ニュートンリング模型日和

うちは飲サークルじゃない

実物 三八式外套

2016-08-13 14:29:57 | 日本陸軍 外套
「若さを失う」などと言っておきながら、結局やめない、やめられない。
最近は目標を見失いつつあり、惰性的にダラダラやっている感じが否めません・・。

今回は明治38年に制定されたといわれる陸軍外套です。
下士卒(下士官兵)に支給されるモデルです。
ダブルボタンと大きなフードが特徴的で、生地はやや目の粗いカーキ色の生地です。
製造年やサイズは不明です。大正期の改正に従って手が加えられています。
明治後期・大正期の外套は終戦までしぶとく使われ続けました。




*三八式か三九式か
呼称をどうするか困りました。資料によっても呼称が混在しています。
北村恒信著「陸海軍服装総集図典―軍人・軍属制服、天皇御服の変遷」では明治38年7月11日臨時、明治39年4月12日制定とあります。
自分は明治38年「陸軍戦時服服制」を参考に三八式外套としました。
○○式××という表記を用いるべきではないという意見もありますが、今回は便宜的に用いることにします。
明治の軍装品は明治○年制と表記される場合が多い気がします。
また、濃紺絨を用いたもの三九式とする根拠は明治39年「勅令第七十二号・陸軍軍服服制中濃紺絨ヲ以テ茶褐絨ニ代用スルノ件」があります。
これは明治45年に廃止になります。(wikiにも書いてあります)
図は明治38年7月12日官報第6609号より引用
(内釦の位置がなぜその位置に描かれているのかは不明)




■頭巾(ずきん)/覆面(ふくめん)/ホック
頭巾は縫着式、取り外されたり折襟に改造されることなく健在でした。
憲兵に支給されるもののみ着脱式となります。
ホックは二段になっており、以前紹介した四二式外套と同じです。
襟側面の穴は防寒襟を取り付けるための「紐穴」です。
なお、階級章(兵長)は昭和15年以降に使用されたと思わる私物品です。








■肩章の支紐
明治45に制定される取り外し式の階級章(過去記事参照)を取り付けるための支紐が付け加えられています。
明治38年から明治45年までは階級章を直接肩に縫い付けていました。




■饅頭釦
兵科下士卒に支給されたことを示す赫銅が美しい明治の饅頭釦です。
各部下士卒に支給されるものには白銅釦が用いられます。





三八式の特徴的な部分の一つに、釦裏側の補強があります。
細長い生地が縫い付けられています。これは表からもはっきりとわかります。
左右とも同じ補強が施されており、左側は内釦まで補強が連続しています。
四二式でも同様の補強が施されているものがあるようです。
自分の所持品は四五式と同じように釦の一つ一つに丸い生地が当てられていました。(過去記事参照)









二・二六事件で撮影された写真にも饅頭釦が取り付けられた外套が写っています。






■蛇腹組緋毛糸
単に袖章ともいいます。取り外されています。
個人的には袖章はない方が好きです。




■剣留カン
腰部の剣留カンは左右とも健在でした。






■まとめ
古いものなので大切に保管するつもりです。
外套を集めるのはこれくらいでストップしておこうと思います。
出番のない私物改造品の改四五式外套も今年はお披露目したいと考えています。


ではでは。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 実物 下士官以下編上靴(昭... | トップ | 鬼塚堂製 明治45年改正下士... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

日本陸軍 外套」カテゴリの最新記事