畑こうじ情熱ブログ

あなたがいるから頑張れる。わたしの熱い想いを感じてください。

台風10号被害お見舞い申し上げます。

2016年09月03日 17時31分06秒 | Weblog
 台風10号の被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げご遺族には心よりお悔やみ申し上げます。発災後、久慈市及び岩泉町を回りました。自然の猛威の前の無力さを感じるばかりでした。道路が完全に壊れて無くなっていたり、沢沿いの奥地の集落の多い当地では孤立集落が相当数発生していることなど大変な状況になっています。岩泉の中心地では洪水の高さが1.8㍍と1階の高さを超えるほどでした。東日本大震災の直後の気持ちです。自然災害の多い日本列島に住む私たちとしては、災害と共存して備えるしかないのかもしれません。事前の対策が必要であることは当然としても、自然をコントロールできないし、完全に自然の猛威をブロックする社会資本はあり得ないことよりすると、災害後にいかに減災するかという視点が重要になると思われます。国土を強靱にするというよりは災害に対してしなやかな国土構造をつくるというやり方が正解でしょう。

 避難のあり方についても問題があるかもしれません。避難指示や避難勧告が出ても、避難先が川沿いの低地にあったりして、避難せずに家にとどまっている人も多いようでした。ハザードマップの作成やハザードマップの情報伝達の徹底は当然ですが、避難先となるべき公共施設が安全なところにあるのか、氾濫区域との関係で適切に想定されているかなど課題は多そうです。ただ、気にかかったのは、マスコミが避難指示や避難勧告を出さなかったことなどについて犯人捜しとバッシングをしていると被災地では受け止められていることです。ジャーナリスティックに煽られることなく、冷静に今後の課題を検証して対策を講じていかなければなりません。また、河川の橋脚の作り方にも今後工夫が必要そうです。流木などが上流から流れて橋のところで詰まって川をふさぐことが周辺の氾濫を促進した面があるからです。

 さて、この災害に関して違和感のある言動がありましたので、あえて書きたいと思います。今村復興大臣が記者会見で台風10号の水害対応について、「ちょっと甘かったというか、もう少し恐ろしさを前もって分かって、きちんと対応すれば良かった。」と発言したことです。心ない発言だと思いませんか。まるで悪いのは被災地だというような言い方に聞こえます。一方、災害直後に久慈市と岩泉町に政府調査団として来た務台復興大臣政務官が、長靴を忘れてきて、視察の際におんぶをされたということがあったようです。水害の後に長靴が必要なのは当たり前で、これこそ、「ちょっと甘い。」のではないですか。マスコミにはこのような政府対応のあり方こそしっかり取り上げてほしいですね。私が現職の国会議員だったらいろいろ議論したいところです。それができないのは残念です。

 明後日5日は、さっそく、民進党の党本部の枝野幹事長(民進党台風10号災害対策本部長)と岩手県連黄川田代表、階幹事長、軽石岩手県議とともに、岩泉町、久慈市の災害視察と状況聴取を行います。これをふまえて、6日か7日に党本部の災害対策本部で対策等について議論してもらう予定です。民進党は、国民ととともに進む政党ですが、このような時こそ、国民とともに進むことの真価が問われます。災害に遭われた皆様に寄り添いつつ迅速に対応していく所存です。

 なお、被災状況の写真については、私のフェイスブックにアップしていますので、適宜ご覧いただければ幸いです。