天災は忘れたころにやってくる。
すべらないスリッパを履いたお袋。
あまりの滑らなさに、返って足が床に突っかかり
両手に皿を持った状態で前につんのめり、そのまま転倒。
しかも、落ちて割れた皿のある所に顔からダイビング。
ざっくり唇を切る怪我。
顛末を目の当たりにしていた俺、
お袋同様に動揺してしまい
何をどうしていいのかわからん始末。
ワーファリンを呑んでるせいかどうかわからんが
いつまで経っても血が止まらない。
ポケットティッシュを重なったままに止血に使っても
ティッシュを離せば血が湧いてくるように見える。
顔が血だらけ
手が血だらけ
どうしよう
どうしよう
血が止まらない。
痛々しくて見てられない。
いつまで経っても
血が止まりそうにもないので
時間外の病院に連れて行き診てもらった。
当番の医師からは
「唇は縫えないので、圧迫止血してもらうしかない。」とのこと。
医師が言うなら、その程度の軽傷なんだと
とりあえずひと安心して
診察室を出て待合で料金精算を待つ。
待っていると
看護師さんが待合に出てきてくれて
「場所が顔なんで、形成外科を明日受診したらどうか」
また、
「もし受診するのなら、予約を入れます」
と提案してくれた。
圧迫止血で血が止まらなかったらとの不安もあったので
一も二もなく、受診予約。
てなわけで夕飯は、
鍋に残っていたロールキャベツと
インスタントラーメン。
嗚呼。
もう。
散々な木曜の夜。
