それぞれの国が、国益を重視した上で(そうでない国もあるらしい)、複雑な国際関係のできごとに対し
- 沈黙する
- 抗議の声明を発表する
の選択肢をもっています。
後者の場合、日本ではどうなっているかについてのニュースです。
外務省幹部の説明によると、日本外交においては抗議の意思、批判的な見解、懸念などを他国(組織も含む)に伝える場合、「8段階」の表現で使い分けている。
- 断固として非難する
- 非難する
- 極めて遺憾
- 遺憾
- 深く 憂慮する
- 憂慮する
- 強く懸念する
- 懸念する
:産経新聞 2014/11/06
ただし
- 通しの連番に変更・整形して見やすくしました。
- またすでに記事元が削除済み・リンク切れなので、同じ内容を引用しているところ〔こちら〕をご紹介しておきます。
ここでは公式な最大限の抗議表明である「断固として非難する」の例をご紹介します。
「断固として非難する」を
- 無差別テロに対して用いているようですが、詳しく言えば国が行なった殺戮に対しては、使わないようです。
- ですから、シリア政府と反政府勢力との争いで、シリア政府がひどいことをしても使わないようです。
- また仮に現在、中国で「文化大革命」や「天安門事件」のような悲惨な事件が起こっても、国際社会は「断固として非難する」という表現を使わないということでしょうか。
因みに中国では
今でもこれら両事件「文化大革命」や「天安門事件」に触れることは厳しく禁じられていて、少しでも知ろうとしたり公にすれば即刻拘束・逮捕・投獄されます。この国では、中国共産党に不都合なことはすべて禁止なのです。不自由な国ですね(笑)。
これを一党独裁の弾圧国家と言いますが、かつてのエジプト・リビア・イラクと同じレベルの中国が今なお現存していて、そんな江戸時代のような国が近所にまだあることをご存じでない方がいらっしゃるようですね。1000年前か2000年前の中国しか知らないのですね(笑)。
何か大事件が起こったときに見られる各国の声明とその翻訳を、これから注視してみたいものです。何かが見えてきますから・・・・ 非難→遺憾→憂慮→懸念