口笛吹いても独り

~チンパンジーの地平線~

実験の終了と神話の崩壊

2016年10月20日 | サッカー
後半すぐにバックパスの処理をペナルティエリア外まで飛び出してきたシティのGKのブラボが失敗してスアレスにボールをかっさらわれて、そのままシュートを打たれる
ブラボはソレに手を出して失点を防ぎに行くギャンブルプレーで一発レッドで退場

これで一人少なくなったシティはオールコートプレスが成立しなくなり、「両チームがオールコートプレスで試合を続けて何分持つのか」という大いなる野心的な実験は非常に残念な形で中断されて終了した
コレを90分でどこまで続くのか本当に見たかった

フェルナンジーニョが急遽出てくるGKの交代の時間を作るために、急に倒れ込み痛くもない足の甲を治療してゲームが止まる
それは相手のバルサも分かっていて「おうおう、GKが準備できるまで待ったるよ」という感じでリプレーで見てもフェルナンは直前のプレーで足の甲に接触は無い
でもストッキングを下げてみると足の甲にスパイクで踏まれた穴が開いて血が出ている
どうやら本当にケガはしてたらしい、直前のケガではないが
ここで5分ほど試合中断
その間に先ず左サイドのサパレタを変えて控えのGKが入る
この試合でサパレタは守備では左のサイドバックをしながら攻撃に移ると1列前のボランチの隣に入る、ちょっと変わった動きをしてたのでココも後半じっくり見たかったのだが、逆にそういうサイドを空ける特殊な動きを必要とする選手は一人減ったここではもう必要なくなるので交代になる
そしてシティの左サイドでダビドシルバと「スパニッシュ便利ブラザーズ」を組む気の利くノリートのおっさんをクリシーに交代する
そこから普段なら中央のオタメンディを右サイドに、普段ならサイドのコラロフを中央に置く
恐らく強烈な3トップのウイングへの対処だろう
それにしてもコラロフ・オタメンディ・フェルナンジーニョ・デブルイネの4人は本当にグアルディオラに信用されているようで殆ど使われ続けている
替わりがいないのだろう

で、退場後のフリーキックからの再開ではバルサは得点できずにブラボのギャンブルは成功する
だがここから先に書いたようにオールコートプレスは成立しなくなる、だがシティはそれでもこの方法を続け結局ここから立て続けに2失点する
しかも2失点とも最終ラインでのバルサのハイプレスからくるボール回しのミスを突かれて失点
3点ともハイプレスからの相手ペナルティエリア付近でのボール奪取でのゴール、そしてGKの退場もこの超ハイプレスからのブラボのミス
バルサは今回の作戦を完璧にこなしたことになる、因みに得点は全てメッシでハットトリック

2点目が入った処から試合を横目で見ながら書き始めて、今ゲームが終わった

現代サッカーで金言とされてきた「コンパクトであるべき」という概念を打ち崩したこの試合の意義は大きい
それが「美しき」バルサと「狂った教授」が作りかけているシティという2チームだったことも大きなポイントになる
押しも押されぬ世界でもトップチームのバルサに対してシティは素晴らしい準備をしてきた、それをバルサは受けてきた
つくづく、この実験と呼びうるような試合が退場で中断し崩れてしまった事が残念でならない
ただただ個人としては「この状況が90分間続くのか?」という答えが知りたかった
しかし何度も書くがシティが最近「GKまで戻す」という形で相手の守備ブロックをリセットする中で、今回の試合で両チームが現代サッカーでは神の言葉のように信奉されてきた「コンパクトである事」を放棄するという試合を見せた事は「これからシティはどこに向かうのか」という部分を加速させるだろう
「ある局面においてはコンパクトさは放棄されても良い」というここまでのシティのスタンスは、この試合のバルサによって生まれた「互いに全体が間延びしたままで攻撃でスペースを使う試合を行う事を目的とする」という形を見せた

最近の記録で「欧州のトレンドは縦の強い速さ」と書いてきたが、そこに「遅攻の場合はどうなるのか?」という大きな問題があった
シティはその課題に「自陣のGKまで戻す」という回答をここまでは出していた
そこでもう一度スペースを作り直す、と
そして今日、「互いが縦の長大なスペースを望んだ場合」というケースの一つの実験が行われた
グアルディオラのバルサの相手陣内でボールを奪われた瞬間に始まるハイプレスも地獄だったが、このサッカーの広大なピッチでのオールコートディフェンスは選手にとってそれ以上の負担を必要とする地獄だ
果たしてこの試みは成功するのか?
ただ攻撃で「ある程度の縦のエリアを確保できる」こと、そして何より守備でオールコートのマンツーマンの間延びする中でも「必要なタイミングで必要な場所に最小限だが人数をそろえる事が出来る」形が。この試合で何度か見れた
この守備でもある程度のメドが見えた事がこれから運用していく中で重要な部分になる
ここからグアルディオラの全く今までと違った実験は、バルサの時のようにまた欧州で大きな新しいムーブメントになるのか、この試合はその大きな「うねり」の始まりの記念すべき試合になるのか
まあいい
いずれシティの事はまとめようと思う
今日はココまで、いったん眠り直す
酒もたらふく飲んでる状況だし、なによりこの状況で良く試合の時に起きて入れたなと思う
サッカーの神様が「凄い試合になるよ」と見せてくれたのかもしれない
だとしたらサッカーの神様に感謝する
では、ここまで
ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 眠れぬ夜 | トップ | 練習見学 »
最近の画像もっと見る

あわせて読む