ICUROK!!

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ブラック2本立て

2008年04月27日 17時26分58秒 | 映画

早速前回の約束を破ります。というか約束なんてべつにしてねーしな。つーわけでトランスフォーマーはまたいつの日か。だって長いんだもんよ…。今回はサクッと軽めにいきましょう。

まずはザ・シンプソンズMOVIE。ご存知の通り日本公開時の吹き替え問題が話題だったがFOXは救済措置を発動した。DVDにはオリジナル吹き替え音声を収録!だったら初めからそうせえよ!バカタレ!ギャン!
内容はいつも通りお馬鹿ちゃんですよ。今回はホーマーがスプリングフィールドの湖を汚染して街全体が隔離されるお話。米環境保護局EPAが街を隔離するんだが完全な悪人扱い。冒頭のグリーンデイが環境問題について語りだす時点でスプリングフィールド住人はモノを投げつける始末。こんな風に米政府と環境問題への皮肉たっぷりなおかげで、映画開始前にEPA局長が遺憾の意を表明する文が掲示されている。もう大爆笑。こういうスパイシーな作品日本では絶対やらないよな。一見馬鹿やってる中できちんとメッセージはあって、しかも押し付けがましくないのが良い(これが一番重要)。今回だってラストはファミリーの結束に帰結するんだしね。
映画だからやれることはなんでもやるぞ的な雰囲気も良かった。イッチーアンドスクラッチで映画がはじまってそれにホーマーが野次る。そして今度は我々観客を野次る。バートはちんぽ出すし、おなじみのスプリングフィールド住人はじゃんじゃん出てくる。あれって全員いるよな?そんででたらめ大統領にシュワだし(吹き替えが玄田)、トムハンクスは本人が出るしこの辺のサービス?もならでは。ラストのバイク乗り回すシーンなんかスプリングフィールドの名所を回ってくれる。バートがスケボーでジャンプしようとした渓谷とかグッとくるよな。
肝心な吹き替えだが、当然オリジナルバージョンで観た。その後ちょっとだけ劇場公開版で観てみる。所と便器ーはまだ良しとしよう。二人ともそれなりに経験あるしな。しかし和田アキ男と出っ歯は聞くに堪えない。酷すぎて笑いも出ない。今回の件でFOXも懲りただろうな。大体この作品をファミリー向けで売り出してる時点で間違ってるんだから。映画屋さんが自分とこで売ってるもん分かってなくてどうすんのって話だよな。
まあ、この問題はさておき、普通に楽しめてよかった。ただ欲を言えばもう少しバートに活躍して欲しかったかな。あとキャラの動きがCGっぽすぎて?なんか少し妙な感じがした…。久々にテレビの方が観たくなってきたなあ。いつの日かDVD大人買いしてやるぞ。いつの日か。

さて、お次はゾンビーノという作品。これもサクッといけちゃいます。なんかのDVDの作品紹介にあって気になっていた作品だったんだがこれがなかなかの拾い物。
かなりブラックな作品なのに、主人公は子供だし一見ほんわかした雰囲気を醸し出してるのが上手い。時代設定は衣装や車とか見て第二次大戦後~50年代くらいだろうか。冒頭で地上にゾンビが現れる経緯を説明しているのだが、その映像が第二次大戦っぽいしな。なんだか知らんが地球を放射能の雲が覆ってゾンビが大量発生。そんでゾンビ大戦勃発みたいな内容。そして今では、人間が勝利し、ゾムコン社というまるでオムニ社気取りの会社がゾンビを飼いならせる首輪を開発し、人間とゾンビが共生している世界となっている。ゾンビを飼いならした人間たちは、彼らを奴隷とするのがステータスとなっている。そんな中、主人公の少年ティムの母(ちなみに演じたのはマトリックスおばさん)は世間体を気にして自分の家にもファイドという名のゾンビを飼うことにした。これが発端となり、グロッと爽やかな内容が展開されていく。
大体この映画の世界の人間は、ゾンビを異端の存在とする者と、共生してゆける存在と考える者の2者に分けることができる。そして、異端の存在としてゾンビを扱ったものは誰であろうとことごとくゾンビたちにぶっ殺されるのがまさにグロッと爽やかではないか。ほんわかした雰囲気なのに容赦はしないのが良い。悪いことは悪いことときちんと割り切り、血飛沫あげて制裁を食らう。むかつくババアは颯爽と餌食となり、いじめっ子が放った銃弾はゾンビを貫通し仲間にヒット、そのままゾンビとなり退治され見事火あぶりに。こういう昔話的な割り切った手法が作品全体に小気味良い味付けをしている。
映画はゾンビと共生してゆける者たちが平和な日常を続けてゆくシーンで終結する。ほんわかした中に、コメディ要素、グロッと爽やか要素をふんだんに盛り込み、さらにその中で、人種問題にはじまる諸問題を匂わせているのが上手いと思う。
そして一番度肝を抜かれたのが、作品自体ではなくてDVDのチャプターのタイトルだった!以下に列挙してみよう。

・~ゾンビ創世記~ありがとう!ゾムコン
・ゾンビ戦争の英雄
・♪脳ミソを吹っ飛ばせ
・あくまでものどかなオープニングクレジット
・「ぜったいこいつは餌食になるな」と予感されるお約束の嫌われキャラ
・サプライズ・オブ・ザ・デッド
・おじいちゃんとゾンビの生首
・牛乳配達は新聞配達の夢を見るか
・ママより先に名前をつけよう
・おばあさんを食べちゃいましたとさ
・鼻血を出すのは新鮮なゾンビだけ?
・おじいちゃんの話はダメよ
・パパの毒々トラウマ
・ババアのしたたり
・スモーキン・ゾンビ
・フォーマル・ゾンビ
・ティミーと私はゾンビになるわ
・ティーチャー・オブ・ザ・デッド シューテム・アップ!
・♪あなたといるとステキな気分になれる
・♪すべての山を登れ
・イジメっ子を食べちゃいましたとさ
・シンディの極大射程~散歩する屍~
・あなたって最高にステキなゾンビね!
・ジョン・ボトムズのウォールーム
・出会いたかった…あなたが死ぬ前に
・規律がすべてを解決する
・ファイドを愛してた…
・葬式の追加は無理だ
・ゾムコンへGO!
・よくも俺のタミーを!
・いけない坊やだ
・偉大な英雄を食べちゃいましたとさ
・ちりから甦らないパパ
・絵に描いたようなハッピーなエピローグ
・♪Good Day!なエンドクレジット

どうだろう。実に秀逸ではないか。これは日本の映画屋さんが考えたのだろうか。相当分かってらっしゃるスタッフがいるのだろう。パパの毒々トラウマとかババアのしたたりなんて好きすぎるよ。
てなわけで、意外なところに拾い物があったゾンビーノ、内容も良いので結構お勧めしておきます。

以上。次はトランス…オイローパエクスプレス!


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