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実物 四二式外套(推定)

2015-02-25 18:54:37 | 日本陸軍 外套
今回ご紹介しますのは実物 四二式外套です。
明治42年から45年の間に試作されたタイプといわれていますが詳細不明です。
また、古いものにつき、経年劣化や人の手が加えられている可能性もあるため、それらをふまえてご覧ください。
この個体は三八式外套や四五式外套のような特徴が混在しており、正直よくわかりません。



★はじめにお読みください
四二式外套の先発のモデルである明治38年制定(臨時制定?)の下士以下外套です。
実物 三八式外套

(1)頭巾・覆面
軍帽をかぶった状態でも使えるように大きな頭巾(フード)が付いています。
フード側面の覆面留釦は白色牛脚骨釦です。裏側には補強があります。







襟元に特徴的な二段構造のホックがあります。
れは四二式以前の三八式外套でのみみられる構造です。



(2)肩章支紐
明治45年以前は肩章(階級章)を肩に直接縫い付けていたので、肩章支紐は軍衣にも外套にもありません。
この個体では”着脱式肩章”が制定された明治45年の以降に支紐を取り付ける改造が施されたと推定します。
また、大正4年以降製造の四五式~昭五式外套では肩章が位置する部分の裏に長方形の当布がありますがこれにはありません。





(3)饅頭釦
明治の特徴的な釦です。サビもなくキラキラとしています。
兵科下士官兵に支給されるものであることを示す赫銅色です。



(4)袖口
袖口には緋色の線「蛇腹組緋毛糸」を取り外した痕跡があります。
これは明治-大正期特有の装飾があった証拠です。
これが大正11年の改正によって取り外されてしまいます。





(5)剣留カン(けんとめかん)
ベルトフックです。剣留カンは健在でした。
背面も大きな破損や欠落はありませんでした。殆ど改四五式外套と同じ構造です。



(6)内側の構造
ボタンの裏側ひとつひとつに補強が施されています。
明治38年制式外套のように、細長い生地が第一釦から第五釦まで一直線に縫い留められたものの方が多いようです。



縫着式の標記がありますが、片方は外れてしまったようです。



過去にみた四二式外套(?)の標記は下のイラストのように右側に氏名、左側が詳細でした。
自体やサイズ、文字の間隔はあくまでもイメージです。
白い布に情報が書かれており、その布片が内物入上部に縫着られています。
いくつかバリエーションがあるのかもしれませんがよくわかりません。



そして、こちらが四五式外套の標記です。
製造年は大正3年となっていますが、この年に捺印式の標記に改正されます。



改正後の標記です。情報の配置を比べてみてください。
参考に改四五式外套のものを示します。





(7)改四五式外套との比較
左が四二式外套、右が改四五式外套です。
四二式外套が改四五式外套よりも目の詰まったキメ細かい生地です。
金色(こんじき)という表現がふさわしいでしょうか?






オマケ
写真を撮影していたら、所々に数字がかかれています。
なんと書いてあるか分かりませんが、おそらく部品番号だと思います。
同じ部品番号を縫いつけるのですね。ちゃんと近代的工業製品になっております。




以上でご紹介を終わります。
ご参考になれば幸いです。



ではでは。
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