ハヲ小屋

関心空間ひっこし先

ヴァン・ダイク・パークス!!

2010-11-23 03:52:27 | 日記
「DE LA FANTASIA」at the STUDIO COAST (2010.11.21)

11年ぶりに来日の御大をかこんで
新木場はポップ・レジェンド祭りだ。
楽しくないわけがありません!

高木正勝、トクマルシューゴ、TYTYT(幸宏さんの“バンド”)と
ちょいちょい中抜け(失敬)しつつ、ラウンジのミニライブなど遊覧。
インターバルには懐かしの「DER PLAN」なんか流れて
コソッとウケたり。 長丁場なライブ、久々だけどいいかんじです。
御大と親交深い細野晴臣氏ひきいるユニット登場を前に
なかなかの視聴位置(アリーナの階段上)を確保、胡座かいて待つ。
レコーディングにお疲れという細野さん、新作をいくつかお披露目。
なかでも、“カリプソ風味シャンソン”な曲が絶妙なヌケぐあい。 グッときます。
「レイジー・ボーンズ」のカバーには、自由劇場の上海バンスキングを彷佛。
思わずよぎる「たーいぜーんじーじゃーく〜〜、ねーどこがてーんご〜く〜〜」
原語へ気持ちよく重なる歌詞…あらためてあの意訳はすごいと思う。
「泰然自若〜(ほんとうにぃ)わしゃ負けたーでぇすぅ〜」なんてのもあったっけ。
そういや吉田日出子の唄う英語のトロけかたも尋常じゃあなかったなぁ。
細野さんの声へ勝手に寄り添わし、うっとり。

氏に限らず、皆さんご自身の演奏よりヴァン・ダイク・パークスを聴きたくてたまらぬようす。
クレア・アンド・ザ・リーズンズ、さすが御大の見込んだだけあって楽曲・歌い手ともに
愉快で素晴らしいけど、真打登場いよいよ次だと思うと聴き手の気もそぞろ。

恒例「Jump!」で幕開けたヴァン・ダイク・パークス、今回はカルテットな編成。
キツネさんとブレア・ラビットのおはなしだよ、なんて前置きのあと
「Opportunity for Two」「Come Along」 楽しくて楽しくて楽しくて泣けてきます。
温かく強いピアノ、弾きながら身ぶり手ぶりいっぱい
まるでお爺ちゃんが孫へ語ってきかせるみたいに歌ってくれる。
編成のさみしさなんて感じさせない、胸板の厚みというか懐ろの柔らかさというか。
ナマで聴く「COWBOY」や、つづくシリアスな曲がズシンと胸にくる。
サポートバンドから歌姫クレアを迎えての曲の艶やかかさ、いいわ〜。
ラストに、本日の演者揃いぶみで「Look Away」とか「Home」とか
ヴァン・ダイク・パークス祭りな大大円、期待しないでもなかったけれども
単独でご登場のアンコール、弾き語り終えて御辞儀しいしいステージとことこ去ってく
お歳召されてカーネル・サンダース似のサロペット姿、とてつもなく愛らしかったです。
締めくくられたはずのファンタジア、も少しめくってみたくって
客電点いても直ぐには拍手止められませんでした。

看板画像のカズーは当夜の記念品。
めったにライブ会場で買い物しないけど、なんか記念になるモノが欲しくって。
聴けずじまいだったあれこれは、夜道自分で唄って帰りました。
 I aint' goin' home〜♪

ヴァン・ダイク・パークス!!の画像



亀のしっぺ返し

2010-11-12 04:27:55 | 日記
日ごろの遊びなかまであるT嬢は、捨てマニアだ。
映画や展覧会のチケット半券チラシの類い、即処分。
遠足先で駅弁の紐を持ち帰るわたしには、あきれ顔。
度外れた「ヘキ」とみなし、ことあるごと
「どこへどう収納してるの?」と詰問する。
こたえよどむ自分がくやしい。

そんな捨てマニア嬢、珍しく捨てずにおいたモノが
右図の「(ガメラ疑惑)亀」である。
いつぞやの立版古と影絵あそびの日記中、登場した
組上げ絵ワークショップで作成の品。
当方のガメラとちがって、端正な仕上がりだ。

思い立って、夜半に帰宅の家人をビックラこかそうと
仕掛けたらしい。
さぞかしニマニマ待ってたことだろう。
廊下の暗がり、スイッチへ手をかけたとたん
 「ギャッ!!」

なんのこたぁない、ビックラ初めは仕掛けた本人。
さすが我が友だ(苦笑)


亀のしっぺ返しの画像



「記憶の森」 夜の上映会

2010-11-08 03:28:35 | 日記
鎮守の森に、来しかたの仄浮かぶ。

夕闇下りる牛嶋神社境内、据えられたスクリーン数面に
昭和30年〜50年代にかけて撮影の8ミリフィルムを
メディア変換した映像が、ランダムに流れています。
「すみだ8ミリフィルムアーカイブ」による
インスタレーションとのこと。
先述の「GTS」の一連イベントです。
スカイツリー、夜舟の画よりかちっとはマシ?

個人蔵フィルムだけあって、昔日の町並みや折々の行事
運動会やら遠足やらの子供の成長記録など
思わずつられ笑むような素朴な表情にあふれてました。
プロジェクター横切る観客の影が時おり映り込んで面白い。
画一だったスクリーンに工夫があったら、もっと面白かったろう。
たとえば、廃校から古い黒板取ってきて地塗りして使ったりとか
大きいの小さいの、おりまぜてバラバラに配置するとか。
本堂や演舞台へ直に投射されてるのもあって楽しかったから
なおさらそう思うのね。

参集殿での上映会へ案内が告げられ、席を立ちます。
観客にそぞろ去られた椅子たち
この椅子がなかなか良くてですね。
闇にまぎれて、ひとつっくらい消えてもバレなさそう…。
とか思うそばから石段にケッつまずく。
お社でバチ当りなことを考えるもんじゃありませんね。

昭和36年、個人制作のモノクロ短編「亀の恩返し」が
たいそう愉快だったです。
おべんと持ってハイキングに出かけた仲良し女子数名が
ガキ大将一派にイジメたおされてる亀を見かねて
てっぺんにボンボリのついたニットキャップと交換し、救出。
助けた子亀のお母さんから、ひとつだけ願いを叶える宝玉を御礼に貰う。
いっぽう、しぶしぶ引き換えにした「ヘンな帽子」をやたら振り回すうち
なぜか次々と手下を消してしまうガキ大将、独りぼっちになって大慌て。
窮地をみた女子組、あっぱれにも全会一致で「ここは助けてあげましょう」
と、たった一度きりの宝玉の力を使い切って、消えた男児らを元通りに。
ああよかったね、メデタシメデタシ。
いいけど恩返しよかニットキャップの妖力のが印象的。
辻褄が合ってるようで微妙な「夢」のごときおはなし。
そこここに笑いの波立つ16分間でした。
本編上映後、客席にいらしたキャストの女児だった御婦人お二方が
当会ホストよりご紹介となり、はにかんでらっしゃいます。
大拍手、やんやの喝采、言うまでもありません。

会を締め括る、今回ディレクターによるドキュメンタリーには
他の作品に加え、くだんの「亀の恩返し」も盛り込まれていて
冒頭の大書「芸術祭不参加作品」ズバーン! に二度笑いさせられました。

「記憶の森」  夜の上映会の画像



こよみのよぶね

2010-11-04 02:12:40 | 日記
とっぷり暮れた北十間川に、浮かび灯る巨大数。

GTS(藝大・台東・墨田)観光アートプロジェクトだそうです。
企画・制作は、東京藝術大学日比野克彦研究室&地元の皆さん。
2006年以来毎冬、岐阜の長良川で浮かばすアートなお祭りの
GTSバージョン。 河幅等の都合もあってか、数字は1〜6まで

点灯式には間に合いませんでした。
ほぼ鈴なりの源森橋、欄干に隙間みつけて川面映りを眺めます。
賑わいありきな屋形船も、やにわ巨大数字搭載されて
なんとなく頭掻きたそうな趣き。
舳先には、シンボルな球体提灯

も少し早く現着できりゃ、伸び盛りスカイツリーも祭りに華の
光景が観れたでしょうが あいにく…(苦笑)
そのかわし捉えました、のそ〜り上空横切る既確認飛行物体
いいなぁ飛行船。
この数字、船窓にはどんなふうに映るのだ。乗りたい。

ヤボ用ひかえ、消灯を前に引き上げるところ
ワークショップ参加者らしき児童から「今日の記念にどうぞ」と
手づくりカードを貰いました。
楽しげなダンボールのカード、だいじにするね、ありがとう!


なお、今冬の本拠長良川河畔「第5回こよみのよぶね2010」は
ご覧のとおりな日程で開催予定とのことです。

こよみのよぶねの画像

こよみのよぶねの画像

こよみのよぶねの画像