原油高騰を生活苦にしない! 10月2日

石油が急騰している。ガソリン代も高くなり、貧乏な私は、「満タン」給油できなくなった。少しでも燃費をあげようと、どんなに暑くても窓をあけて走行する。聞けば、容器の費用を抑えるために、納豆の内容量も5g削減されているそうだ。

以前は産油国とみなされていた中国が、石油輸入国になり、巨大ハリケーンに見舞われたメキシコの産油量は急激に減り、一気に原油価格が高騰してしまったのだ。東京やアメリカ・中国などのミニバブルが落ち着くまでは、高値が続くと予想する評論家もいるが、事態は明らかに構造的な問題だ。

この夏は、クールビズという言葉が流行した。なんと国民の75%もの人が、この言葉を認識しているというから、近年稀に見る政府キャンペーンの成功例といえる。2012年までに1990年度比でCO2などの温室効果ガスを6%削減することが義務付けられた京都議定書に基づいて、経産省は今年、「チーム・マイナス6%」と銘打った全国キャンペーンを開始した。実は私もチームメイトの一人。できるだけエアコンを使わないようにしたり、マイお箸を常時携帯したり、待機電力を縮減するためにコンセントをこまめに抜いたり、可能な限り省エネに協力する姿勢で生活しているつもり。

自然環境と共存してこそ、真の経済大国と言える。高度経済成長の時代のように、いけいけドンドンでCO2も排出し放題という姿勢では、先進国家とはみなされない。京都議定書を批准できなかったアメリカが、環境後進国の烙印を押されてしまったことを、日本は自戒を持って教訓としなければならないのだ。

しかし、原始時代に生活水準を戻すことは不可能である以上、環境破壊につながる石油エネルギーに替わる新たなエネルギーの開発は急務だ。燃料電池や水素エネルギーが日常生活に気軽に利用できる体制を、経済先進国の使命として日本は一刻も早く実現していかなければならない。

羽田空港と中部国際空港に挟まれ、建設の必要性がまったく認められない静岡空港は、必然の流れとして、その建設は足踏み状態だ。既に野山を切り崩している以上、中途半端に工事を頓挫させるわけにはいかない。近隣に大手自動車メーカー「スズキ」が君臨する立地をいかして、新空港予定地を燃料電池の供給基地へと変換させることを、私は強く望む。それが実現できれば、経済と環境との共存を実証する世界的リーダーへと、日本は変貌を遂げることができる。

ハイブリッドカーをまともに商品化できているのは、世界ひろしといえども日本だけだ。その名誉に恥じぬよう、日本国民一人ひとりが、「省エネ」を自覚し実行することが大切だ。まさに「小さなことからコツコツ」と、今から始めよう。年がら年中、トマトを食べなくてもよい。旬のものを旬に味わってこそ、農業の意義をかみしめることができる。田舎のお百姓さんの有難みを都市部の人々も理解して、私たちは、徐々にスローライフにシフトできる人間になりたいし、ならなければならないのだ。
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