参議院神奈川選挙区補選に願う 9月20日

来月行われる参議院神奈川選挙区の補欠選挙に、小泉総理は、側近中の側近である川口順子元外務大臣を擁立することを決めた。小泉総理らしい決断だ。当然、当選が約束されたと理解した川口氏は、躊躇なく承諾。刺客にあらゆる人材を投入し、もはや手持ちの駒はないのではと思っていたが、小泉総理にはそれなりの切り札が残っていたのだ。

そこへいくと民主党の動きは遅い。ここでもまた後手ムード。公募による候補者擁立を急ぐと応えることが精一杯。勿論、擁立方法は公募でもなんでも良いが、民主党にとって最も重要なことは、今度こそ政策を誤らないということだ。日本中が神奈川の補選に注目するとき、年金改革そしてまた郵政法案について、再び、総選挙と同じ主張を繰り返すのなら、絶対に民主党は有権者の支持を得られない。

日本中の国民の関心が一点に集中する神奈川の補選こそ、民主党が正しい政策を訴える絶好のチャンスなのだ。正しい政策のメッセージを有権者の心に届けられる人物、有権者の琴線に触れるだけのパフォーマンスができる人物、この2点をクリアした候補者でなければ、民主党は勝ち抜けない。

総選挙での大敗のダメージを、一気に挽回するチャンスを、生かすも殺すも自分たち次第の民主党。新生民主党は、不公平な一元化である現在の年金改革案を、軌道修正する意志があるのか。著作権法を含む知財戦略では、個々の日本国民、ユーザーあるいはクリエーター・アーティストの立場に、今後も立ち続けてくれるのか。「日米同盟」に固執した外交に、危険を感じはしないのか。心配の種は尽きない。

「闘う民主党」を掲げた新生民主党は、起死回生のチャンスである神奈川参院補選に、全身全霊で取り組む必要がある。今度こそ、堂々と真の改革政策を掲げ、有権者を惹きつける万全の選挙をしよう。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ブログ復活 ... 虫の音よりも... »