1年生から6年生まで,悲しい一日でした。旧校舎に残していた鯉が,今朝なくなっていました・・・。みんなで大事にしてきた鯉です。
6年前に笹子の小学校からやってきて,6年生と一緒に6年間を過ごしました。新校舎には池がないので,お父さんやお母さんや地域の人たちみんなにお願いをして新しい池を作ってもらい,2週間後に引っ越すことになっていた,その矢先の悲しい突然のお別れでした。
鯉は急激な水温の変化に弱く,先日の異常な高温と昨日の低温が影響したのではないか・・・とは,鯉をよく知る地域の方のお話ですが,この悲しみをどのように受け止めたらよいのでしょう。
6年生は,特に鯉との思い出が多く,今日は各学年でお別れをした後,「新しい池に一度でいいから泳がせてあげよう」ということで,本当は元気いっぱいに泳ぐはずであった新校舎の「初鯉の池」に2匹を放しました。
水の中で「みんな ありがとう,さようなら」と言っているような気がします。大切な存在を失う悲しみや命の尊さを,身をもって教えてくれた2匹は,このあと,寄り添うようにして大切に埋葬されました。
一昨日の網倉さんの言葉「歌は歌いつがれる限り命がある」が,今子供たちの支えです。2匹は「初こいの池」の歌に魂を残していきました。「初鯉のことはいつまでも忘れないで」「初鯉はこの胸のここにある」と歌碑に刻まれ,2匹の姿を映しとったような「マーク」に姿を譲って,天国に旅立ったのですから・・・鯉の分も仲よく元気に生きていきましょう。
旧校舎の池には,笹子小からやってきた金魚の子どもが残っています。きっと金魚もさみしいことでしょう。早く「初こいの池」に連れてきたい子どもたちだと思います。