たしかに、大火だった新潟県糸魚川市の火災。
住宅密集地帯で、強風にあおられて火災が広がったのだと思われます。
もっと小規模の火災でも死者が出るのに、今回でなかったのは奇跡でしょうか。
ただし火災にともなって、一部で停電があり、金融期間でも決済の猶予がみられ、大混乱があったようです。〔2016/12/26 新潟日報〕
一方、アメリカなどでは、かつて何回か自然発生の森林火災があったことを記憶しています。居住民が避難し、ヘリコプターによる消火に意味がないほど数日間燃え続ける大火災で、自然におさまるのを待つだけという、すさまじさでした。
新潟 糸魚川の火災 延焼の危険なくなり鎮圧状態に:NHK 2016/12月23日 0時08分
このNHKオンラインでは「延焼の危険なくなり鎮圧状態」としていますし、テレビニュースでもそう伝えておりました。
しかし日本語には、ほかに「鎮火」という言葉があるのですが・・・・・・。
ちんあつ【鎮圧】
①しずめおさえつけること。暴動などを威圧・鎮静すること。
②耕地を鋤き起こし、土を砕いて、地面をおさえつける作業。
ちんか【鎮火】
火事の消えて鎮まること。火事を消し鎮めること。
広辞苑第六版
大した話題ではなさそうですが、「鎮圧」には抵抗が・・・・・・。
「鎮圧」というのは、「暴動」などを当局が押さえつける時に使われますが、別に火事は「暴動」ではないでしょうから、適切な言葉なのかどうか、疑問がわきます。
また日本語には「鎮魂(ちんこん)」というのがあります。
その昔、占い師が政治を動かしたのでしょうが・・・・・・
韓国では現代でも「占い師」なる怪しげな人が存在し、しかも時の大統領がこの公務員ではない占い師に何かと依存していたので、国会決議で公務員たる大統領職を罷免された、つまり「弾劾(だんがい)」された、ようです。いまのところ、憲法裁判所でこの決議が正当かどうかの「形式的な」判断をしている最中です。
↑ 99%の確率で「弾劾が妥当」となる、と私は見ています。憲法裁判所が「違憲」判決を出すほど、韓国で法意識が発達しているとは思われません。事大主義とはそういうものなんですね。
きっと新潟の火災も、「火」の勢いが強すぎてまるで魂(たましい)のようだったので、これを鎮(しず)める意味で「火災を鎮魂した」とすれば、これなら明らかに反対意見が出そうですが・・・・・・。
しかし「鎮圧」に対して何も意見がでないというのが、私には不思議なんです。
「鎮圧」と書いたところを挙げておきます。
新潟・糸魚川の火災鎮圧 延焼7万5千平米に:朝日新聞 2016年12月22日21時22分
新潟・糸魚川市の大規模火災、140棟焼き鎮圧:TBS 2016年12月22日21:11
糸魚川市の火災…鎮圧 延焼の危険なし:日テレ 2016年12月22日 23:51
一方、「鎮火」と表現したところは・・・・・・
糸魚川大火30時間ぶり鎮火:時事2016/12/23-21:08
時事通信は、当初から「鎮火」としていました。
新潟 糸魚川の大規模火災 約30時間で鎮火:NHK 2016年12月23日 17時12分
同じNHKですが、12月23日の00:08には「鎮圧」、しかし17:12には反省したのか「鎮火」としております。
今回の火災ではこれまでに約150棟を焼き、その面積は約4万平方メートルにのぼっている。まだ完全な鎮火にはいたっていない。:日テレ 2016年12月23日 11:48
日テレでは逆に、最初11:48には「鎮火にはいたっていない」としながら、23:51には「鎮圧」としています。
「鎮火」と「鎮圧」、どうでもいい話ですが
「どうでもいい」からこそ、ここで取りあげる価値があるでしょうか。
「どうでもよくない」ことなら、既に誰かが取りあげているかも知れないからです(笑)。
さてさて、皆様はどう思われますか。