「シュタイナー哲学入門 」高橋巌 著 メモ
《 哲学と神秘学》
共通点
宇宙、あるいは世界と人間の問題を、その根底まで突き進んで把握しようとする
違い
☻哲学
認識したことを概念化、論理化
獲得された認識内容を一般に通用する形で表現しようとする
☻神秘学
理論上の可能性として、認識の限界を設けない
どこまでも体験を深めようとする
★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡
哲学と神秘学は、同じものの二つの側面を表す二つの言葉
・宇宙あるいは世界の問題と人間の問題
・外部の問題と内部の問題
との関わりにおいて、
哲学は顕教的(エクソテリック)
神秘学は秘教的(エソテリック)
哲学は、神秘学の対社会的な側面
神秘学は、哲学と共有する内容の内的な側面
★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡
hasutamaイメージ
「自由の哲学」との関連で
意識があって、観察と思考が対立項としてあるとすると、(この対立項こそ、あらゆる対立項の中で重要、根源的とシュタイナーは「自由の哲学」の中で述べている)
自分の意識が外側の世界を観察し、
その観察内容を、意識の内側で思考することで、認識内容を得る
意識の内側の思考の体験を、さらに内側の地点にたどれば神秘学になる
観察した対象があった世界の側に、認識内容を差し出す時には哲学の形をとる
★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡
追記
世界と人間 と考えるとき、内側と外側の話になる のは、自意識の存在形式のためであるとすると、
もし自意識の存在形式が変化するなら、世界と人間、内側と外側のあり方も変化する
そういう方法論の中に実験的に存在してみようとする場合、自意識が人間の全存在を含めるなら、その実験を「生きる」ということになる