カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

ロヒンギャとIS

2017年09月23日 09時41分11秒 | アジア

 


IS(イスラム国)の魔の手がロヒンギャに迫る:huffingtonpost 2015年07月27日 00時32 


様々なミャンマー(旧ビルマ)の事情があるでしょうから

無知なまま「限られた報道」を正しいと信じそれを前提としてどちらかを非難する愚は避けなければなりません。

「与えられた条件」の範囲内で、何かを判断しなければならないことは確かですが、どこかにその「与えられた条件」を疑える余裕があって欲しいものです。

ただし最終的には、「周知された法」で裁くしかなく、私たちも何らかの判断をしなければなりませんが、その時どこかに「自分の判断に自信をもっているが、他人の意見も聞ける」という度量があってもいいかと思うのです。

この反対の一番悪いパターンはどこにも見られますが、特別に中国・朝鮮半島で圧倒的に多い「自分は絶対に正しい善である。よって他人の意見など聞く必要はない」でした。

多くの場合、暴力的なもめ事の根本には

「法」の未熟さがまずあり

「周知した法制度をより高めている」国では、そう深刻な問題は起こらないはずです。

なぜ中国で年間10万件以上の暴動が起るか、ですが

法があいまい」であり更に「法の運用があいまい」で、「不透明な法」が「衆知されていない」どころか「朝令暮改」なので、暴動が起るのも当たり前でした。

私は、これらすべての原因は「党が国を建国した」1921年結党中国共産党が1949年に中華人民共和国を建国した)ことに起因するとみています。つまり国民ではなく党が優先されるのであり、宗教が建国した国なのです。しかも総選挙などAKB以外ではあり得ないという、一部の共産党員が支配する広大な国家。はいまぁ怖いですね

陸上に国境線がある地域では(ほとんどそうでしょうが)

絶えず国境紛争がありました。「人類の争いの歴史」は「国境線の引き方の歴史」とも言えます。

戦後おおくの国が独立をはたしたようですが、それでも「大国が支配していた時代の名残を利用しようとする人」がいれば、「これに反発する人」もいて、依然として争いが絶えません。

中には、中国のように「あの無法さで、国内のみならず、世界を支配しようとする異様な国」も存在するようで、この延長上で北朝鮮を考える必要がありそうです。普通の常識で考えては不可解なことばかりですね。


「ミャンマーとIS」の話に戻りますが・・・・・・

シリアやイラクを追われつつあるISが、徐々に東へ向かわざるを得なくなり、中央アジアや、特に中国が西部でイスラム教徒を弾圧しているため、危ないのではないかと、前から思っていました。

尤も中国の場合、イスラム教徒だから弾圧しているのではなく、国民のすべて(漢族さえ)が弾圧対象ですから、もう目も当てられませんね。

仏教国のミャンマーが、イスラム教徒のロヒンギャを迫害している

とされます。ミャンマーの治安部隊が先に暴力を振るったのか、ミャンマーの法体系に問題があるためか、仏教過激派に問題があるのか、私には分かりませんが、上記2年前のニュースでは、ISがロヒンギャを勧誘しているという可能性について触れています。2年経過した今では、きっと何かが顕在化しているのでしょう。

もしイスラム過激派がからんでいたとするなら、ミャンマーとロヒンギャの対立以外に、ISが入ってきて問題は複雑になっています。

成田闘争や沖縄基地返還問題では左翼過激派が入り込んでおり、特に後者では韓国の反日派も入り込んでいるとされていますが本来の当事者がそれらさえ利用しようとしたり無関係であると明言できなかったようです。

同じように、イスラム過激派やそれに影響された一部の人たちが無数のテロを起こしているのに本来の当事者たる大多数の穏健なイスラム教徒たちの中にはそれらを利用しようとしたり無関係であると明言できない人たちもいるようです。

構造的に大変よく似ていますね。

何かを主張するのは大切なことですが

  • 誰に対して行動しているかだけではなくて、中へ入ってきて盛り上げるか騒ぎ立てる「プロの外部政治屋」に対して、毅然とした姿勢が求められます。組織化になれていない人たちがそれに失敗すれば、ただ混乱があるだけで、その行動が広く多くの人から支持されることはないでしょう。
  • つまり、何に対して何を言うか、だけではなく、自分たちの組織に入り込んでくる邪悪な人たちさえ利用しようとするそのいかがわしい心根、本来の運動の妨げになるのでした。
  • かくして組織は分裂・解体し、新しく組織化され、再び分裂するという負の連鎖を繰り返すことになります。日本や韓国の政党の変遷を見ていると、離党・新党結成が、新車発表とリコール対象車を惹起させると当ブログ「新党」と「新車」の発表で触れています。

結論ですが

ミャンマーとロヒンギャの争いにISが入って問題が複雑になりそうですが、しかし今こそがチャンスなんです。

法的に着陸点を見出す過程で、よそ者であるISを追い出すことができないか、真剣に考えて欲しいと思います。

すべてはミャンマー人の意識の高さだけにかかっており、為政者が仏教過激派の狡猾さを利用しようとする限り、混乱は続くと思われます。 

同じことが朝鮮半島でも言えそうです。

北朝鮮と韓国が、中国・ロシア・アメリカを利用しようとせずに、韓族の重要な問題であると認識できれば、意外と簡単に解決できそうです。

しかし、自分たちの政権を維持するための弾圧を繰り返すだけなら、永遠に解決しないでしょう。

尤も「意外と簡単に解決」されたために、もっと異様な独裁政権が誕生すれば、元も子もないのですが・・・・・・。

さてさて、皆様はどう思われますか。 


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