 福祉問題

小麦粉を無料配付した古代ローマの福祉、有権者対策

古代ローマでは福祉政策と有権者対策としてローマ市民にパンを作るための小麦粉を配った。世に言う「パンとサーカス」である。

「ローマ人の物語」<塩野七生作 新潮社15巻>によれば、それは紀元前123年。今から2100年前「小麦法」の制定で始まったと言う。国が小麦を買い上げ、それを市価の半値で都市のプロレタリア-トに売った。
 それが年月を経るに従いどんな金持であろうと市民であれば「無料配布」に姿を変えた。ジュリアス・シーザーでさえ「これでは国家が持たない、市民が働かなくなる」といって当時32万人のローマ市民に配っていた小麦粉を半分の15万人に押えたといわれている。しかし次の皇帝はまた旧に戻した。支持基盤が揺らぐからである。

 一方で、ローマのコロッセムに代表される競技場が、帝国の各都市に作られ、民衆の娯楽として、無料で公開されていた。映画「グラジュエイタ」などに見られる人間とライオンの戦い、人間同士の戦いに、民衆は狂気乱舞したという。

これらは「ローマ人の物語」にくわしい。小麦無料配布については8巻目「危機と克服」に詳細に書かれている。

 パンとは小麦粉のことである。サーカスとは競技場での見世物のことである。

さてこのパンとサーカスのことに言及した政治家は郵政見直しでコイズミに反旗を翻した平沼・衆議院議員だけである。評論家もコメンテーターも民主党の政策がパンとサーカスに酷似していることを言わない。歴史は繰り返すと言われるのに・・

パンとサーカスのことはローマのことを詳しく調べないと、あるいは「ローマ人の物語」を通読していないと、よくわからない。知ったかぶりの人は本当に「パン」を配ったと書いている本があるほどだ。そこまで政治家や評論家に教養を求めるのはムリかもしれない。なにせ目の前のことに忙しすぎるから・・

民主党はパンとサーカスの政策がほとんど

民主党の政策は、本当にパンとサーカスを国民に提供しようと言うものである。ただし例外がある。それはマーケテイングでいう「B層」、年収200万以下の低所得者、貧困層には、行き届かない、という冷酷な現実である。ローマでも奴隷たちには小麦粉は配られなかったのである
民主党では、所得層で中以上の人たちばかりが得をするようになっている


翻って、自民党は60年に渡って政権を持ちながら国民には何も出来なかった 。自民党がこれからの10年や20年やってもまともな事が出来る訳がないじゃないか、というのが政権交代を念じる人の心境であろう。

自民の悪政には腹がたってしようがない。

自分のことで言えば、私はは無一文で九州の山奥からでてきて、バイトしながら大学を出て、何とか家も建て、会社も息子がやれるほどになったのだから、そんなにも 悪いとは思わないが、ここ5、6年の自民党の悪政振りには、無性に腹がたっているのである。


自民政治のやったこと⇒官僚公務員の特権階級化

●自民政治のやったこと⇒際限ない韓国/中国人等外国違法入国者の存在

●自民政治のやったこと⇒入学/入社/採用/芸能人あらゆる分野に、コネ情実がはびこり 政界、地方議会や大企業、官庁の腐敗したモラルハザード

●自民政治のやったこと⇒毎年自殺者3万人

1000万人の失業者

1600万人を派遣と称して下層化したこと

民主党は、失業者、派遣従事者に対する効果的な施策を持たないで、大企業、官公庁の組合員には、格好のパンとサーカスを与えようとしているように見えるのは、私だけであろうか。


・子ども1人につき年31万2千円(5.6兆円)。年収が低すぎて結婚できない若者が増えているのに、それらはスルーしている、

・高校は義務教育でもないのに授業料は公立、私立問わず、世帯主に金を配る<5.600億円>。
・高速道路は無料化して、どこまででも、タダで行けるようにして、観光地、故郷への便を図ることにより、国民に娯楽を提供するインフラを作る<年間2.1兆円の減収。国民への贈与>。
・ガソリン税、重量税等の税率低減で車の使用者への便宜をはかる<2.5兆円>。
これらは「サ-カス」とおなじである。

・農家には、戸別補償制度で農産物の市場価格と生産価格の差を農家に直接払うというローマ時代の「小麦法」が形を変えて、現代日本に蘇るのである。(1.4兆円)

・さらには全労働者には、「雇用保険」をつけるようにしたり、7万円の年金の最低保障をしている。

今現在、日本には無年金者は44万人いる。未納者が国保加入者のうち38%いる。20年後無年金者は300万人に達すると言う試算がある。

しかし民主党の長期政権が続くとしたら、これら救済されるかもしれない。
大いに可能性はある。しかし私には国民に見果てぬ夢を与えているとうつるのである。
国が成長することは経済が成長することである。民主党の政策には、それがないのである。

雇用保険加入には、企業の協力なしにはできない。現在厚生年金加入漏れは267万人<総務省 平成6年調査>と推計されている。

雇用保険と厚生年金加入は連動しているので、この数字は正しい。これらは、本来加入すべき人たちであるが、企業側が、資金繰りを理由にいれてないのである。無理に加入させるとその企業は倒産するのである。

これらのことに、民主党は少しも配慮していない。組合をもつ大企業、官公労のいいなりに政策を作ったからである。

ただ行過ぎた国民へのパンとサーカスの配布は、国家の財政を破綻させる。

民主党は年間12兆もの金を直接、間接に国民に配るのである。

現在の勢いで行けば、民主党の天下になることほぼ間違いなさそうである。

私には、不安がある。こんなにも、国民に迎合しなければならない政権とは何なのか。
こんなにも金をばら撒いて、いったん政権をとったならば、
もう間違いなく国債増発か、増税に走らざるを得ないのではなかろうか。
公務員給与の2割削減とは、国家公務員の地方公務員、独法へのシフトであり、給与のレベルダウンとは一言も言及していないではないか。

塩野七生が描く「ローマ人の物語」は共和制から1人の皇帝が独裁する帝政ローマへ移行し、国民はつかの間の幸福な時代をエンジョーイしながら、みな労働意欲を失い、規律も乱れ、軍隊も弱くなり、やがて蛮族の侵入にも耐え切れず、滅亡してゆくのである。





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1 コメント

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求められる国民の責任 (竹内一斉)
2009-08-22 02:13:26
自民党の悪政、民主党のバラマキへの不安。とても分かる気がします。特に今回の選挙で言えば、国民に迎合しているかのように見える民主党の姿勢には、相当な違和感を覚えます。

私としては、一人の国民として、政治家にそうさせてしまう責任を感じると同時に、もはや既出の政治家や政党には頼らず、自らが日本という国を良くしていくための努力をしていかなければいけないのだろうと思います。

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