中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

第12次労働災害防止計画(案)

2012年12月19日 | 情報
去る9月7日、労働政策審議会第63回安全衛生分科会は、厚労省より7月23日に示された、平成25年度から5か年計画で進めらえる
「第12次労働災害防止計画」(以下、12次防)の策定に向けた論点である「労働災害防止計画の5つの柱(案)」を基に、
「第12次労働災害防止計画 骨子(案)」を策定、公表しました。

来年から5年間の労働安全衛生行政の方向を確認できる、重要な発表ですので、
以下に、メンタルヘルス対策関係を抜粋の上、紹介します。

(第12次)労働災害防止計画 骨子(案)
第12 次労働災害防止計画は、新成長戦略(平成22 年6 月18 日閣議決定)の目標年度である平成32 年度(2020 年度)に向けて、
平成25 年から平成29 年度までの5 年間に、国(厚生労働省)が取り組む中長期的な計画とする。

1.計画のねらい
労働安全衛生施策の選択と集中を進めるとともに、行政、労働災害防止団体、事業者団体、専門家等が連携し合い、
協働して労働災害防止に取り組むことにより、より効果的に対策を推進し、誰もが安心して働ける職場環境を実現する。

2.社会的背景と対策の方向性
 略
3.目標
新成長戦略の目標である「平成20 年(2008 年)と比較して、平成32 年(2020 年)までに休業4 日以上の労働災害による
死傷者の数と死亡者の数を3 割減少させること」の達成に向けて、「この計画の最終年に当たる平成29 年までに、
平成20 年(2008 年)と比較して、労働災害による死亡者の数を30%、休業4 日以上の労働災害による死傷者の数を
22.5%減少させること」を、この計画期間中の目標とする。

4.重点施策
(1)労働災害・業務上疾病発生状況の変化に合わせた対策の重点化
(2)行政、労働災害防止団体、業界団体等の連携・協働による労働災害防止の取組み
(3)社会・企業・労働者の安全に対する意識変革の促進
(4)科学的根拠、国際動向を踏まえた施策推進
(5)発注者、製造者、施設等の管理者による取組強化

(健康面を巡る課題)
・健康面では、労災認定件数が増加している精神障害を防止するためのメンタルヘルス対策や、
労災認定件数が高止まりしている脳・心臓疾患を防止するための過重労働対策について引き続き重点的取組が必要である。
メンタルヘルス不調者を増やさないためには、メンタルヘルス不調者の早期発見・早期治療に加え、
メンタルヘルス不調になりにくい職場環境の改善が必要である。
また、厳しい社会経済情勢の中で、業務の複雑化、高度化、迅速化等が求められ、
業務が一部の労働者に集中することによる過重労働が発生しており、労働者の心と体の健康を保持増進するとともに、
ワークライフバランスやワークシェアの観点からも長時間労働の抑制が求められている。

今後5年間の安全衛生施策では、以下に掲げる対策に重点的に取り組む。
ア 重点とする労働災害多発業種対策

イ 重点とする健康確保・職業性疾病対策
○メンタルヘルス対策 (目標)
平成29年(2017年)までに労働者への教育研修・情報提供を徹底するとともに、
平成29年(2017年)までに労働者数50人以上の規模の事業場で、職場復帰における支援に取り組んでいる事業場の割合を、50%以上とする
(参考)過去の推移
・平成19年時点で労働者数5000人以上 100.0%
1000人~4999人 69.2%
300人~ 999人 38.7%
100人~ 299人 19.6%
50人~ 99人 8.8%(労働者健康状況調査)
◆メンタルヘルス不調予防のための職場改善の取組
・職場環境の改善・快適化を進めることにより、メンタルヘルス不調を予防するという観点から、
パワーハラスメントも含め、職場における過度のストレスの要因となるリスクを特定、評価し、
必要な措置を講じてリスクを低減するリスクアセスメントのような新たな手法を検討する。
◆ストレスチェック制度の活用促進
・新たに労働安全衛生法に取り入れられたストレスチェック制度の普及・実施を徹底する。
◆取組方策の分からない事業場への支援
・労働安全衛生法改正により、すべての事業場にストレスチェックや、希望する労働者への面接指導等の措置が導入されるが、
このほかにもストレスへの気づきを促すための労働者への教育研修、職場復帰支援等を総合的に実施することが必要である。
しかし、メンタルヘルス対策への取り組み方が分からないとしている事業場が高い割合(42.2%(平成19労働者健康状況調査))と
なっているため、事業者がこうした取組が行えるように支援措置を充実する。特に小規模事業場に対する支援の強化を図る。
◆職場復帰対策の促進
・メンタルヘルス対策の取組が進んでいない事業場でも、容易に職場復帰支援に取り組むことができるよう、
メンタルヘルス対策支援事業等を通じて、職場復帰支援の事例を収集し、事例集としてまとめる。
また、収集した職場復帰支援の事例について分析を行い、事業場の規模等に対応した職場復帰支援に係るモデルプログラムを作成する。
これらを働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」等を通じて広く提供する。
ジャンル:
その他
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 泣き寝入りが、問題です | トップ | 「自殺原因は過労」 両親が... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。