ナベツネ氏変貌!? 12月28日

今年も、余すところあと3日となりました。身近な人々をはじめ、計り知れない多くの方々の温情により、なんとかこの1年を無事に乗り切ることができたことに、心から感謝をしています。

特に、薬剤師として、患者さんから多くのことを学ばせていただいたことは、私にとってこの上ない財産です。残念ながら今日は、ターミナルを迎えていらっしゃった患者さんの訃報が入りました。悲しい1日となりましたが、献身的に支えられたご家族に敬意を表し、苦しみから開放された患者さんが、天国で安らかな時を過ごされますよう、心からお祈りするばかりです。

ここ数日、わざわざ暮れのご挨拶をして下さる患者さんには、下げた頭があがりません。お礼を申し上げるのは私のほうです。そんな人生の大先輩の人徳に触れ、感謝の気持ちでいっぱいの年の瀬を迎えています。

今夜、久しぶりにナベツネ氏のインタビューに遭遇しました。「これがあのナベツネか!?」と見まがうほどの好印象に、少し心が動きました。元気なうちにもっと愛情を注ぐべきだったと、認知症の妻を想い後悔するナベツネ氏の表情は、暴君のイメージとは程遠いものでした。

ナベツネ氏はまた、小泉総理は出征していないから靖国神社を参拝できるのだと言い切りました。特攻隊兵は、好んで南の空に散ったのではない。東条英機らの命令で、泣く泣く命を捧げたのだ。A級戦犯が合祀されている靖国神社に白昼堂々と参拝することは、特攻隊兵の無念に思いを寄せない行為だと、涙を浮かべ語るナベツネ氏の主張は、説得力のあるものでした。少しだけ、ナベツネ氏のことを見直しました。

2005年に残された3日間で、更に感謝の気持ちを深めたいと思います。薬剤師と患者さんという関係でありながら、私は、患者さんから本当に多くのことを学びました。「おだいじにどうぞ」と頭を下げながら、心の中では「ありがとうございます」とつぶやいて、これからも敬意と感謝の気持ちを持ち続けていきたいと思います。
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